銀座眼科のレーシック被害患者のその後
日経メディカルオンライン2010. 5. 20
・2008年11月東京の銀座眼科のレーシック後の感染性角膜炎が集団発生事件
・実際の患者の予後は?
 ・聖路加国際病院眼科部長の山口達夫氏の19人の患者を治療結果
 ・初診時の症状は、充血11眼、痛み6眼、視力低下が14眼
 ・レーシック後のフラップ(角膜片)を挙上して角膜のグラム染色、培養行ったが細菌認めず
 ・すでに抗生剤投与されていたためか
 ・1眼で非定型抗酸菌を鏡検で検出(遺伝子検査は行わず)
・行った治療
 ・バンコマイシン、イミペネム・シラスタチン、アミカシンの結膜下注射
 ・バンコマイシン、アミカシン、コリスチンメタンスルホン酸ナトリウムの点眼
 ・モキシフロキサシン、クラリスロマイシンの内服
・全員の矯正視力が最低でも0.7程度まで回復角膜移植は1例も施行せず、一部に濁りが残存
・治療は全額自費(1日約1万円)、理由はレーシック手術は自由診療(保険適用外)なので、自由診療によって起きた感染症は自費で診療となる
・弁護団によれば、厚生労働省との協議で、特例で保険を適用してもよいとのことだが、正式文書なし
・文献的検索でのレーシック後の感染症事故
 ・Am J Oph 2002.132:819-30
  ・米国カリフォルニアでレーシック後にepidemicに発生した角膜炎のケースでCDCが菌を精査
  ・検体のDNAを調べていた。
 ・Ophthalmology 2003:110;276-80
  ・ブラジルでレーシック後の細菌性角膜炎


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