母が働くということ

〜掲示板より〜

ご意見編

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●会社という枠組みが無理

たつ さん(2001年 09月 17日 20時 32分 05秒)
 e-mama対談で、moo社長が言ったおことばを思い出します。
 「女性が働き続けるにあたって、会社という枠組み自体が無理である」というような感じでした。
 当時、ちょこっとお勤めが恋しくなっていた時期だっただけに、はっとしました。
 私はいつも話しているように、保育園が0歳児でも24時間預かってくれて、空きがあるのであれば、職場復帰したかもしれない。
というか、そうしたかった。でもきっと挫折しただろうなー。2カ月間、A新聞社に勤めたのはご存じの方も多いでしょうが、毎日タクシーとばして「お迎え、間に合わない〜」と叫んでいた、あの思いはとても耐えられるものではありませんでした。
そのうえ、帰ってから夕食作って子ども風呂に入れて寝かせて、夜なべで仕事。2カ月でぶっ倒れそうでした。
 そう、現在の社会体制において、女性が出産後も出産前と変わりなく会社で仕事を続けるのは、不可能なことなのです。その不可能なことを現在まで続けてこられただけでも尊敬に値します。まずはその点で自信をもってほしいと思います。
 ただし、それを会社が評価する、しないは別問題。
 moo社長のように「会社に長くいればいいとは全然思わない。結局は成果物」と堂々と言う、会社はあまり多くないでしょう。というのは、会社側に成果物を評価する能力がないからだ、と最近わかったんだけど。
 ベビーカーを押して街を歩くと、社会はベビーカーや車椅子に対していかに配慮していないかが見えてくる。歩道に乗り上げて駐車する車、階段だらけのショッピングモール、電車に乗れば「ベビーカーは閉じましょう」のポスター、子連れは邪魔だから出歩くな、というようだった。私がそれまで1人で歩いていた街とはまったく違って見えた。
 同じように、現在の会社はというものは、育児責任のある人間が同時に会社に在籍しているということを想定していないんですね。
 今の私としては、会社にしがみつく意味はないかも、と思っています。社長のように起業するという手もあれば、ここに来る多くの人のようにフリーでやっていくという手もある。6年やっても会社員時代のお給料には及ばないのは事実だし、仕事をもらってくるのは大変だけれど、少なくとも、やることをやっていれば、「仕事か子どもか」と不条理なことを聞いてくる人はいませんでした。望んではじめたことではなかったけれど、結果的には、今はこれがベストな働き方かもしれない、と思っていたりします。
 「仕事も子どもも」って、欲張りなんでしょうか? だったら大多数の男性はとんでもない欲張りだということですよね。女性だけがなぜか「仕事か子どもか」という選択をせまられるのは理不尽としか言いようがないです。
 あー、なんかわけわからなくなってきました。

●働き方は1つじゃない

moo さん (2001年 09月 17日 20時 47分 01秒)
いろんな働き方があってもいいと思うよー。
働き方は1つじゃないんだからさ。
私はもう、マイノリティであることに慣れてしまったのさ。
働く母の子どもは数多かれど奥さんが母親が社長なんてめったにいないよ>我が家
ずいぶん好奇の目にさらされたし、イヤなこともいっぱいあったけど、それが私の生きる道だったんだもん。
いったん走り出したら後には引けないの。
だって、「法人」という社会の公器としての人格を選択しちゃったんだから。
同じように今、選択した道は何か縁があって選んだ道なんだからさー。
それぞれのフィールドで頑張る!
これしか言えないなー。

●働き方ヤドカリ説

網野 千代美 さん(2001年 09月 18日 00時 26分 14秒)
民間企業だと恵まれてるの…?
それは、子育て期にも退職しなくて済んだという意味で…?
福利厚生がしっかりしているという意味で…?
意識が低くて恐縮です…誰か教えて。
今の私もそれなりにとても恵まれていると思っている、なんかぼけなすな私…。

 私にとって「会社はいれもの」だったので、中に入りきれなくなっちゃったから外に出たんだけど…。ヤドカリと一緒。形が合わなくなっちゃったのね。
 自分が働き方を変えることは「女性が働きにくい世の中」を許しちゃったことになる、とも受け取れるけど、会社員でいたかったわけじゃなく、仕事がしたかったから、たつさんと一緒で今がベストかな。

●好きなことをやっているうちに

よしえママ さん(2001年 09月 18日 07時 29分 16秒 )
 うーん、うーん、私は好きなことを好きなようにしていてここまで来てしまったので、誰かに理不尽な質問をされたりしたこともなく、気に入っていますが・・・。
 育児、家庭がベースで、Macとインターネットが好きで、いろんなことに首突っ込むのが好きで、でもお金も必要で(^_^;
 なんとかばたばたしていたら、今の、私にとってはバランスのとれた形になっています。
 会社に勤めたことがないので、どの点がどう恵まれているのかは比較できないけど、いろんな枠があって、きーきー言っている状況の方に比べれば、やっぱり私としては今の形は恵まれているような認識。
 そこは網野さんと同じなのかなあ?

●ライフワークとライスワークの違い

TARA子@実家が保育園 さん(2001年 09月 18日 07時 32分 00秒 )
 「でも、いざとなれば子供でしょう?」
 これって、子持ちの男の人には言われない言葉ですよね。それと、母子家庭の人も言われることは少ないみたい。
 ライフワークとライスワークの違いでしょうか?
 私の実家は保育園でした。(母が園長で、自宅と園は同じ敷地内です。)母が子供が熱をだしたのに迎えにこないと言ってはブツブツ言っていたのを覚えています。その母の娘(私)は、熱のある子を毛布にくるんで打ち合わせに連れていくような親に育っています(~_~;)。

●働き方を他人と比較しても意味がない

moo さん (2001年 09月 18日 08時 57分 06秒 )
 誰かと比較するとかあんまり意味なくない? どんな働き方だってどっかしらデコヒコあるって。要はそれはあなたが選択した道なんだから、その中で自分が最大限できることを考えていけばいい。
 それでもって、ああダメだー!と思ったら潔く辞めるのも人生。歯をくいしばってイバラの道を極めるのも人生。
 私が以前、勤務していた会社の社長は、本当に過労死しました。50代でだよー。
お給料だって10数年前で辞める時は900万円近くもらってたけど、死んじゃったらおいしいものも食べられないし、お酒も飲めない(爆)!
 だから少なくとも細く長く働くことを選択した私にとっては今の道に進んで良かったと思っています。
 みんなそういう思いを抱えて仕事してるんじゃないのかな?
 いいじゃん。人は人だし。
 今の自分を好きになるっていうことが大前提だと思うな。

●民間企業

たつ さん(2001年 09月 18日 11時 22分 22秒)
 網野さんがひっかかったのは、
>民間企業にどんな形であれ食い込んでいるというだけで、「非常に」恵まれている
 という部分ですね。
 お迎え時間やその他の親業の制約の中で、リストラされずに民間企業に生き残ってこられたのは、ごくまれで幸運なことであった、という意味と解釈しました。

●自分が働き方を変えること

たつ さん( 2001年 09月 18日 11時 37分 02)
 「女性が働きにくい世の中」を許しちゃったことになるかもしれませんね。
 ただ、会社って、「働きにくいから変えてください」と訴えたとして、「はい、わかりました」とすぐに変えてくれるようなところじゃないと思う。会社という枠組みに無理に自分をはめようとすると、mooさんみたいに体に出たりする。
 フリーランス=ヤドカリの殻を自分で作るようなものかしら。
 よく「基礎的セミナー」で、会社勤めとフリーランスのメリットとデメリットを聞かれるんですよね。結局のところ、私は安定収入vs.精神的自由だと思うんですけどね。

●まず自分を好きになること……

訳あって匿名 さん(2001年 09月 18日 12時 18分 55秒)
 皆様からいろいろなお言葉をいただき、感激しております。もう、ないものねだりはやめます。私の頭の上を飛び越えてまわりの人たちが正社員などに登用されていくのも、どこ吹く風と参りましょう。
 mooさんのおっしゃる、「今の自分を好きになるっていうことが大前提」。身にしみます。上を見ればきりがありませんが、下を見てもきりがない。人と自分を比べても何も生まれませんね。
 たつさん、「お迎え時間やその他の親業の制約の中で、リストラされずに民間企業に生き残ってこられたのは、ごくまれで幸運なことであった」。そのとおりです。保育士や教師だと、産休代用教員などのおかげで、育児休暇がきちんと機能している感がありますが、民間企業は厳しいものがあるようです。
 私の友人のひとりは「子供を産んで復帰しようとしたが、断られた。10年も勤めたのに」と嘆いておりました。そして彼女は「いまはパートのおばちゃんやってるよ」と自嘲気味に言いました。高学歴女性ほど専業主婦率が高いのは、プライドがあってレジやウエートレスなどの職につかないからだろう……、という記事を読みましたが、プライドを捨てたことを嘆きつつも、収入を得ることを第一に選んだ彼女は偉いです。私はプライド、捨てられませんでした。それも私の生きる道です。
 ただ気掛かりなのは、「民間企業で生き残れるのはごく一部の、幸運と才能と体力に恵まれた人」……という状況を変えることができなければ、「男の人」や「子供のいない人」の働き方も変わらないだろうな、ということ。就業時間内で仕事をきちんと片付けることがコスト削減の基本である、残業するのは能力がないからである、という考え方をする企業がなんとか増えてくれないかと思う次第です。

●それでも働き方に悩む私

たつ さん (2001年 09月 18日 14時 03分 58秒)
 今、雑誌丸投げ1冊という話が持ち上がっていて、そうなるとやっぱり起業しないといかんのかなー、と悩んでおります。
 社長のように「法人でなければ取り引きしてもらえない」という状況ならえいやー、っと清水の舞台から飛び降りられる気がしますが、そうなると責任もハンパではすまない。
 かといって、1人編プロで、実務から雑務(とくに苦手な事務)までこなせるのかというと、ちょっと自信がないかも。
 まずは起業について緊急に勉強しなくては。
 会社に関しては、moo社長のところのように、経営者みずからが身を削る思いをしたという会社以外は私は期待しません。永田町の政治に自浄能力がないように、おそらく会社にもみずから状況を変革する力はないと思う。
 待っていてもしょーがない、在宅ワークとかフリーランスで働くママたちってそういう意味で会社という枠に対してさっさと見切りをつけてしまった、ということか。

●「会社=社会」?

まるみねこ さん (2001年 09月 18日 15時 21分 03秒)

会社=社会という勘違いに、私はよく陥ります。経済的に自立するためには、社会人=会社人というのはてっとりばやい方法ですが、それだけってわけじゃあないでしょう。頭ではわかっているのですが、どうも、この考えから抜け切るのは難しいです。
 ただ、会社員やってると、安定がある。保険や年金の負担が軽い。うまくすれば、退職金もある。ここらへんはおいしいですなあ。 会社に拒絶されちゃったりすると、なんだか人間としての存在価値まで否定されちゃったような気になったりもします。「お前さんは社会的な価値がないから入社できないんだぞー」って。
 企業にとって価値ある人とは、より安くよりたくさんより儲かる仕事をしてくれる人のことであります。ま、「安いうまい早い」だね。で、仕事を求める人にとっての価値とは、いい給料でやりがいがあり社会的にも意義のある仕事を効率良くさせてもらえるところです。
 ちょっと極端ですが(^_^;;。
 恋人にたとえるなら、そんな2人が意気投合しようったって、そりゃーハナっから無理ってもんでしょう。たとえ恋人に拒絶されたって、ものすごく相性が悪かったってだけのことです。どちらかが一方的に悪いわけじゃない。
 それに、企業に選ばれ、企業にうまく適応しているからといって、優秀な社会人ってわけじゃありませんよね。なんだか全然違う2人だけど、うまく妥協点が見つかったんだね、そりゃおめでとう程度のものです。
 相容れない2人が、それでも一緒にいなけりゃならない場合もあります。
「あなたに今まで、こんなにつくしてきたのに、なぜ捨てるの」よよよ
って場面もまたありでしょう。身勝手な恋人にそれでもすがりつき、とりあえず現状維持に走るか。新しい恋人を探すか。恋人と暮らすのはもうやめて新しい生き方を探すか。うーむ。何を言いたいかわからなくなってきた。次の筆者求む。

●死んだ後から後悔しないように

みしまねこ さん (2001年 09月 18日 16時 16分 45秒)

(は〜い、次の筆者です)
>「あなたに今まで、こんなにつくしてきたのに、なぜ捨てるの」よよよ
 で、会社をクビになった者です。元は準大手の証券会社で営業やってました。営業ですから、自分が会社にどれだけ貢献しているか、「成績」という形で金銭的に毎月出ていました。私の給料分、総務課の人の給料分、支店の維持費etcで、毎月自分がもらう給料の3倍は「会社に儲けさせて」いました。でも、「結婚する」の一言で即クビです。(<13年前の話だけど)
 これほど身に付いた証券の知識とセールストークは活かしたい。でも活かせる場は「会社」という括りしかない。会社は私を「結婚する女」として失格のレッテルを貼った。私って、そんなに魅力ないの? あんなにつくしたのに〜〜、よよよ〜〜
 と恨みで辛かったですが、それは会社に対して「未練」があったから。「へ〜んだ、もういいよ〜だ」とあっかんべーしたら、随分とスッキリしました。ついでに証券会社で得た知識もスッパリ捨てました。(その境地になるまで、結構時間が掛かりましたが)。
 で、思ったんです。これからは何者にも「女だから、主婦だから、母親だから」と言わせない「自分」をうち立てて、本当に私を求めてくれる“運命の人”を探そうって。で、今行き着いたところが、完全在宅・地方在住のテクニカルライター職です。
 結局、自分が居心地の良い職場もしくは職務形態にあることが、一番幸せだと思います。会社人であれ、フリーランスであれ、本人次第。女性には働きにくい今の日本社会だけど、松田聖子氏のように「仕事も恋も子供もダンナも、み〜んな欲しい!」でイイんじゃないかと。なにも犠牲にする必要はありません。み〜〜んなひっつかかえて、ぜ〜んぶ楽しんじゃえ!デス。
 どうあがいても、人間の一生は100年足らずなんだから、自分の思うように生きちゃおう! 死んでから地獄に堕ちたら、閻魔様に「現世であんなに頑張った私が地獄なんて、よよよ〜〜」と言えるように、とも考えていたりします。閻魔様なら、きっと「私の選択」を分かってくれるような気がする。うん。

●会社

網野 千代美 さん(2001年 09月 18日 16時 49分 07秒)
会社に対して「すべての社員が等しく快適な環境で働けるよう改善する」
という戦い方もあるかもしれないけど、私は深追いしないで自分からドアをシャットアウトしちゃった。とりあえず自分の幸福とまっとうな心身のバランスを保つために。
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