2002年 第9戦 ヨーロッパGP
お断り。今回からは実家からの観戦レポートとなります。あんまし夜更かしも出来ないんで、末尾の「ドライバーズランキング」と「コンストラクターズランキング」は今回から削除。ここまでのポイントの行方はこちら!!を参照されたい。
今回の「ヨーロッパGP」、ドイツはニュルブリクリンクでの開催。ここってシューマッハ兄弟の実家からは車で1時間の距離らしい。はっきし言って、シューマッハ兄弟のホームGPということ。何やらまたまた熱くなってくれそうな予感。
フェラーリに一大事!! オーストラリアGPでチームオーダーを出し、優勝が確定していたバリチェロがマイケルに譲るってことがありましたが、これが大問題になっているらしい。→大幅なポイント剥奪もあり得るってことなんだけど……91年、日本GPでアイルトンがベルガーに優勝を譲ったときは何にも無かったんだけど……。気になるところです。
1. 予選結果
1位 | モントーヤ | ウィリアムズ | ミシュラン |
2位 | R シューマッハ | ウィリアムズ | ミシュラン |
3位 | M シューマッハ | フェラーリ | ブリヂストン |
4位 | バリチェロ | フェラーリ | ブリヂストン |
5位 | クルサード | マクラーレン | ミシュラン |
6位 | ライコネン | マクラーレン | ミシュラン |
7位 | トゥルーリ | ルノー | ミシュラン |
8位 | バトン | ルノー | ミシュラン |
9位 | ハイドフェルド | ザウバー | ブリヂストン |
10位 | サロ | トヨタ | ミシュラン |
12位 | パニス | BAR ホンダ | ブリヂストン |
13位 | マクニッシュ | トヨタ | ミシュラン |
14位 | 佐藤琢磨 | ジョーダン ホンダ | ブリヂストン |
18位 | フィジケラ | ジョーダン ホンダ | ブリヂストン |
19位 | ヴィルヌーブ | BAR ホンダ | ブリヂストン |
これはまた……4列目まできれいに色分けされました。ウィリアムズ、フェラーリ、マクラーレン、ルノーの順。このコースは高速テクニカル。当然ながらマシンの出来不出来が如実に現れるレイアウトをしてるんで、この結果にはうなづけます。モントーヤとしてはマイケルとラルフの地元でポールを取って「してやったり」と言ったところでしょうか?
日本(がらみ)勢でトップ10に入れたのはトヨタのサロのみ。ホンダ勢はまだまだつらい戦いが続きそうです。
2. 決勝結果
スタート直後、バリチェロがラルフ、モントーヤを次々とパス、マイケルも狙っている!! ここまでマシンのパフォーマンスが違うのか!? フィジケラと琢磨はチームメート同士で接触、フィジケラがちょっち無茶したような感じ。2人ともピットへ。
モントーヤを抜いて3位に上がったマイケル、ラルフの難なくかわして2周目だってのに既にフェラーリ1,2体勢確立。どうやら今回の見所は「ウィリアムズvsマクラーレン」ってことになりそう。いや、ルノーがきっちしマクラーレンについって行ってる。って言ってるそばからトゥルーリがスピンアウト、コースには復帰したけど、これでマクラーレンはちょっち楽に。
マイケルはぐいぐい追い上げてバリチェロとの差を詰めていく。しっかし、フィジケラのマシンから落っこちたカウルをマイケルが踏んじまった!! 他にもラルフをはじめ、続々と踏んでいく!! F1のカウルはカーボンファイバーで出来てるんで、下手するとパンクするかもしれないらしい。これはタイヤ交換までの間、各チーム、各ドライバー気が気でない状態でしょう。
ライコネンがブレーキングミス、これによりルノーのバトンと順位が入れ替わってそれぞれ6位、7位。フェラーリの2台は3位ラルフとの差を28秒にまで広げている(17周目)。これはタイヤ交換でミスが出ない限り、1,2状態でコースに戻ることになる。ここまで速いと2ストップ作戦だと思いたいが……。おっ、マイケルがコースオフ!! バリチェロにくっつきすぎてダウンフォースを失ったか? それでも順位が変わらないほどラルフを離してたってのはとんでもない速さなんだが、マイケルにしては珍しいスピンでした。この直後にマイケルがピットイン。ラルフは26秒後方、何とか2位で復帰。次の周でバリチェロもピットイン、こちらも全く問題なくトップに復帰。タイミングとしては2ストップのように思われるんだが、これならウィリアムズが1ストップだったとしてもフェラーリの勝利は安泰……何とかならないものか?
マクラーレンの2台がモントーヤに肉薄!! これも凄いんだが、タイヤ交換・給油直後のマイケルがファステストラップ!! 明らかにマクラーレンの方がモントーヤよりも速いんだけど、モントーヤも頑張る!! モントーヤ頑張りすぎ、コーナーの途中でグリップを失ってクルサードにヒット!! 2人ともリタイア。ま、これは熱いバトルの末の結果。仕方ないっす。これでライコネンが4位へ。ラルフを何処まで追い詰められるか? って言ってるそばからもう追いついてやんの、ライコネン。ラルフはタイヤがズルズルなのか、めちゃめちゃ辛そう。1周を何とか我慢してピットへ。これは間違いなく1ストップ。マクラーレンはまた引っ張るんでしょうね、多分。60周中35周、半分以上を走ってもまだピットに入りません。36周目、ようやくライコネンがピットイン。タイヤは見事なまでに「スリックタイヤ化」、溝がほとんどなくなってます。3位復帰です。
ラルフはタイヤ交換後も非常に厳しそう。コースオフして順位を落としていたトゥルーリに追い詰められてます。いや、いくらトゥルーリが2ストップ作戦でそろそろピットインからガソリンが軽くなってるとは言っても、いつものウィリアムズならこのようなきつい状態は無いんじゃないかと思うんだが……。ほんとにきついんすね、今回のウィリアムズは。
フェラーリ2回目のピットイン、マイケルが先。2位に復帰。ライコネンも頑張って追いかけてるんだけど……勝負になって無いっすね、残念ながら。バリチェロも次の周でピットイン。マイケルもプッシュしたかったんだろうけど、周回遅れにひっかかってそれも叶わず。バリチェロはトップに復帰。マイケルはバリチェロきっちし追い上げて、残り11周でテール&ノーズの状態に。今回は「チームオーダー」なんて言わせないできっちし実力で抜こうと言う魂胆か? 残り3周。果たしてチームオーダーは出るのか? マイケルはバリチェロのミラーにきっちし自分の姿を映すように走ってます。チームオーダーが出てんのならこんなプレッシャーをかける必要は無いはずなんだが……。ファイナルラップへ突入。チームオーダーは出ず、バリチェロが優勝です。さすがに問題となっている最中ではそのままにするしかなかったんでしょうね。もっとも、オーストリアでは勝ったマイケルもつまんなさそうだったし、この方がフェアでいいっすよ、やっぱし。
決勝結果
1位 | バリチェロ | フェラーリ | ブリヂストン |
2位 | M シューマッハ | フェラーリ | ブリヂストン |
3位 | ライコネン | マクラーレン | ミシュラン |
4位 | R シューマッハ | ウィリアムズ | ミシュラン |
5位 | バトン | ルノー | ミシュラン |
6位 | マッサ | ザウバー | ブリヂストン |
9位 | パニス | BAR ホンダ | ブリヂストン |
12位 | ヴィルヌーブ | BAR ホンダ | ブリヂストン |
14位 | マクニッシュ | トヨタ | ミシュラン |
16位 | 佐藤琢磨 | ジョーダン ホンダ | ブリヂストン |
次回は、 7/7イギリスGP。伝統のシルバーストーンでのレースです。