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洋々亭キャンペーン その2


Web例規に検索機能と自治体トップページ
へのリンクを付けよう!運動


ちょっとした工夫で使いやすいWeb例規に

2003/1/18

2003/7/6  更新

2003/12/13  更新

2004/4/29  更新(Google検索コード)



Web例規集を使いやすく!

 

 このキャンペーンの対象者は、全自治体の法務とホームページ担当者、そして例規DBベンダー各社の担当のみなさんです。

 目標は、各自治体がWeb例規集の「表紙ページ」を、以下の例のように変更することです。

 

 今までとどこが違うのか?

それは、全文検索機能、そして自治体トップページへの(できれば最新改正条例への)リンクです。(注1)

 他の自治体のWeb例規集を参照していて、次のようなことはありませんでしたか?

(1) 自治体のトップページを見たいのに、Web例規集から「トップへ戻る」のリンクがなく、別のリンク集からアクセスした。

(2) 単語検索がなく、目的の条例を見つけるのが大変だった。

 お互いのちょっとした工夫で、全国のWeb例規集が各段に使いやすくしていこうではありませんか。

 

とりあえず、自治体トップページへのリンクを付けよう。

 

 洋々亭の「Web例規集へのリンク集」へのアクセスがうなぎ上りですが、その理由は法制執務の上で、Web例規集を使った他の自治体とのベンチマーキングが、一般化してきたことにあるようです。

 一方、Web例規集の更新が議会議決後数ヶ月かかることから、例規集とは別に最新の条例改正情報をすぐに公開する自治体が増えています。(注2)。また、提案前の条例の素案をパブリックコメントにかける自治体も増えています。

 これらの情報を見るためには、自治体ホームページのトップへのリンクは、お互い、ぜひ欲しいところです。HTMLで一行書き加えるだけの単純な話なのですが、現実には、ベンダーの納品したファイルをそのままホームページに載せる自治体が多いため、このリンクがないところがほとんどです。

 久喜市浜松市などでは、さらに、「条例ニュース」などの形で例規集のトップに最新の改正条例等へのリンクを設けています。

 まずは、Web例規集の表紙ページに、各自治体のホームページのトップへのリンクを、一行書き加えることから始めましょう。(注3)

 もちろん、納入時点であらかじめリンクが入っていれば、もっと簡単です。例規DBベンダー各社の担当者様、御検討をお願いしたいと思います。

 

Web例規集に検索機能を追加する3つの方法

(2004修正) 

 次に全文検索機能ですが、市民の閲覧のしやすさを考えてみても、今後はどうしても欠かせない機能です。

 Web例規集に検索機能をつける方法は、以下の3つがあります。

 

(1) イントラ版例規集の検索機能をWeb版でも提供する

 簡便なのは、イントラ版に装備されている専用検索機能をそのまま、Web版でも提供する方法です。

 しかし、この方法には次の問題があるので、注意が必要です。

@専用検索機能をWeb版でも実装する場合、ベンダーによっては別料金となることがある。 

Aぎょうせい版等ではGoogleがアクセスできないファイル形式になるため、全国の市町村の例規をGoogle検索等で比較しようとすると、検索できない場合がある。

  (参考)GoogleでつくるWeb例規集の「輪」

 

(2) Webサーバーに全文検索機能をインストールする

 Webサーバーに全文検索ソフトを導入すると、HTML形式やPDF形式のWeb例規集のデータを検索できるようになります。最近、この方式が徐々に増加しています。(注4)

 ただし、(1)の専用検索なら、条例中のどこに単語が含まれているかまで一発で分かるのに対し、汎用全文検索ソフトの場合は、単語を含むファイルを見つけることまでしかできません。しかし、これだけでも、目次から一つ一つ調べていくのに比べれば格段の効率化が図れます。

 

(3) GoogleやGooを使う。

 厳密さを求めないのなら、GoogleやGooなどのインターネット上の検索エンジンを利用できます。ちょっとしたコードを書き加えるだけで、自分のサイトだけを対象にした検索ができるのです。 (詳しくはこちら

 HTMLファイルのほか、PDFファイルまで検索してくれます。

 なお、Googleなどのデータベースの更新は、数日〜数週間に一度程度といわれています。このため、ページの更新直後はデータが反映されていないことが多くなります。

 しかし、例規集は年4回程度の更新なので、影響は少ないでしょう。
   

 以下では、(2)全文検索ソフトを使う方法と、(3)Googleを利用する方法について解説します。

 

 

お勧め・フリーの全文検索ソフト

 

 上記(3)の全文検索ソフトの導入を検討する場合、電算担当・インターネットサーバー委託先事業者などに対して、「安くて(タダで)、簡単で、安全」を強調しなくてはなりません。

 

 商用の全文検索ソフトは、類語検索など高度な機能がありますが、例規DBに付属するものも含めて値段(使用料)が年間数十万円から数百万円と高価です。しかし、Web例規集を検索するだけなら、それほど高機能なソフトは必要ありません。Web例規集の文字情報は、一般に県や市町村の場合、HTML版でせいぜい50〜100Mバイト、ファイル数(条例数)で500〜1000本程度であり、この程度なら簡易な全文検索ソフトでも十分に対応できます。すでに、自分の自治体のホームページに全文検索ソフトが導入されているのなら、例規集も検索対象とすることができないか、ホームページ担当者と相談してみましょう。

 もし、まだ導入していないのなら、最近はフリー(又はこれに近い)全文検索ソフトの機能と安定性が向上してきて、広く業務用として使われていますので、検討の価値があります。

→日本語全文検索エンジンソフトウェアのリスト

 ここでは、比較的導入が簡単で実績があるものとして、次の3つをご紹介します。

 

(1) Namazu

 フリーの全文検索ソフトとして、定番中の定番です。多くの自治体ホームページで使われています。(注5) 洋々亭が提供する手作り要綱データベースでも使っています。サーバーはUNIX系でもWindowsでもOKです。

 HTMLファイルだけでなく、PDF、Word文書、Excelファイルなど、多くのフォーマットを検索することが可能です。また、複数の索引を持てるので、トップページとWeb例規集を別々に検索することも可能です。設置も、他と比較して簡単で、サポートも書籍やメーリングリストなどで、充実しています。

 なお、Namazuをベースに、さらに簡単にインストールできる全文検索統合環境としてkabayakiが(株)タイムインターメディアから出ています。フリー版とサポート付きの製品版(有償)があります。

 

(2) msearch

 洋々亭のトップページにも使ってみました。下の検索フォームで例えば「専用」と入れて検索してみてください。

   ●msearchで洋々亭サイト内検索 help

 Perlだけで書かれた、Webサイト専用のフリーの全文検索ソフトで、設置が非常に簡単です。UNIX系のサーバーなら、15分でセットアップできてしまいます。 Windowsのサーバーでも、Perlが動けば、少しの手直しでOKです。ちゃんとインデックス(索引)を作るので、検索速度も高速です。Ver1.50からは複数のインデックスの切り替えにも対応しました。

 ただし、HTMLやTXTなど、テキスト文書しか検索できません。

 会津若松市、さいたま市、町田市など多くのホームページに採用されています。会津若松市では、Web例規集の検索にも使われています。

 

(3) インデックスサービス(Windows のIISに附属)

 Windows のBackOffice等に附属している全文検索機能で、フリーソフトではありませんが、Windowsの標準Webサーバーソフト・IISにも附属しているので、Windowsサーバーなら(というよりUNIX系は当然ダメ)、比較的簡単に導入できます。Microsoft製なので、もちろん(?)Word文書、Excelファイルも検索できます。

 こちらも多くの自治体ホームページに採用されており、 秋田市金沢市愛知県岡崎市 などでは、例規集の検索にも使われています。

 

Googleでサイト内を検索

 ここでは、Googleを例に検索サイトの活用について簡単に説明しましょう。

 GoogleやGooなどの検索エンジンは、「ロボット」と呼ばれるプログラムで自動的に世界中のWebサイト内(もちろん自治体のサイト内も)のHTMLファイルやPDFファイルを検索し、その内容をデータベース化して蓄えています。このため、利用者側では何も用意する必要がないのです。また、Googleでは検索一覧の画面から「キャッシュ」で表示すると、こんな感じに検索語が着色されて表示されるので、全文検索ソフトより見やすくなります。

 欠点は、サイトを更新したとき、データベースに反映されるまで数日〜数週間かかることです。

 

 Googleで自分のサイト内だけを検索するのは非常に簡単で、検索語といっしょにサイト名などをGoogleに送るだけです。

 例えば、ある市のWeb例規集で条例等の本文が「www.city.yoyo.kenmei.jp/reiki/honbun/」に置いてあるとして、「手数料」で検索したいときは、次のような文字列を送ればいいわけです。

 

 手数料 reiki honbun site:www.city.yoyo.kenmei.jp

 

 site以下でサイトを指定し、reikiとhonbunでディレクトリを限定しています。

 

 これらを毎回全部入力するのは面倒ですが、自分のページにちょっとしたコードを書き加えるだけで、本当の検索語以外の部分を自動入力し、直接Google検索を行うフォームを作ることができます。

 下の検索フォームは蔵とラーメンで有名な福島県喜多方市の例規集に勝手にGoogle検索を付けてみました。(先日行列のできる店に並んで食べてきたので…(^o^;)。)「蔵」、「旅行」などと入力してみてください。

Googleで喜多方市例規を検索

●上の検索フォームのコードです。

 詳しいコードの書き方はGoogleのヘルプこちらを参照してください。
 なお、以下の事項を本サイト利用者の方に教えていただきました。

○「-見出し/」と「-フレーム対応」は、(株)ぎょうせい版のWeb例規集で目次だけのファイルを拾わないよう、マイナス検索(検索除外)を行うテクニックです。

○Googleの仕様変更により、Shift-JISで作ったページで使う場合、4つめの<INPUT>文、<INPUT type=hidden name=ie value="Shift_JIS">が必要なようです。その理由等はこちらを参照(2004/4/29追記)


<!-- SiteSearch Google -->

<FORM method=GET action="http://www.google.co.jp/search">

<TABLE bgcolor=#f5f5dc><TR valign=top>

<TD>Googleで喜多方市例規を検索</TD>

<TD>

<INPUT type=text name=q size=31 maxlength=255 value="">

<INPUT type=hidden name=q value="honbun ○ -見出し/ -フレーム対応">

<INPUT type=hidden name=hl value="ja">

<INPUT type=hidden name=ie value="Shift_JIS">

<INPUT type=hidden name="as_sitesearch" value="www.city.kitakata.fukushima.jp">

<INPUT type=submit name=btnG value="検索">

</TD></TR></TABLE>

</FORM>

<!-- SiteSearch Google -->

 

 

●●●

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(注1)

●推奨事例

 秋田市

 仙台市

 会津若松市

 以下のベンダーさんのWeb例規集は、標準で左記のようになっているようです。Good!

●フューチャーイン

 滝川市 鴨川市

●新日本法規出版

 千代田区 鈴鹿市

●椛蝌a速記情報センター

 西東京市 古河市

 

 

(注2) このほか、議会議決事項や「公報」の形で掲載している自治体もあります。いずれにしろ、分かりやすく素早い公表を心がけたいものです。

 

 

 

 

 

 

(注3)HTMLのトップページは、ぎょうせい版ならreiki_menu.html、第一法規版ならreiki.html となります。

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(注4)

全文検索ソフトを使っている自治体HP

 奈良市秋田市仙台市会津若松市横浜市京都市交野市岸和田市、、秦野市須坂市 ほか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(注5)

例規集の検索にNamazuを使っている自治体

 奈良市仙台市福島市交野市岸和田市秦野市須坂市