2002年 第13戦 ハンガリーGP
お知らせ
ホンダ、来期はBARのみにエンジン供給とのこと。こりは来期のBAR、かなりいいとこに行くんじゃないでしょうか?これに対してジョーダンはきつい。フォードと契約したってことなんだが……。
明らかにジョーダンの方がチーム力は上。これは近い将来BARを吸収して「ホンダ」純正チームになるための第1歩でしょう。その際には当然ながらヴィルヌーブがNo.
1ドライバー。なんたってBARのオーナーの一人ですから。
1. 予選結果
1位 | バリチェロ | フェラーリ | ブリヂストン |
2位 | M シューマッハ | フェラーリ | ブリヂストン |
3位 | R シューマッハ | ウィリアムズ | ミシュラン |
4位 | モントーヤ | ウィリアムズ | ミシュラン |
5位 | フィジケラ | ジョーダン ホンダ | ブリヂストン |
6位 | トゥルーリ | ルノー | ミシュラン |
10位 | クルサード | マクラーレン | ミシュラン |
11位 | ライコネン | マクラーレン | ミシュラン |
12位 | パニス | BAR ホンダ | ブリヂストン |
13位 | ヴィルヌーブ | BAR ホンダ | ブリヂストン |
14位 | 佐藤琢磨 | ジョーダン ホンダ | ブリヂストン |
17位 | サロ | トヨタ | ミシュラン |
18位 | マクニッシュ | トヨタ | ミシュラン |
今回はマクラーレンの出遅れが目立ちます。ランキング2位を狙うクルサードとしては決勝で何とかしたいところ。マイケルとしては後ろのウィリアムズ2台を押さえ込んでバリチェロの優勝のサポートに行くでしょう。スタートでラルフがマイケルを抜けるかどうか?ここがカギになります。
今回は予選5位に入ったフィジケラに期待。日本がらみでは完全に頭ひとつ抜け出た感のあるフィジケラ、同じマシンに乗る琢磨としてはちょっちきついか?
2. 決勝結果
ラルフが好スタート!! マイケルに襲い掛かるも何とか抑えるマイケル、フェラーリの1,2体制堅持。モントーヤはスタートで大ミス、好スタートを切ったライコネンに攻め立てられてます。これでフィジケラが4位へ。予選で不調だったマクラーレン、決勝は問題ないようです。ただ、マクラーレンにしてはいまいちスピード感に欠けるか?
フェラーリの2台は3周目にして既に独走状態。この2台だけあまりにも速すぎる!! このままではまたまた1,2フィニッシュか?
現在10周目、フェラーリ2台と3位ラルフは1周1秒以上もタイムが違う。今回のハンガロリンクはモナコに次ぐ超低速テクニカルサーキット。完全にマシンの差が出てしまっています。この展開ではピット作業の時には25秒以上の差が確保されて、フェラーリが危なげなくレースを進めることは必至。何とかならないものか?
21周目、ジャック・ヴィルヌーブがストップ!! マシントラブルです。
序盤からモントーヤを置いた手間くるライコネン、最終コーナーでサイドバイサイド、ライコネンがあっさり抜き去る。ライコネンは縁石でマシン下部を破損、ピットに戻ってタイヤ交換、給油を行うが……どうか?
31周目、マイケルがピットイン。次の周でバリチェロ、さらに次にラルフ。順位とタイムに何の変更もありません。ただ、ピットアウト時にバリチェロの前に出れそうだったマイケル、バリチェロのドライバーズランキング2位確保のために少しスロットルを緩める。これだけの余裕、さすがはチャンピオンです。
マクラーレンはきつい中でも着実にレースを運んでいます。ただ、中堅どころとやりあってる姿を見るのはちょっち淋しい。高速サーキットなら良いところにいけるがハンガロリンクではきついのか?
6位につけているライコネン、5位のマッサ(ザウバー)を攻め立ててます。マシンの挙動はマクラーレンの方が上なんだが、ここは抜きどころがほとんど無いハンガロリンク、ライコネンは攻めあぐねているように見えます。これはピットで抜くしかないか?
クルサードがいきなりコースオフ!! 何とか順位は守りましたが、明らかにオーバーステア。ただ、その前も後もマシンに挙動の乱れは見られないんで恐らくミス(?)。まぁ、クルサードらしいって言えばらしいんだが……。
50周目、10位走行中の琢磨の後ろにフェラーリの2台が……もう完全に次元が違う。何とかコース上で抜かれる前にピットに入って欲しい→11周目にピットイン、少し多めにガソリンを積んだように見えました。ほとんどがガソリンタンク空で入ってきたようです。
55周目、56周目でマイケルとバリチェロが続けてピットイン、全く、何の問題も無くピットアウト、順位に変更はありません。
59周目、なかなかパフォーマンスが出てこなかった今回のクルサード、2回目のピットインを遅らせてフィジケラ、マッサをピット戦略でごぼう抜き!! これでさっきのミスは帳消しでしょう。こういうところもクルサードらしいところ。
残り10周、バリチェロ、マイケル、ラルフ、ライコネン、クルサード、フィジケラの順。マイケルはバリチェロから離れたりくっついたりしながら周回を続けています。明らかにバリチェロより速く走れるマイケル、完全にセカンドドライバーに徹しています。これは完全に決まり。ただ、こういう走りをすぐ後ろでされると、バリチェロとしては面白くないでしょう、実は。実力では明らかに上のマイケルに勝たせてもらうってのはドライバーとしてのプライドが許さないような気がするが。んでもF1にはチーム戦の1面もあるってことで納得するしかないんでしょうね。
見事に圧勝したフェラーリ、これでフェラーリの4年連続コンストラクターズチャンピオンが決定、バリチェロもドライバーズランキング2位へ向けて1歩前進です。
表彰台上のバリチェロ、ここは素直にマイケルと勝利を喜び合ってます。
決勝結果
1位 | バリチェロ | フェラーリ | ブリヂストン |
2位 | M シューマッハ | フェラーリ | ブリヂストン |
3位 | R シューマッハ | ウィリアムズ | ミシュラン |
4位 | ライコネン | マクラーレン | ミシュラン |
5位 | クルサード | マクラーレン | ミシュラン |
6位 | フィジケラ | ジョーダン ホンダ | ブリヂストン |
10位 | 佐藤琢磨 | ジョーダン ホンダ | ブリヂストン |
11位 | モントーヤ | ウィリアムズ | ミシュラン |
12位 | パニス | BAR ホンダ | ブリヂストン |
13位 | サロ | トヨタ | ミシュラン |
15位 | マクニッシュ | トヨタ | ミシュラン |
ついでにひとつ。このレースでバリチェロが勝ったことで、ブリヂストンがミシュランの通算勝利数を抜かしました。
次回は9/1 ベルギーGP。