裏切られたサラディン
『やさしい経済学』歴史に学ぶ戦略的思考 5より
日経新聞 2010年1月8日朝刊 
・12世紀十字軍と戦ったアラブの君主サラディンは信義を重んじる人物だった。
・ キリスト教徒のエルサレム占領のときもエルサレムのキリスト教を虐殺せず捕虜にもせず自由の身にしたことでも有名
・ しかし、十字軍の悪質な好戦主義者を野放しにしたことになり、十字軍の長期抵抗を許した。
・ サラディンは味方をまとめ上げるリーダーとしては優秀だったが作戦、国の経営、拡大には戦略的に配慮が欠けていた。
・ 彼の寛容な騎士道精神はことごとく西欧の異教徒によって裏切られた。
・ 略奪目的の十字軍を撃退するには指導者に冷徹なリアリズムも必要であった
私見)
総理大臣の『友愛』というのが国際対応の口先だけのものであることを祈る。サラディンの二の舞を踏まぬことを・・・。

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