2002年 第15戦 イタリアGP
1. 予選結果
今回の予選、いつもは序盤で様子を見るトップチームが予選開始と同時にコースイン。どうやら路面温度が上がってこないうちにタイムを出そうという腹の様子。
ライコネンの1本目、あわやコースオフというキレた走り。1:22.530。この直後、モントーヤが1:21.162でトップへ。マイケルは通常インラップ→タイムアタック→アウトラップの3周で走るところ、アタックラップをもう1周追加、1:21.016でモントーヤの上へ。バリチェロは1:21.225でこの時点で3位、ラルフはその後ろか? 今回の予選、どうやらウィリアムズとフェラーリの争いといういつも通りの展開か? マクラーレンが何処まで噛み付いていけるかが見所になりそう。
ライコネンの2本目、1.21:712で1本目を更新。マイケルもタイム更新、1:20.730。直後、ラルフが1:20.542でトップへ!! モントーヤもかなり飛ばしてきている。1:20.715、この時点でウィリアムズ2台が1、2.どうやら高速セクションでのパフォーマンスが圧倒的に良い様子。これをやられたらマクラーレンは手も足も出ない……。
モントーヤの3本目、ラルフの2本目を上回るペースで通過、1:20.264、ファステストラップでトップへ。しかしマイケルもその後ろで懸命の走り、1:20.718でウィリアムズを抜けず。バリチェロの4本目、1:20.706でマイケルの前へ。 マイケルの4本目、1:20.521でラルフの前へ。これでフェラーリは予選終了。ウィリアムズは後1本ずつ残っている。
つらそうに走っていた琢磨、最終アタックでライコネンと接触、コースアウト。アタック中の琢磨、ライコネンがラインを譲らずに当たってしまった様子。赤旗が出ました。予選はあと2分14秒、セッションがストップしている。ラルフにとってこれは痛い。コース内は大渋滞。これでタイムを出せるのか? どうやら琢磨とモントーヤの事故でコースが汚れている様子。結局タイム更新ならず、順位確定です。
タイヤ | タイム | ギャップ | |||
1位 | モントーヤ | ウィリアムズ | ミシュラン | 1:20.264 | |
2位 | M シューマッハ | フェラーリ | ブリヂストン | 1:20.521 | 0.257 |
3位 | R シューマッハ | ウィリアムズ | ミシュラン | 1:20.542 | 0.278 |
4位 | バリチェロ | フェラーリ | ブリヂストン | 1.20.706 | 0.442 |
5位 | ライコネン | マクラーレン | ミシュラン | 1.21.163 | 0.899 |
6位 | アーバイン | ジャガー | ミシュラン | 1.21.606 | 1.342 |
7位 | クルサード | マクラーレン | ミシュラン | 1.21.803 | 1.539 |
8位 | デ・ラ・ロサ | ジャガー | ミシュラン | 1.21.960 | 1.696 |
9位 | ヴィルヌーヴ | BAR ホンダ | ブリヂストン | 1:22.126 | 1.862 |
10位 | サロ | トヨタ | ミシュラン | 1:22.318 | 1.054 |
12位 | フィジケラ | ジョーダン ホンダ | ブリヂストン | 1:22.515 | 2.251 |
13位 | マクニッシュ | トヨタ | ミシュラン | 1:22.521 | 2.257 |
16位 | パニス | BAR ホンダ | ブリヂストン | 1:22.645 | 2.381 |
18位 | 佐藤琢磨 | ジョーダン ホンダ | ブリヂストン | 1:23.166 | 2.902 |
ここのところ圧倒的な速さを見せていたフェラーリ、今回の予選はウィリアムズに軍配。マクラーレンはライコネンが頑張ったんだが……。琢磨との接触の原因を作ったってことでトップタイム取り消し、ライコネンとアーバインの予選順位入れ替えです。
琢磨は本当に残念でした。決勝ではいい走りを見せていただきたい。
2. 決勝結果
しばし待て!!……と打ってから既に2週間……いまさら詳しいレポート作ってもしょうがないやね……。
てなわけで、今回は決勝結果から。
決勝結果
1位 | バリチェロ | フェラーリ | ブリヂストン |
2位 | M シューマッハ | フェラーリ | ブリヂストン |
3位 | アーバイン | ジャガー | ミシュラン |
4位 | トゥルーリ | ルノー | ミシュラン |
5位 | バトン | ルノー | ミシュラン |
6位 | パニス | BAR ホンダ | ブリヂストン |
7位 | クルサード | マクラーレン | ミシュラン |
8位 | フィジケラ | ジョーダン ホンダ | ブリヂストン |
9位 | ヴィルヌーブ | BAR ホンダ | ブリヂストン |
10位 | ハイドフェルド | ザウバー | ブリヂストン |
11位 | サロ | トヨタ | ミシュラン |
12位 | 佐藤琢磨 | ジョーダン ホンダ | ブリヂストン |
予選でフェラーリとポール争いを演じたウィリアムズ2台。スタートも見事に決まって、ポールのモントーヤと3位スタートのラルフがフェラーリの前を快走!! と思ったら1コーナーであわや接触という意地の張り合い。その結果ラルフがシケインをショートカットしてモントーヤの前へ。こういうときはペナルティの対象となるんだが、直後にエンジンブロー、リタイア。モントーヤも予選とは車が激変、バリチェロに上手く料理された後は敢え無くリタイア。フェラーリの地元で一矢報いたかったんでしょうが……レースはその後フェラーリにとっては楽な展開、1,2フィニッシュで終わりました。
今回注目すべきは3位に入ったアーバイン。予選でも6位といいパフォーマンスを見せてくれました。モントーヤ、ラルフ、ライコネンがリタイアして繰り上がり、と言う印象も否めないんだが、それでもマシンをいたわってゴールさせたのはさすが!!
パニスは予選16位からスタートでいきなり9位までジャンプアップ!! マクニッシュも13位から7位へジャンプアップ!! モンツァは1コーナーである第一シケインまでの距離が短くて、しかもこのシケインが狭いんで、スタートの決まり方次第、位置取り次第でこのようなジャンプアップが可能。結果、パニスは6位入賞!! 来期はトヨタへ移籍のパニス、BARとしては結構痛いんじゃ……。
次回(て言っても今晩だって)はアメリカGP。インディ500で有名なインディアナポリスで開催。んでもインディ用のオーバルコースじゃなくてF1コースなので勘違いしないように。