MPlayer でライブ映像を見る
久しぶりの更新です。1学期の間、鉄道写真のほうは少し手を加えましたが、本家のほうは手付かずでした。
この間、Linux でいろいろなことを試していました。DVD の再生は外付けのドライブが Linux 上で認識されない
(インターフェースカードがサポートされていない)ので何ともなりません。スキャナーもまた Linux でサポート
されていない機種なので無理なようです。SCSI カードは苦労の末、組み込みに成功し、外付けハードディスクと
CD-RW ドライブが作動するようになりました。最近では仕事以外はほとんど Linux でこなしています。
ところで、現代の web 閲覧で重要なのはマルチメディア関係のソフトです。特に音声や動画の再生には
Real Player, QuickTime Player, Windows Medi_ Player などが必要となります。Real Player には Linux 版が
ありますが、Medi_ Player の Linux 版など M$ が出すはずがありません。しかし Linux には MPlayer があります。
うまく動けば強力な助っ人になります。最初はネットから rpm パッケージを落としてきてインストールしてみましたが、
安定した動作は得られませんでした。次に、ソースからコンパイルしたものを使ってみると、それまで再生できなかった
サイト(ファイル)がかなり再生できるようになりました。その中に、鉄道ファンによく知られている
会津若松駅のライブ映像がありました。しかし喜んだのもつかの間、最近また再生できなくなって
しまいました。
どうやら、web ページの記述の仕方に原因があるようでした。このサイトは NTT が設置しているのですが、
特定の OS、特定のバージョンのプレーヤーでのみ再生できるようになっているようです。私は web ページは万人に
開かれるべきである、という考えですので、そのような方針には賛同しかねますが、どんな環境からもアクセスできる
ようにするとサーバがパンクするので、あえて制限を設けているのかもしれません。
とにかく、mplayer + mplayerplug-in の組み合わせではうまく再生されないので、コマンドで MPlayer を
起動してみることにしました。その結果、次のように指定することで再生に成功しました。
# mplayer -vo xv -framedrop -playlist http://jrwaka3.ntt-fukushima.com/jr/
(url は変わることがあります。上記のものは2006年10月15日現在。)
詳しいことはわかりませんが、-vo xv はビデオ出力のドライバーを指定するスイッチで、xv(XVideo) を指定すると
ビデオチップがこれに対応している場合、拡張機能を使うので低速なマシンでも負担を軽くすることができるようです。
-framedrop は映像と音声を同期させるスイッチで、やはり低速なマシンで負担を軽くするのに役立つようです。-playlist は
再生の対象がファイル名でなくディレクトリであるために必要なスイッチ(らしい)です。-playlist 以外は指定しなくても
再生できますが、うちのマシンは低速なので、指定したほうが安定します。url は MPlayer が返すメッセージから抜き出しました。
コマンドで操作するのは面倒なものですが、旧バージョンの windows では再生できないサイトを再生可能にするだけの
自由度がLinux にはあると言えましょう。
2006年7月
久しぶりの更新です。このところ更新の間隔が延びていますが、パソコンから離れているわけではありません。むしろ、
いろいろなことを試していて忙しかったのです。
Linux に関しては、Vine Linux 2.5 を導入して以来いろいろな実験を重ね、前の記事でも書いたように MPlayer でかなりの
サイトが表示(再生)できるようになったので、家では専ら Linux を使っています。また、職場でも Linux から Windows ネット
ワークを見たり、共有プリンタで印刷するなどの実験を行ない、仕事でもある程度使えるのではないか、という気がしています。
最新のディストリビューションを使えば、さほど苦労せずに Windows との共存ができるのでしょうが、旧式のパソコンを活用する
関係上、スペックの低いパソコンでもさくさく動いてくれるシステムでないと困るのです。
さて、表題にある携帯電話の話ですが、9月に携帯を買い換えました。これまでのものは6年半使ってきたのでポイントが
たまっていて、0円で新しい機種を手に入れることができました。東芝のハードディスク搭載携帯 W41T です。
発売時から注目していましたし、パソコンマニアとしてはこれ以外の選択肢は考えられませんでした。
いろいろなサイトで論評されているのでご存知の方も多いと思いますが、欠点としては、@大きいことAカードスロットが
ないことB赤外線インターフェイスがないこと、などがあげられます。しかし、@とAに関してはハードディスクを搭載している
のだから当然の仕様であると言えます。Bについては USBケーブルや Bluetooth でPCと接続できるので、メーカーサイドでは必要
ないと判断したのでしょう。私は携帯の赤外線インターフェースを必要としませんが、若い人達はないとがっかりするかもしれ
ません。これが理由で購入対象から外れてしまうこともあるでしょう。
私は携帯のメールは使わないので、インターネット接続(au でいうところの ezweb)は契約していません。しかし
携帯とPCをつないでインターネットにアクセスすることがあります。これまでは cdmaOne で接続していたのですが、W41T は cdma 1x
WIN の端末なのでこれまで使っていた PC接続用ケーブルは使えなくなりました。通信速度も料金体系も違うので仕方がないと
言えますが、従来のシステムと互換性がないというのはちょっと困ります。通信速度が上がったおかげでウェブの閲覧は快適に
なりました。
カメラの機能は約300万画素ということでホームページに載せる写真を撮るには十分ですが、光量が十分でない場所での撮影
では極端に画質が落ちます。ミュージックプレーヤーとしての機能は、最近の WIN端末で共通のもののようです。パソコンに専用の
ソフトをインストールして、CDから音楽を取り込むことができます。この際に 4GB(実際に音楽を記録する領域は
3.3GB程度) という大容量のハードディスクが役に立ちます。しかし著作権保護のためとは言え、パソコンで一般的に使われている
mp3 や wma 形式のファイルが利用できないのには大いに不満がつのります。これらの形式で既に PCに取り込んである音楽も、
改めて携帯専用の形式で取り込まなければなりません。CDを持っていない場合、つまりパソコンでダウンロードした音楽は、
いったん wav 形式で録音した後、"3g2" という拡張子のついた形式(Advanced Audio Coding、略して AAC)に変換すれば
再生可能になりますが、作成に手間がかかる上に、専用ソフトで CDから取り込んだ音楽とは別の記憶領域に保存することになるので
たくさん保存することはできません。
このように Linux や携帯の研究に没頭(もちろん本業の仕事もしています)していたため、なかなか更新ができなかった
のでした。
2006年11月
早いもので 2007年が暮れようとしています。今年はローカル私鉄(第3セクターを含む)の相次ぐ廃止、教員免許法の改正(というよりも改悪)、
ZARD の坂井泉水の死去など、いろいろなことがありました。コンピュータの世界はというと、大きな動きはなかったように
思います。Mac が微妙にシェアを伸ばしたらしいことが印象に残っています。このサイトの更新も停滞気味で、「雑感」は1年のブランクが
できてしまいました。この間、パソコンから離れていたわけではありません。ThinkPad T43 の項目でも
書いたように、Windows Vista を使い始めました。音楽をパソコンや携帯に取り込んで聞いたりもしていました。また、Linux を使うことは、
少なくとも家では珍しいことではなくなりました。web の閲覧やメールのやり取りに限れば、Linux か Windows か、といった OS の違いを
意識しない(忘れている)時もあります。OS というのは本来そういうものであるべきでしょう。
Vista にはかなりがっかりしています。手持ちの周辺機器やソフトのなかに Vista でサポートされていないものが結構あるからです。
それでも OpenOffice.org や Real Player, QuickTime は正式対応になる前から
特に問題なく動いていました。Vista では .NET 環境が標準となっているようです。それゆえ .NET framework で動くソフトは問題ありませんが、
従来の Win32 仕様のプログラムの中には動くものとそうでないものがあります。また、手持ちのハードウエアではテレビチューナーカードや SCSI カードが
動かなかったりします。Vista 用のドライバーが提供されないのでどうしようもありませんが、ドライバーの開発が技術的に難しいのか、
それとも単に開発コストの問題なのか、いずれにしても従来からある資産を活用できないのには閉口します。そんなわけで、現状では Vista を
使用することにほとんど意味を見出せません。
最近はネットで音楽や動画を楽しむ時間が多くなっていますが、視聴するには IE と Media Player の組み合わせが指定されていることが多く、
その場合 Linux では利用できないので残念です。YouTube は、Flash がインストールしてあれば Linux でも問題なく利用できます。もっとも、YouTube の
場合、著作権法に抵触すると思われる映像が多いので別な意味で問題ありですが...
最後に、職場ではコンピュータ化が新たな段階を迎えました。情報セキュリティに関して管理が強化されるようになったので、
私の場合、職場に置いてある ThinkPad 560E にメモリ増設とハードディスク交換を行なって Win2k を入れました。サーバーマシンとして Windows Server 2003 搭載のPCが
導入されました。県立学校にはコンピュータの管理を専門に受け持つ職員はいません。サーバーはメインテナンスを受け持つ会社からリモートコントロールされているようですが、ある程度は現場でも面倒を
みなければなりません。本格的なサーバークライアントシステムに触れるのは初めてなので、このシステムを使って何ができるのか、これから
勉強していかなければならないと考えています。
2007年12月
今年度は本業のほうが忙しく、たまに時間のある時は音楽を聴いて過ごしたりしているので、パソコンのほうは残念ながらあまり
進展がありません。
さて、職場で仕事に使ってきた 560E は製造から 11年が経とうとしていますが、処理速度が遅いことを除けば特に問題なく動いています。パソコンの世界では MMX Pentium といえば何世代も前のものになります。メモリーは最大搭載量を積んでいますが、windows 2000 sp4 は初期の windows 2000 と比べてずっと重くなっているのに加え、アンチウイルスも動かしているので、このマシンで仕事をするには我慢が必要でした。たまたまネットで 5k円の X20 を見つけて買ってしまいました。
X20 のバッテリーが生きていれば、これをモバイル用にして、現在のモバイル用 560X を職場に移そうかと考えましたが、X20 のバッテリーは 15分くらいしか持たないことがわかりました。それで、X20 は職場で使うことにしました。Pentium III 600MHz もかなり旧式ではありますが、仕事には十分です。このマシンについては別項目にもう少し詳しく書く予定です。
以前に midi 音源について書いたことがあります。windows 2000 以降は midi 音源が最初から搭載されていますが、win2k 搭載の midi はしょぼいので、私は Linux の世界で一般的な "timidity" の、win版をインストールして使っていました。これは音源ファイル(パッチ)を選択できるので、音に関してはいかようにもなりますが、デフォルトの設定のまま使うと処理が重くなってしまうので音質を下げるなどの細かな調整が必要でした。windows 98 まではずっと昔に購入した YAMAHA のソフトウエアシンセサイザを使っていて、音もよかったのですが、NT系OSでは使えないので timidity しか選択肢はないと思っていました。(ブラウザの midi プラグインとしては QuickTime を使うという方法があります。)
先日偶然 NT系OS用の YAMAHA製 XG音源が無料でダウンロードできることを知り、さっそく X20 にインストールしてみました。MidRadio Player に付属の音源と違ってドライバとして組み込むので、Media Player でも XGサウンドが聞けます。なぜもっと早く気がつかなかったのだろう、と思いましたが、かつてと同じ音が再び聞けるようになってちょっと幸せな気分です。標準搭載の midi に不満な人は試してみてください。"S-YXG50" をキーワードにして検索すると見つかります。
2008年9月