ThinkPad 330CS (5523-JBW)
TP330画像
仕様
CPUIBM486SLC2-50MHz
Memory8MB
HDD170MB
Display9.5" DSTN VGA
その他3.5"FDD*1, PCカードスロット*1

  前述の 360CS が故障した際に同等品を探しましたがすぐには見つからず、不本意ではありましたが、 330CS を中古で購入し、しばらく仕事に使っていました。その後まもなく 360CSE が手に入ったため、 330CS は予備機となりました。5523-JBWというモデルはハードディスクの容量が小さく、メモリーも8MB固定で増設できないため、 Windows 3.1 を入れてあります。
  このマシンは ThinkPad を名乗っていますが、本体に 330という表記はなく、黒い ThinkPad シリーズ の中にあって唯一グレーです。ACアダプターが本体に内蔵されているのも特徴です。Windows を実行している時にサスペンドからの 復帰がうまくいかず DOS の画面に戻ってしまうことがありました。BIOS の不具合かもしれませんが、 この機種は BIOS の更新ができません。とりあえずパワーマネジメントを「高度」ではなく「標準」に設定することでトラブルを 回避しています。
  330C(S)を中古で購入した場合の注意点としては、256色表示を可能にするために v256.sys が必要なことです。 このファイルは IBM版 Windows 3.1 に含まれています。なお、Windows 3.1 では v256.sys を config.sys に記述することに加えて、 Windows 3.1用のディスプレイドライバが必要ですが、やはり IBM版 Windows 3.1 に含まれる ThinkPad 320用のドライバを 流用することができます。


ThinkPad 750CS  (外観は 360CS と同じ)

仕様
CPU80486SL-33MHz
Memory4MB(標準)+16MB
HDD340MB
Display9.5" DSTN VGA
その他3.5"FDD*1, PCカードスロット*2, 音源

  悲しみは突然やって来るものです。1999年11月、職場で仕事に使っていた 360CSE にたびたび ハードウエアのエラーが出るようになりました。ThinkPad は診断プログラムを内蔵しているので、 呼び出して実行してみると、途中で画面がフリーズしてしまいます。どうやらシステムボードが不調のようです。 仕事にさしつかえるので、(また!)インターネット上で見つけた中古の 750CS を買ってしまいました。
  750シリーズは 360シリーズの原形となった機種で、256色表示のために vesa.exe を必要とすることや 着脱式のハードディスクなど共通点も多いですが、高級モデルである 700番台の仕様としてボディーがつや消し黒で 塗装されています。CPUもコプロセッサがついた 486SL となっていて、486SX より心持ちレスポンスが良いように思います。 フロッピーディスクドライブは珍しい 2.88MB対応になっています。今の目から見ると極めて貧弱な仕様ですが、 1993年発売当時の価格はなんと70万円もしたそうです。BIOS を更新することによって Windows 95 に対応します。 メモリーの増設が必須ですので、360CSE の 8MB DRAMカードを流用していましたが、2001年3月に新たに入手した 16MBのものに 差し替えました。これによって若干動作が速くなりました。
  携帯電話とつないで電子メールの送受信や web の閲覧も可能です。ハードディスクの 容量が小さいため大量のデータを入れておくことができませんが、インターネットに接続することによって 必要な情報を得ることができます。


ThinkPad 701CS
TP701画像
仕様
CPU80486DX4-75MHz
Memory8MB(標準)+16MB
HDD540MB
Display10.4" DSTN VGA
その他外付け3.5"FDD*1, PCカードスロット*2, 14.4kbpsモデム, 音源, 拡張ポート

  2000年6月に中古で購入。ディスプレイを開くとキーボードが広がることから、蝶が羽を開くのになぞらえて 「バタフライ」と呼ばれる機種です。以前から中古市場で時々見かけることがありましたが、特殊な構造ゆえ 486マシンの割には高い値段が付いていて買うのを見送っていました。
  たまたま職場に 701CSを使っている人がいて、プリンターの設定のお手伝いをしたことから「やはり手に入れたいな」と 思っていたところ、20k円強のものが見つかりただちに入手しました。値段が値段だけに、PCカードスロットのカバーがないとか、 マルチポート(拡張ポート)を本体に固定するツメが折れているといったマイナスの要素もありますが、パソコンとしての 機能は失われていないのでよしとしています。
  私が所有する 486マシンの中では最も強力です。Internet Explorer 4.0以降が使えます。(現在は IE 5.01 SP2を使用中) 他の486マシンは性能上 IE3.02が限界なのですが、どんどん進化するwebページを表示するにはもはや力不足です。職場に置いてある 750CSを 701CSに置き換えたいところですが、フロッピーを頻繁に使うことを考えると、FDDが外付けとなる 701は使いづらい かな、と悩んでいます。
  一般の ThinkPadでは機能設定プログラムをインストールして DOSもしくは Windows上から BIOSの設定ができるのですが、 701C(S)では[Fn]+[F1]キーで設定画面を呼び出します。Windows 95での注意点としては、701ユーザーの方々が紹介されているように、 「内蔵モデムを使うときは接続タイムアウトの時間を55秒に設定しないと使えない」こと、「3モードFDDドライバを インストールしないと1.25MBはおろか1.44MBさえ読めない」ことがあります。それと私の経験では、PCカード接続の CD-ROMドライブを使おうとしたら、パラレルポートとIRQの設定が競合して使えなかったので、「自動設定」のチェックをはずしたら 使えた、ということもありました。いろいろ不思議なことの多いマシンですね。

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ThinkPad 340CSE (2610-KJF)  (外観は 360CS とほぼ同じ)

仕様
CPUIBM486SLC2-66MHz
Memory4MB(標準)+8MB
HDD360MB
Display10.4" DSTN VGA
その他3.5"FDD*1, PCカードスロット*1

  2000年8月、友人が新しいパソコンを買ったので、以前に譲った 340CSE が戻ってきました。このマシンは もともと私が 360CS の次にセカンドマシンとして中古で購入して、職場で仕事に使っていたものです。 ACアダプター以外には説明書も付属品もなかったのですが、前のユーザーがハードディスクにドライバーの類を 残してくれていたので何とか使う事ができました。友人は OSを新たに購入して Windows 95 で運用していました。
  360系統と似ていますが、ハードディスクやフロッピーディスクドライブが固定式で容易には交換できない点が 360系統と異なります。しかしその分構造が単純なので、バッテリー込みで 2.4kgと1995年当時としては軽量のマシンです。また、 ハードディスク等が固定式とは言っても、底面の3本のネジをはずすと電源スイッチやインジケータのついた天板(?) が簡単にはずれますので、ハードディスクの交換もそんなに難しいものではありません。オリジナルのハードディスクは 不良セクタが増えていたので、この際に 360CSE の340MBのものと交換してしまいました。
  欠点としては、メモリーの拡張が12MBまでで、PCカードスロットも一つしかないことですが、 通常の使用においては特に不便はありません。スキャナー(Logitech PageScan Color)関連のソフトをインストールして コピー/ファックス機の代わりとして使うことにしました。このスキャナーはこれまで 330CSでコントロールしていましたが、 メモリーが8MBでは使いづらかったのです。なぜ 760E で運用しないかというと、このスキャナーが基本的に Windows 3.1対応 だからです。(Windows 95/98 上でも運用は可能です。)


ThinkPad 365X (2625-3J9) 不鮮明ですが、右側に無線LANカードが見えます。
TP365画像
仕様
CPUPentium-120MHz
Memory8MB(標準)+16MB
HDD810MB
Display10.4" TFT SVGA
その他3.5"FDD*1, PCカードスロット*2, 音源

  2001年1月に中古で購入。私としては2台目の Pentiumマシンです。760Eと同じ1996年製で、普及型である300番台のシリーズでは 最後のジャストA4サイズノートです。ディスプレイは 10.4インチということで大きくはないですが、SVGA(800x600)なので画面に表示される情報 量は VGAより多くなりますし、字の大きさもまずまずです。最近のノートパソコンは画面を大きくするために本体が A4サイズをはるかに越えたものに なっているのが残念です。人によって考え方は様々だとは思いますが、私はジャストA4サイズにこだわった当時のマシンが好みです。
  ThinkPad 360(370)の後継機ということになりますが、普及型でありながら 360よりは作りがはるかにしっかりしているという気がします。 365Xは、755シリーズの最終型である 755CXをもとにコストダウンを図ったものではないかと考えられます。キーボードをはね上げてHDD などの内蔵機器を交換できる構造は 360や 75xシリーズと同様ですが、従来中央にあったバッテリーが右に配置され HDDが中央に来ています。 中古品の場合バッテリーは死んでいることが多いので、私ははずしてしまうのですが、本体を持ち上げた時のバランスには思ったほど影響しませんでした。
  Windows 95を導入する場合はカスタムセットアップとして、ディスプレイアダプタを自動検出しないようにする必要があります。 今回の Windows 98 SEの導入は自動で問題ありませんでした。メモリーが24MBでは Win98を動かすのに十分とは言えませんが、パフォーマンスは まずまずです。
  余談になりますが、Windows 95はメーカーのほうでは2000年末日をもって販売終了ということですから、 遅れ馳せながら Windows 98を購入することになったのも時代の流れということかもしれません。
  追記-- 半年後に 560が手に入ったので、現在は 365Xは Win95で運用しています。


ThinkPad 560 (2640-VJE)
TP560画像
仕様
CPUPentium-133MHz
Memory8MB(標準)+32MB
HDD1GB
Display12.1" TFT SVGA
その他外付け3.5"FDD*1, PCカードスロット*2, 音源

  2001年8月中古で購入。3台目の Pentiumマシンです。2年くらい前に中古 486マシンを買ったのと同じくらいの値段で Pentium搭載機が買える時代になりました。560はフロッピードライブが外付けという点が惜しまれますが、スリムなノートパソコンということで 以前から注目してはいました。
  父親がIT講習会に行くというので、486マシンしか触ったことがないのでは現行の機種とのギャップが大き過ぎるだろうと思い、 365Xを Win95化して IE5.0をインストールしたうえで、これまでの練習機 340CSEと置き換えました。365Xは手ごろなマシンなので もう1台買おうかとも思いましたが、どうせ買うなら別な機種をと考えて 560を購入しました。Windows 98 で運用するため、メモリーを 多目に積んでいるものを探しました。
  これまでに収集した機種は、キーボードをはねあげて内蔵機器を交換できるいわゆる弁当箱スタイルが中心でしたが、 この 560はまったく違った設計思想に基づいています。薄く軽くするための工夫が様々な個所に見られます。一方で 持ち運ぶことの多いノートパソコンとしての強度を確保した設計に驚かされます。キーボードの出来も多くのユーザーが指摘しているように 秀逸で、まさに「名機」と呼ぶに値します。
  Windows 98をインストールしてみたところ、この機種はスタンバイに入ったり復帰したりするのに要する時間が比較的短いようです。 まれに Windows 終了時「Windows を終了しています」の画面で止まってしまうことがありますが、他には不具合もなく Win98との相性は まずまずのようです。リチウムイオンバッテリーなので、中古機にもかかわらず2時間くらいは動いてくれます。無線LANに接続できる マシンとしても、最近ハードディスクの音が大きくなってきた 760Eの負担軽減のためにも活躍してくれるでしょう。
  追記-- 現在 560のディスプレイ・ハードディスク・キーボードは 560E/X の補修のために転用されており、もはやパソコンとしては機能しません。


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