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日時:1999年12月5日(日) 10:30〜14:00 天候:晴れ コース:皇居一周7km(徒歩約2時間) 日比谷公園→皇居外苑→大手門→北の丸公園→日本武道館→千鳥ヶ淵→半蔵門→桜田門→日比谷公園 歩数:約20,000歩 秋色に染まった日比谷公園、皇居周辺を巡ります。 集合場所の日比谷公園は、出発締切時間(11:00)が間近に迫っているにもかかわらず、かなりの人出です。地下鉄の出口をでると既に行列が出来ており、ウォーキングを楽しむ雰囲気ではありません。ちょっとウンザリしていると、なんとこれは受付をするための行列だとか。何でも3万人の応募が有ったとかで、整理の為にわざわざ日比谷公園の噴水を一回りさせています。受付するのに一歩きしなくてはなりません。ただ、大噴水の周りのイチョウの黄葉は見事で、まっ黄色の樹影を見せています。 コースとしては、日比谷公園から歩道を通って皇居に向かうのですが、折角の日比谷公園なので公園内を散策していきます。この公園は、東京のど真ん中、オフィス街にあるにもかかわらず、自然が多く残っています。ちょうどニューヨークのセントラルパークを模しているような公園です。が、スケールはぜんぜん違います。この公園は、武家屋敷跡を利用して作成された西洋式庭園で、有名な日比谷公会堂や野外音楽堂があります。ここには、今日は休日なのでスーツ姿の人は見かけませんが、平日の昼時ともなれば昼食を摂る為に多くのOLやスーツ姿の人が見られます。 日比谷公園を後にして、皇居外苑に向かいます。桜田門のあたりでは、既に歩き終えてゴールに戻ってくる人とぶつかります。なんと早いことか! 皇居周辺では、休日には内堀通りの一部分を通行止めにしてサイクリングロードが出来ており、国内では珍しいタンデムの自転車がレンタルできます。 まずは二重橋。皇居といえば、ここしかないという、定番中の定番です。いまさら写真でも、とは思うものの、やっぱり写真は撮ってしまいます。皇居外苑は砂利がひかれ少々歩きづらいですが、ぽっかり空いたこの空間はなんとも言えず安らぎを与えてくれます。土曜ということもあるのでしょうが、都会の喧騒が消えてしまいます。 皇居外苑の右手には坂下門外の変(1862年)が起こった坂下門、江戸城を開いた大田道灌の家紋が入った通称桔梗門(正式には、内桜田門)が有ります。その先の大手門からは、普段なら皇居東御苑に入ることが出来るのですが、「警備の都合」とかで、ウォーク参加者の立ち入りは禁止されてしまっています。本当なら、この中を歩いたほうがどんなにか気分がよいことか。またこの日は、マラソン大会だか駅伝大会だかをやっており、ウォーキングの人とランナーが混在して、ちょっとトラブッていました。この当たりの運営について疑問を持ってしまいます。 平河門を過ぎ、北の丸公園に向かいます。北の丸公園の紅葉もすばらしく、一面色づいています。風も無く、薄日が差している公園の日溜りは温かく、食事をするにはもってこいなのですが、何しろ人が多すぎます。この公園には、日本武道館や科学技術館があり、一日費やすにはもってこいです。 北の丸公園の外れ、田安門から堀の外に出、千鳥ヶ淵に向かいます。千鳥ヶ淵は、春、桜が見事で人通りが絶えず、安国通り側から内堀通り側まで人の列が続くほどです。ここには毎年出かけますが、細い小道なので立ち止まってゆっくり花見など出来ません。もっとも、桜がずっと続いているので、十分堪能できます。 内堀通りに出ると、内堀通りの反対側にイギリス大使館が見えます。普段はこの中には入れないのですが、桜の季節、花見会と称して招待客だけが中に入ることが出来ます。中では、ミニコンサートが開かれたり、振舞い酒が配られたりして、親睦を深めることが出来ます。「招待客だけ」と言いましたが、「招待状を忘れた」ということにして、住所、氏名を記帳する替わりに中に入れてもらいました。来年は招待状がくるかもしれません。 半蔵門からは左に大きくカーブをしながら下っていきます。視界が開け、左から皇居、お堀、ビル郡と、異なる趣のものが絶妙なバランスを取っています。この季節では「色」は乏しいのですが、春にはお堀の土手に咲く菜の花の黄色がすばらしいアクセントとなります。 坂を下りきったところに有る大きな門が、桜田門外の変(1860年)で有名な桜田門。当時の大老井伊直弼が暗殺された物騒なこの場所も、今ではマラソンランナーのスタート地点となっています。 後は日比谷公園の中をとおって、ゴール地点に戻ります。 ゴールした後、日比谷公園を散策していると、内堀通り側の街路樹に「桜」が咲いているのを見つけました。「冬桜」というのでしょうか。なんだか得をした気分です。 |
1999年12月10日 書人不知 |