インクレチン関連薬(ジャヌビア、グラクティブ)とSU薬の適性使用
Medical Tribune 2010.04.25
・日本糖尿病協会の『インクレチンとSU薬の適性使用に関する委員会』
・DPP-4阻害薬シタグリプチン(ジャヌビア、グラクティブ)市販後3ヶ月で重篤低血糖13例、うち11例でSU薬の併用
・男性7例、女性8例、50歳代1例、60歳代3例、70歳代2例、80歳代4例、90歳代2例、不明1例
・重篤低血糖発症は服用開始後、2日〜約1ヶ月、血糖値は23〜28mg/dl
・その他の併用薬剤、β遮断剤、サリチル酸製剤、MAO阻害剤も可能性あり
・高齢者、軽度腎機能低下者にSU剤は安易に増量しない
・高齢者、心不全・腎機能低下者ではビグアナイド剤は禁忌
SU薬ベースの患者でシタグリプチンを併用する場合はSU薬の減量が望ましい 
 ・SU薬では以下の推奨量
  ・グリメピリド(アマリール)2mg/day以下
  ・グリペングラミド(オイグルコン、ダオニール)2.5mg/dl以下
  ・グラクラジド(グリミクロン)40mg/day以下
65才以上、クレアチニン1.0mg/dlあるいは両者併存では必須
・この推奨量で血糖コントロールガ不十分な時は
 @そのままシタグリプチンを併用し、必要に応じてSU薬を増量
 Aそのままシタグリプチンを併用し、血糖が改善されれば必要に応じてSU薬を減量
参考)シタグリプチン DPP-4阻害薬
・ジャヌビア錠:万有製薬
・グラクティブ錠:小野薬品

もとに戻る