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第3回リバーサイド・ウォーク + α

(リバーサイド・ウォーク:小田急線 和泉多摩川駅→東横線 多摩川園)
(+ α:等々力渓谷→多摩川→東横線 二子玉川)

多摩川 リバーサイド・ウォーク + α

日時:1999年9月25日(土) 小田急線 和泉多摩川駅→東横線 多摩川園 10:30〜14:30
歩数:約26,000歩

台風18号が日本海を駆け抜けた後の、「台風一過の秋晴れ」を期待したのですが、晴れたものの気持ち言い秋晴れでは無く、蒸し暑い残暑となりました。風もさほど吹かず、変化の乏しい多摩川中流域では、日よけとなる適当な木陰の少なさ(二子玉川から多摩川園までの土手は桜がきれいなのですが、土手の斜面に木が植わっているものですから、日よけにはなりません)も手伝って、ウォーキングは少々辛かったです。虫も多かったし。それに、コース案内の不備から、コースを外れて歩く人が続出したのはいただけません(もっとも、私自体コースを無視して、なるべく人のいないようなところを歩いていましたが・・・)。

和泉多摩川から二子玉川までの川原のあちこちには、大きな被害をもたらした台風16号の爪痕と思われる痕跡があちこちで見られます。普段は水の来ないような川原に植わっている木の根元が水圧で削られたのでしょう、大きく土がえぐられていたり根が剥き出しになっていたりします。そう言えば対岸に作られていた二領ヶ堰の親水公園も、水をかかぶったままその水が引かず、思いがけない池が出現していました。

二子玉川から多摩川園間での土手には、少々時機が遅い彼岸花がパラパラと見られ、だらけた気分を和らげてくれます。この花、本当に不思議な花で、彼岸の頃になると決まって花をつけます。でもって、日が少しでもずれるといつのまにか散っています。まるで、正確なカレンダーを持っているみたいです。(見ごろは今週末のようだと、今日の朝日新聞に載っていました)

午後1時に多摩川園に到着です。10時30分に出発し、なるべくゆっくりと歩いたにもかかわらず3時間もかからずに着いてしまいました。見るものがなかったせいかもしれません。

ところで、ゴール地点の多摩川園駅には、駅名となった公園があります。この公園は亀甲山古墳という古墳の上に立てられていて、木陰も多く休憩するにはもってこいの場所です。なのに、ここに立ち寄る人が少ないのはどう言うことでしょう。公園内には、この近辺の古墳群を紹介した小さいながらも資料館があり、それらを散策するコースも紹介されています。せっかくここまで来たのに、立ち寄らずに帰るなんて「ある仁和寺の和尚」と同じじゃないですか。

等々力渓谷の看板
「ゴールに到着するなり電車に乗って帰宅」じゃつまらないということで、近くにある等々力渓谷まで足を延ばしてみることにしました。等々力渓谷はここ多摩川園から自由が丘で乗り換えて等々力で下車する約20分ぐらいの場所にあります。場所的には二子玉川に戻る途中にあるので、散策しながら向かっても良かったのですが、正確な場所が分からなかったために電車を利用することとしました。


等々力渓谷からゴルフ橋を望む 等々力渓谷は区内に残る唯一の渓谷です。この渓谷は、多摩川の河岸段丘を支流の「矢沢川」が侵食してできた渓谷です。ガイドブックによると、夏でも涼しく爽やかであると書いてありますが、実際は所により異臭を放つ渓谷です。上の写真でもわかるように、渓谷内の気温は27.4℃と、特に涼しいと言うわけではないようです。また水質は、等々力駅から渓谷におりるゴルフ橋のらせん階段下は最悪で、生活水が流れ込んでいるのか水面は淀み、流れもあまり無いので、一歩間違えると「どぶ川」です。
しかし、玉沢橋を越え流れで出て来、等々力不動の下あたりに来るころには、だいぶ爽やかになってきます。ただ「渓谷」とは言うものの、川底はすっかりコンクリートで固められ、用水路と変わりません。

等々力不動 等々力不動は約800年前に開山したお寺です。渓谷からこの不動に上る階段の脇に不動の滝があります。「等々力」の名は、この滝が「轟く」程の音を立てていたと言ういわれから付いたそうですが、現在は2本の滝が細々と流れているだけです。ここでは、滝に打たれる修行を行うそうですが、厳しさは感じられません。この近辺はさくらの名所のようですので、紅葉もきれいかもしれません。

野毛大塚古墳 近くに野毛大塚古墳があります。これは、多摩川園にある亀甲山古墳から続く古墳群の一部になるのでしょうか。亀甲山古墳はかなり大きく、案内板が無ければ底に古墳があるとはわからないのですが、野毛大塚古墳は古墳の周りが玉川野毛町公園となっており、はっきりとわかる前方後円墳の形を見せています。この古墳は登ることができ、古墳の上から西のほうを望むと、実際には見えないのですが当時は多摩川まで望めたのだろうなぁと、少々古のロマンに浸ることができました。


等々力渓谷を等々力不動からさらに先に進むと住宅街に入り、ちょうど多摩川園と二子玉川のちょうど中間あたりの多摩川に出ました。時刻は3時を少し回ったあたりですが、日がずいぶん傾いています。その後西日を浴びながら二子玉川まで歩き、バスで小田急の駅まで戻りました。
199年10月1日 書人不知


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