カマグ服用で高Mg血症は認められない
Medical Tribune 2010.04.01
・第12回日本在宅医療学会で船橋総合病院(千葉県)内科星野将隆部長等発表
・対象は同院の訪問・入院・外来診療のいずれかを受けている44例
 ・男性22例、女性22例、平均年齢75.98才
 ・投与量、投与期間、血清Mg濃度。腎機能、体重を検討
・基礎疾患では神経変性疾患、脳血管障害が6割以上
・カマグ投与量は250〜200mg/day、平均830mg/day
・投与期間1〜3ヶ月、平均約12ヶ月
血清Mg1.2〜3.1mg/dl(基準値1.6〜2.6mg/dl)
6例が基準値を超えていたが明かな高Mg血症の症状なし
 ・厚労省発表の死亡例のMg濃度は17.0、20.0mg/dl
・症例のうち腎機能低下例(推定GFR60ml/min/1.73平方メーター未満)では血清Mg濃度、Mg投与量、投与期間、腎機能の間には有意な相関はなかった
・高度認知症でカマグを使用しても便秘が改善しない患者では腸管バリア機能の破綻が生じている可能性がある。
・そのような患者では定期的なMg血中濃度のチェックが必要


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