ThinkPad 380 (2635-10J)
仕様
CPUPentium-150MHz
Memory16MB(標準)+16MB
HDD1GB
Display12.1" DSTN SVGA
その他3.5"FDD*1, PCカードスロット*2, 音源

  2001年11月中古で購入。中古ながら、製造年は私の所有する中で最新です。職場で使ってきた 750CSと置き換えるために 購入しました。750CSは 93年製のオールドマシンですが、故障した 360の代替としてこの 2年間十分に役割を果たしました。 今でも問題なく稼動していますが、今回職場に無線LANを導入するにあたり、ThinkPad 380と交替することになりました。
  私のところには古い ThinkPad が集まってきていますが、仕事に使うにはフロッピードライブ内蔵が必須です。 性能的には 701CS や 560でも十分ですが、外付けフロッピードライブを接続するには机上にかなりのスペースが必要となります。 (残念ながら私の机は書類の山に埋もれて、パソコン1台を置くのがやっとです。)365Xあたりが適当ですが、これは父親に あてがってしまいました。コレクションという観点からは別な機種が望ましい、と考えていたところ、インターネットで 10k円以下で売りに出ている 380を見つけ早速購入しました。ACアダプターが付属しないため安かったわけですが、このタイプの アダプターは幸いいくつも持っていました。
  380は普及型の ThinkPadでは最後の国産機です。(部品は当然のことながらいろいろなところから来ていますから、 組み立てが日本で行なわれたということですね。)しかしながら、CD-ROMドライブ内蔵の 380D と同じボディーを使っているため A4サイズよりも大きく、厚みも相当なものです。さらにフロッピーのそう入口が本体右側にあるなど、それまでの ThinkPad とは一線を画します。従来からの機種と現行の機種の過渡期のような存在ではないかと思われます。実は 760Eを購入する際に 380(D)も比較検討の対象になったのですが、やはりその厚みゆえに見送ったという経緯があり、それが今手もとにあるというのも 不思議な感じがします。
  2、3年前には 486マシンが企業から放出され、今 Pentium搭載機が放出されているわけですが、メモリーさえ確保すれば まだビジネス用途には十分使えると思います。私のところでは今やっと Pentium への世代交代が進みつつあります。
  追記-- 2004年2月、ハードディスクを 760Eに提供しリタイアしました。


ThinkPad 760EL (9547-J4G) (外観は 760Eと同じ)
*2002年10月手放しました。
仕様
CPUPentium-133MHz
Memory16MB(標準)+16MB+32MB
HDD2GB
Display12.1" TFT SVGA
その他3.5"FDD*1, PCカードスロット*2, 音源

  2002年3月中古で購入。AC アダプタなしで約 10k円で購入しました。760Eの廉価版で、Mwave(モデム機能と音源をかねる プロセッサ)を省略し、ディスプレイも SVGAにとどまっています。この 9547-J4Gというモデルはハードディスクが 2GBで、かろうじて Windows 2000(以下 Win 2k と記す)の動作条件を満たします。おもしろいのは Windows Me の動作条件が Pentium-150Mhz 以上なのに 対して、Win 2k は 133Mhz 以上であることです。このわずかな違いは何か意味があるのでしょうか。
  Win 98 からアップグレードしたのですが、最初外付け CD-ROMドライブからインストールしようとしたら、途中で CD-ROMが 見えなくなってしまい失敗しました。仕方なくハードディスクにマスターファイルをコピーしてやり直しましたが、私としては全く ??? です。Win 95から Win 98へのアップグレードではこの問題は生じないのですが。
  Windows Me に似たインターフェイスの Win 2k ですが、いくつかの周辺機器が使えないというトラブルに 遭遇しました。デバイスマネージャで見てみると新たに接続したデバイスはことごとく IRQ4 になっています。普通 IRQ4 はシリアル ポートに割り当てられます。そのせいかどうかはわかりませんが、IRQ を変更することで外付け CD-ROMドライブや 無線 LANカードは 動くようになりました。しかし、有線のLAN カードや SCSIカードは動かないままです。LANはとりあえず無線でつながっていますし、 SCSI機器は 760Eでコントロールできるので、急ぐ問題でもないのですが釈然としません。
  Windows NT の系列はノートパソコンで運用するのは難しいと聞いてはいましたが、Win 2k も OS の堅牢さとともに従来の NT の特徴を引き継いでいるように思われます。

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ThinkPad i1200 (1161-15N) PC Watch の記事
仕様
CPUCeleron-500MHz
Memory64MB(標準)+64MB
HDD/CD-ROM6GB/24倍速
Display12.1" TFT SVGA
その他外付け3.5"FDD*1, PCカードスロット*1, 音源, モデム, LAN

  2002年8月アウトレット品として購入。新品同様です。1161-15Nという型番は IBMのサイトにはないのですが、12.1インチ ディスプレイで LANを搭載した 1161-1ENと同等品と思われます。i1200の兄弟機である ThinkPad 130にも同様のスペックのものが あります。残念ながら IBMの方針転換によって個人(家庭)向け i-seriesは終わってしまいました。
  ThinkPad 600の初期タイプ(Pentium2-233〜300Mhz程度)が中古市場にかなり出まわっているので悩みましたが、これらは パームレストの塗装はげ、起動時ディスプレイの赤色化など問題を抱えているようです。760Eを新品で購入してから3年半がたって いるので、どうせなら新品(同様)を買おうと考えました。i1200は2年ほど前の製品なのでスペックは現行の製品と比べるとずいぶん 控えめです。最近の製品で性格の似た R30という選択肢もあったのですが、青いエンターキーや灰色のファンクションキーは 遠慮しました。
  CPUは 500Mhzですから一応音声認識や DVD再生にも対応できると思います。それに応じたハードやソフトがあればの話ですが... 今のところメリットとしては Win 2kの起動が速いことと、CD-ROMドライブ内蔵のおかげで、1年前に挫折した Holon Linux 3.0の インストールに成功したことくらいですね。ただし i1200は新しい電源管理方式(ACPI)を採用しているため、Linuxでは省電力機能が 働きません。これは Linuxの ACPI対応が遅れているためと思われます。
  このマシンはメタリックグレーの塗色、CD-ROMドライブ搭載(ブート可能)、USB、Windowsキーなど私にとって初めてのものが 満載です。これまでは ThinkPad 380(97年製)が最新でしたから、i1200によって3年分のギャップを埋めたことになります。
  追記-- Linux では [Fn]+[F4]は効きませんが、ディスプレイを閉じるとスタンバイすることを発見しました。 面倒ですが、全く停止できないよりはましですね。


ThinkPad 560X (2640-70J) (外観は 560と同じ)
仕様
CPUMMX Pentium-233MHz
Memory32MB(標準)+32MB
HDD4GB
Display12.1" TFT SVGA
その他外付け3.5"FDD*1, PCカードスロット*2, 音源

  2004年6月中古品として購入。久々に ThinkPad ファミリーが増えました。CPUは今となっては非力ですが、私の所有する ThinkPadの中では2番目に強力です。わずか9k円でこのようなマシンが買えるとは、時代も変わったものです。当初、家に余っていた 16MB DIMMを取り付けて 48MBで運用しましたが、後に 760Eとメモリの交換トレードを行なって、トータル 64MBになっています。 カードバス、USB搭載なので今後の周辺機器の増設にも対応できます。
  560シリーズはこれで2台目となりますが、快適な入力を約束するキーボードや持ち運びを考慮した軽量構造などバランスの とれたマシンであると思います。フロッピードライブは外付けとなりますが、ネットワークの利用が当たり前となった今では、 まったく問題ありません。この点は 560の登場時であれば評価も違っていたでしょう。
  今回 560X を購入した理由は、マシン自体の優秀さもありますが、容量の大きなハードディスクを活用して Linux を動かす ことにあります。雑感の項にも記したように、760E のハードディスクを交換した結果、Linux を入れる余地がなくなってしまいました。 i1200 にも Linux を入れてありますが、Linux マシン同士の接続実験を考えると、やはりもう1台必要になります。760Eにかつて入れて いた Kondara MNU/Linux を入れました。Trident Cyber系のビデオチップを用いたマシンでは、インストール時に GUIはおろか日本語 の表示もできませんでしたが、560X は NeoMagic のビデオチップを用いているので、GUIのインストーラが立ち上がりました。 760Eよりも CPUが強力なので、Linux もきびきびと動いてくれます。
  バッテリーは1.5時間くらいはもつようです。中古品ではバッテリーが死んでいたり、560系列特有の故障として充電機構が 働かなくなる事例がありますが、幸い私のところでは2台ともバッテリーは生きています。PCカードがうまく制御できれば「Linuxで モバイル」が可能になるかもしれません。


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ThinkPad 560E (2640-40J) (外観は 560と同じ)
仕様
CPUMMX Pentium-166MHz
Memory16MB(標準)+32MB
HDD1GB(オリジナル2GBから換装)
Display12.1" TFT SVGA
その他外付け3.5"FDD*1, PCカードスロット*2, 音源

  これは、ジャンクからよみがえったマシンです。事の起こりは、昨年(2004年)液晶の割れた 560Eと ハードディスクを損傷した 760ELの修理を請け負ったことでした。液晶割れはどうしようもないので、中 古の 560Eを手に入れ、マシンそのものを交換しました。そして、この液晶割れ 560Eのハードディスクを 取り出して、760ELの不良ハードディスクと交換しました。その後、ジャンクと化したこのマシンは、ハー ドディスクのフォーマットが何とかできたので(ただし不良セクタあり)、茶の間に置いてあるテレビチュ ーナー内蔵の液晶ディスプレイにつないで、時々使っていました。
  しかし、MMX Pentium-166MHzでメモリ 48MBというスペックは、560無印を上回っているため、この ままにしておくのはもったいないという気がしてきました。ついに意を決して 560のディスプレイを 560E に移植しました。560には割れた液晶を取りつけて茶の間のマシンとしましたが、今度は 560Eのハード ディスクがとうとう起動不能になってしまいました。再び2台のマシンを分解して 560のハードディスクを 560Eに移しました。こうして 560Eは角膜(ディスプレイ)と心臓(ハードディスク)の移植を受け復活しま した。
  560Eは 560無印と比べると、単に CPUのクロックが上がっているだけでなく、2次キャッシュを搭 載しビデオメモリも 2MBになるなどの改善が行なわれています。かなりパフォーマンスがよくなっている ので、職場の 560Xを家に戻し、560Eをお仕事マシンにしました。
  ただ、96年製の 560から引き継いだ部品がいつまで持つのか、という不安はあります。不測の事態に 備えてデータのバックアップはしておかなければなりませんね。
(2005年6月)

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