▼画面の横幅が大きいのはどれ?
![]() Kindle 6インチ |
![]() Galaxy Note 5.3インチ |
![]() Optimus Vu 5インチ |
![]() ELUGA power 5インチ |
Galaxy Note以降、5インチを超えるスマホが続々登場しています。中高年でもスマホを電子書籍リーダーとして使う人が増えることでしょう。
しかし、スマホやタブレットの画面を比較するとき、注意しなければならないのは、インチ数だけでは本当の画面サイズが分からないということです。例えば、上の写真の右側の2機種、LG Optimus VuとELUGA power は、ともに5インチなのに、横幅はOptimus Vu のほうが 14mm・23% も大きいのです。
なぜそんなことが起きるかというと、スペックのインチ数は画面の対角線の長さを示すものだからです。この2機種のように同じインチ数でも画面アスペクト比(画面の縦横比)が違うと、画面の横幅実寸が大きく異なるわけです。右の図はスペック上はみんな同じインチ数になりますが、とても同じサイズには見えませんよね。
画面の横幅は、電子書籍としての読みやすさに大きく影響します。特に、欧文を読む場合は、横幅が狭いとワードラップやハイフネーションが頻発し読みにくくなります。洋書読みの方は注意が必要です。問題は、最近のスマホは横:縦の比率が9:16と極端に縦長になり、インチ数の割に横幅が狭くなってきていることです。ちなみに理想的といわれるKindleは3:4(12:16)で、横幅は91mmもあります。
しかし、画面の縦横実寸は、調べようと思っても一般なスペック表には載っていません。公表された縦横ピクセル数と対角長から実寸を求めるには…、そう、sin,cos,tanですね(^_^;)。そこで数学の参考書を引っ張り出して、下に簡単な算出フォームを作ってみました。
●横縦ピクセルとインチ数を入力し、「計算」を押してください。
○計算結果:
横幅: ----mm 縦: ----mm 解像度: ---dpi
横:---ピクセル/縦:----ピクセル ( --:-- )
画面対角線:---インチ(----mm)
下表はこの方法で調べた主な機種の比較です。縦横比によって、画面のインチ数と画面幅が逆転する場合があることが分かると思います。
機種 | 画面幅 (mm) |
画面サイズ (インチ) |
ピクセル | 横:縦 |
---|---|---|---|---|
Kindle Paperwhite |
91 |
6 |
768 x1024 |
12 : 16 |
Kindle Fire | 90 |
7 |
600 x1024 |
9.4 : 16 |
Xperia ZUltra |
80 |
6.44 |
1080 x1920 |
9 : 16 |
LG Optimus Vu |
76 |
5 |
768 x1024 |
12 : 16 |
Galaxy Note3 |
71 |
5.7 |
1080 x1920 |
9 : 16 |
Galaxy Note |
71 |
5.3 |
800 x1280 |
10 : 16 |
Galaxy Note 2 |
68 |
5.5 |
720 x1280 |
9 : 16 |
ELUGA power | 62 | 5 |
720 x1280 |
9 : 16 |
iPhone 4S | 50 |
3.54 |
640 x 960 |
11 : 16 |
iPhone 5 | 50 |
4 |
640 x 1136 |
9 : 16 |
※一部はピクセルとインチ数からの計算
▼各機種の画面のサイズの比較
表では分かりにくいので、図を描いてみました。左の図で、LG Optimus Vu と ELUGA power はともに5インチのなのに横幅の差が歴然ですね。
また、2012年8月発表の新型Galaxy Note2 は液晶が5.5インチに拡大されましたが、画面の横幅は、実は旧型の5.3インチより狭くなってしまいました(右の図)。電子書籍としては残念ながら「劣化」といわざるを得ません。
洋書の電子書籍リーダーとして活用を考えている場合は、購入前に画面の横幅の実寸を比較チェックしたほうがいいでしょう。といっても、最近はほとんどが5インチ/1080×1920ピクセルで選択の幅は狭くなってしまいましたが・・
その中で、Sony Xperia ZU(6.44インチ)、サムソン Galaxy Note3(5.7インチ) の2機種が2013年秋発売。しかし期待のXperia ZUはauだし、Note3は防水機能がなく横幅は初代と同じ71mm止まりだし、今回は更新見送ってNexus7かなあ。電話機能付きファブレットとしては、このへんが限界なんでしょうかね。