人気サプリメントαリポ酸摂取で低血糖発作
Nikkei Medical 2010.03 |
・インスリン自己免疫症候群(insulin autoimmune syndrome:IAS平田病)は自発性低血糖を起こす疾患のひとつ ・報告例の約9割は日本人 ・特定のHLA型を有する人ではチオール基(SH基)を有する薬物を摂取すると低血糖を誘発する ・抗酸化(還元)作用を有するサプリメントのαリポ酸でも低血糖が誘発される ・IASは空腹時低血糖、IRI高値、大量のインスリン自己抗体、突然重症の低血糖で発症 ・IAS患者でαリポ酸摂取で低血糖を起こした症例が報告された(舟橋市立医療センター 代謝内科部長 岩崎Dr) ・IAS発症にはHLA型でDR4が強く関与 ・低血糖誘発関連薬剤:バセドウ治療薬メチマゾール、チオプロニン、グルタチオンなどのSH基を有するもの ・αリボ酸は体内で還元され2つのSH基を有するジヒドロリボ酸になる。 ・IASがSH基を有する薬剤を服用すると低血糖を起こすのか? ・インスリンのSS結合がSH基を有する薬剤で切断される ・分離したインスリンのα鎖をDR4分子が認識して結合 ・T細胞が活性化してインスリン自己抗体を産生 ・自己抗体がインスリンと結合しインスリンを中和するため膵臓が多量にインスリンを放出 ・インスリンと自己抗体の結合力は弱く抗体からインスリンが解離 ・大量の活性化したインスリンが血中に増加 ・DR4を日本人で有する割合は6〜8% ・αリボ酸摂取から発症までの期間は3〜210日 ・症状としてはふるえ、手のしびれなど ・新たな誘発物質が見つかる可能性あり ・原因不明の低血糖を診たら、サプリメントを含め使用薬物のチェックを |
αリボ酸製品名 ・リポQ-100 カプセル(アルファリポ酸/αリポ酸配合) 医薬品原末メーカー「立山化成」製のチオクト酸(アルファリポ酸)を使用 ・αリポ酸(アルファリポ酸) (井藤漢方) ファイブサポートキトサン キチン・キトサン、ファセオラミン、ギムネマシルベスタ、アルファリポ酸、ウコンの5つのダイエット成分を配合 ・ CoQ10+αリポ酸+Lカルニチン (小林製薬の栄養補助食品) ・ALA アルファリボ酸 (ハレオスポーツ社) ・ネイチャーメイド α-リポ酸 ・MVP コエンザイムQ+アルファリポ酸(αリポ酸) など 詳しくはこのホームページで |