プライマリアケアの現場で『用いるべきではない』キノロン Medical ASAHI 2010.02 |
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・プライマリアケアの現場で『用いるべきではない』キノロンのリスト
・トスフロキサシンは1996年重篤な血小板減少と腎炎が指摘された、また副作用発現率が高い(レボ1.3%、トス3.6%) ・ノルフロキサシンが治療効果と副作用のバランスが優れていないので使用制限を推奨(欧州薬品審査庁(EMEA)は2008年) ・モキシフロキサシンは副作用で肝障害があるので他の抗菌薬が無効の時使用するよう推奨(EMEA) ・どの薬剤にも副作用があるので使うなと言うのではないが他に代替薬がればリスクを冒す必要はない ・プルリフロキサシン(スオード)は米国では未発売だが、血中半減期が長く、1日1回投与が可能 ・日本では200mg1日2回投与なので添付文書を遵守希望の方にはブルリはお勧めしない ・注射薬のニューキノロン(シプロフロキサシン:シプロキサン、パズフロキサシン:パシル、パズクロス)は血中半減期が短いので在宅での使用はお勧めしない ・発売直後のニューキノロンは副作用情報に注意 ・ガチフロキサシン(ガチフロン)は血糖異常で日本では発売中止 ・モキシフロキサシンは欧州では使用制限 ・ニューキノロンの副作用としてQT延長症候群、めまい、けいれんなどの中枢神経系の副作用、アキレス腱断裂 ・ガノレキサシン、シタフロキサシンが耐性肺炎球菌に効果というが肺炎球菌にはペニシリンが第一選択 ・ニューキノロンで肺炎球菌を治療するのは原子爆弾で蚊を殺すようなもの ・オフロキサシン(タリビット等)とレボフロキサシン(クラビット等)は同構造だがレボは活性型のみで抗菌活性はレボの方が高い ・オフロは光学異性体の活性型と不活性型のラセミ混合型 ・プライマリケアで推奨できるニューキノロンはレボフロキサシン(クラビット等)とシプロフロキササイン(シプロキサン等) |
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私見)薬品メーカーがこの記事を読んでどんな反論をするか見物 |