Fujitsu Arrows Tab Q508/SE

CPU - インテル Atom x7-z8700 (4コア 1.6 GHz - 2.4 GHz)
メモリ - 4GB
ストーリッジ - eMMC 128GB
ビデオ - intel HD Graphics
ディスプレイ - 10.1 インチ WUXGA (1920 x 1200)
2025年4月、中古で購入。タブレットですが、キーボードとタッチペンが付属しています。
Windows 10 のサポートが間もなく終わるので、Windows 11 が動くパソコンが欲しかったのです。Windows はほとんど使いませんが、パソコンをいじる者としては「Windows は知りません」とは言えませんので。
タブレットを選んだ理由は、台所で動画やテレビを見るため、そして、Puppy が動くか確認するためです。ThinkPad にもこのタイプは存在しますが、はるかに高価です。今回の選択は妥協の産物です。
ところが、このパソコンが到着して何日もたたないうちに ThinkPad L440 がファンエラーで起動しなくなりました。急遽、Arrows Tab をメインのパソコンに仕立てる必要が生じました。もう1台普通のパソコンを買ってもいいのですが、終活を始めるべき時期なので、なるべく物を増やしたくありません。
画面が物理的に小さいうえに、高解像度なので文字が小さく、OS の設定変更で大きくしていますが、あまり大きくすると画面に表示される情報量が減るので、ある程度妥協が必要です。
ハードディスクやファンを搭載していないので、そういったパーツの故障は心配しなくて済みます。eMMC の寿命は気になりますが、ダメになった場合は USB メモリから起動して使うこともできましょう。
さて、いくつかある Puppy のうち、ほとんど手を加えずにこのパソコンで動くのは、BookwormPup64 と BookwormPup32 です。このマシンを動かすにあたりネックになるのは、タッチパネル・サウンド・ディスプレイの輝度の調整です。特に、音源チップが特殊らしく、他の Puppy では音が出ませんでした。
xorg.conf の設定で "intel" ドライバを指定する必要があります。輝度の調整に xbacklight コマンドを使う関係もありますが、"modesetting" ドライバを指定すると、ディスプレイ消灯やスタンバイ状態からの復帰に失敗するという不具合があるからです。
xorg.conf のデバイスセクション
Section "Device"
Identifier "Card0"
Driver "intel" #card0driver
Option "dri" "iris"
EndSection
キー配列は特殊です。この手のパソコンにはよくあることですが、一部のキーが省略されていて、[Fn]キーと矢印キーの組み合わせで [Home] [End] [PgUp] [PgDn] を実現しています。ポインティングデバイスはタッチパッドですが、幸い、クリックボタンはあります。私はタッピングが嫌いなので、クリックボタンは必須です。誤操作を避けるためにタッピングは無効にしてあります。
稼働する ThinkPad は X121e だけになりました。これは今となっては、CPU が非力であり、ビデオチップも旧式なので Linux で使うとしてもストレスがたまります。Arrows Tab はそれよりは強力ですが、メインのマシンとして使い続けるには無理があります。もうちょっとましな ThinkPad を買う必要があるかなぁ、と考えたりもしています。
2025年4月