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挙式は決まった。
写真はだれに頼めばいいの?


プロとしてのこだわりがあります。ちょっと詳しく説明させてください。

今、挙式とパーティーの写真のことで迷っているあなた、きっと参考になります。

順次内容を更新していきます。ご意見、ご質問をお寄せ下さい。

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ビデオとスナップ写真 どちらにしようかな?

どちらか一つと言うことならやはりスナップです

 予算があれば両方ということになりますよね。経験のある方も多いでしょうが、1時間以上も友人の婚礼ビデオにつきあわされるのってつらくありませんか? 本人でも2回も見ない人がほとんどだそうです。
 「せいぜい10分くらいのダイジェスト版に」と思ったことはありませんか。でも編集の費用って意外と高くつくものなのです。
 その点スナップならパラパラと5分もあればどこかでお茶でも飲みながら見ることができます。ネガを譲ってもらえるところも増えていますので、焼き増しは安価。親戚、友人にも配ることができます。
 「そのネガをつかって挨拶状&年賀状に」なんてことも簡単です。
 CDに記録も簡単、劣化することもありません。メールで親戚、友人に送ることもできますし、無料でHPサービスを行っているところもあります。

 とういうわけで一時ビデオ全盛だったのですが、昨今ビデオよりスナップ写真を重視する傾向が強いのです。



「スナップは友人に、フォーマルな写真はプロに」
これは正しい選択?
そう思っている人は意外と多い。
でも結論は "NO" です


<フォーマルな写真はプロにしか撮れない>

 これは当然のことです。まずプロの機材がなければ撮影できません。大判カメラ、大型ストロボ、フィルムどれをとっても一般の方にはまず無理な領域です。
 でも「本当のプロ」を探すのは結構難しい。この件は後で詳しく説明します。


<何気ない写真にこそプロとアマの差が出る>

 ピントも露出も全自動というカメラの出現で、だれが撮っても、写っていなかったというのは格段に減りました。それにスナップに関しては、一般の方でもプロ顔負けの機材を持っている方も少なくありません。プロの機材もアマチュア用もスナップ用カメラ・フィルムに関してはそんなに変わりありません。
 カメラのことだけを考えれば、経験豊かなアマチュアでも十分いいものが撮れる場合もあります。しかしこの重要な仕事をこの人ひとりに負わせてしまうのは酷ではないでしょうか? この人にも頼んでおいて「是非いい写真をお願いします。一応プロにも頼んでありますから、ゆっくりお食事を」と言ってあげれば、気が楽になり、それこそプロ顔負け、期待以上の写真を撮ってくれるのではないでしょうか?

 そしてやはり本当のプロが撮るスナップは違います。ピント、露出が正確、構図が的確できれいというのは当然として、

1)状況を先読みする能力と経験が違う。
 
たとえばキャンドルサービスの順番を調べておいて、ベストポジションに先回りするとか、ケーキカットの前にフィルムの残数を頭に入れておいて、残り枚数が少なければ、あらかじめフィルムを入れ替えておくとか。ちょっとしたことなのですが、このあたりのノウハウが写真にでてきます。

2)プロは失敗しない?
 「プロといえど、絶対に失敗しないということはない」これが正解です。でもその時でもお客様にはきちんとした写真をお渡しできる。これがプロなのです。何故このようなことができるのかと言えば、2台以上のカメラでの撮影を常に心がけているからです。機材の故障や、まれに現像所でのトラブルというのもありますから、同時には現像しない。これも鉄則なのです。だから「プロは失敗を見せない」のです。

3)撮影枚数が多い
 2台以上のカメラで撮影しますから、多くなるのは当然です。大事なシーンでは複数枚撮影します。これは、「まばたき」を避けるためと「いい表情」がほしいからです。
 そしてアングルをかえていろいろ撮影します。例えばケーキカットの写真を撮るとしたら、少なくとも5ポーズ、10カットはシャッターをきるでしょう。「二人の頭から手元まで」「全身(視線はカメラ&ケーキ)」「ケーキを全部入れたカット」「逆アングルから」など、撮影位置やカメラの高さも変えて、様々な写真を撮り、そのなかからセレクトしてアルバムを編集していきます。

 当方で100カット撮影というのは、実際には130〜140カット撮影するのが標準的です。

 以上のようなことを当たり前にこなしている、これがプロのプロたる所以です。


プロってどんな写真を撮ってくれるのですか
堅実に。でも一般の方では思いもつかない写真も撮ります

 HPの写真をご覧ください。結婚情報誌の普及でお客様の要望も多種多様です。様々なフィルターを使って、ソフトフォーカスにしたり、クロスをかけたり、白黒をセピアに調色したり、頼めば、ほとんどのことに対応してくれるでしょう。そのためにも事前の打ち合わせは大切です。

 「おまかせします」などといわずに、あれこれ頼むようにしましょう。"Happy Wedding" を目前にした新婦のお願いに "NO" と言うようなカメラマンなんているでしょうか。頼まれれば何とかしてあげよう、こうすればもっといい写真になりますよとアドバイスするのがプロ根性というものです。物理的に不可能な注文でない限りOKです。

 後からこんな写真が欲しかったのにと言われるくらいつらいものはありません。

<ここでストロボに関して技術的なことを少々>

 ストロボを遠くまで届かせたい時、どうしますか。ストロボを強くしすぎると、手前が明るくなりすぎて、遠くが黒くつぶれてしまいます。こんなときは手前に弱い光を与え、シャッタースピードを調整することにより、遠くも明るく写すことができます。(この理屈をなかなか理解できない自称プロも結構いるのです)

 ストロボは正面に向けるのがふつうですね。プロにはそれぞれ独特のノウハウを持っていて、婚礼スナップの場合、「間接照明」を使う人が多いようです。天井にストロボの光をあてたり、ディフィーザーを自作したり、弱いストロボを正面に向け、強いストロボを天井に反射させたり、いろいろです。こうすることによってぎらつきを押さえ、柔らかな光を拡散させ、細部まできれいで臨場感のある写真を作ることができるのです。
 「弱いストロボ光で自然光(室内光、窓から光やキャンドル)を生かす」 プロの重要なテクニックの一つです。

 ストロボをカメラに取り付けた場合、横位置ならば問題はないのですが、縦位置の場合人物の横にいやな影がでます。私はこれを解消するためにブランケットを自作し、縦でも横でもレンズの真上にストロボがくるようにしました。ディフィーザーと併用することで婚礼スナップに威力を発揮しています。

<演出も結構大事なのです>

 最近は特に新婦からの要望もあってトレンディドラマのような撮影が当たり前のようになってきています。少々お節介なのですが、「乾杯の時、見つめ合って」とか「手と手を合わせて指輪を見せて」とかいろいろ注文を出していきます。披露宴の進行を見ながら、撮影のタイミングをはかっていきます。

 要望があれば、式場に早く入って、結婚指輪のアップを撮影しておくとか、花嫁の着付けのシーンを撮るとか、アマチュアではまず思いつかないような写真を撮っていきます。


デジタルカメラで撮影してほしいのですが。

品質にほとんど差はないところまできました。でも
デジタルカメラにはデジタルカメラのノウハウがあります

<ここ1〜2年、スナップはデジタルカメラを使用しています>

 ここ2〜3年のデジタルカメラの進化には目覚ましいものがあります。しかしプロとして安易にデジタルカメラを選択することにはさまざまな障害があることも事実です。
 デジタルカメラを存分に活かすにはPCの知識、とりわけPhotoshopというソフトの知識が必須です。フィルムカメラの延長線上にデジタルカメラがあると考えて、デジタルカメラを導入、痛い目にあったプロも多いはずです。

 しかしこの1年以内に開発されたデジカメのなかには高感度(ISO800〜1600)での画質がフィルムカメラを完全に凌駕するものも現れています。また大伸ばし(B5くらい)の場合にも威力を発揮します。

 フィルムの詰め替え時にシャッターチャンスを逃すこともありませんし、デジタルアルバムやHPにも簡単に利用できることを考えれば、今やデジタルカメラの有効性は十分です。

 当方ではお客様からの特別な要望がない限り、スナップはデジタルカメラで撮影をお薦めしています。


ホテルで別撮り(前撮り)を薦められましたが?

予算がゆるせばそれなりの効果があります。

 婚礼のフォーマルな写真は通常結婚式当日に行います。しかしその日が休日、大安ということになればゆっくり撮影できないということで考えだされたのが前撮りとか別撮りとかいわれるものです。挙式前の平日に撮影されることが多いようです。スタジオにとっても売り上げアップにつながるということで薦められる場合がよくあります。

 結論からいうとトップシーズンのホテルや式場での挙式は別撮り(前撮り)するにこしたことはないでしょう。ただ費用が結構かかります。写真代そのものは割り引くところもあるようですが、着付け、美容室の費用などを考えると割高になります。

 ただトップシーズンの式場の裏側は美容室も、着付け室も、会場もいかに効率よく回していくかが最大の命題で、当然写真室も「はい、そこに立って。 はい、撮りますよ。 はい、次の方!」みたいな状況になります。当日の撮影というのは、「もう少し時間の余裕があれば、いい表情で撮ってあげられるのになあ」と、ちょっと心残りな一日なのです。

 というわけで別撮り(前撮り)すれば、ゆっくり撮影できますから、いい表情の写真になることは間違いありません。 

 一日何組も受けない式場なら問題ありませんし、1年のうち、本当のトップシーズンは50日くらいで、それ以外は予算に余裕のある方はどうぞ、というのが結論です。


格安のスナップ撮影業者を見つけましたが?
これは要注意ですね!

 

 HPや結婚情報誌でよくみかけますが、どのようなカメラマンがくるのか、しっかりと確認したほうがいいでしょう。「激安(3万円程度)」を売り物にする業者は要注意です。写真専門学校生や大学の写真部員、社会人のアルバイトなどがほとんどです。

 いわゆる「撮り放し」というもので、「素人と変わらない」とか「撮影枚数が少ない」、「撮影費は3万円でも、現像代、アルバム作成費は別」というケースもありますので注意が必要です。なかには「未現像のフィルムをその場でお渡します」などという信じられない業者の出現にはあきれるばかりです。
 万一の場合、責任の所在はどうなるのでしょうか? きっと「そちらの現像に問題があったのでは」ととぼけるのは間違いないでしょう。仕上がりを確認しないで、お客様にお渡しする、プロとは全く無縁の世界です。

 出張撮影の場合は、一人では通常1日に1件しか撮影できませんから、すぐれた技術のある者がそんなに安く撮影してくれるとはとても考えられません。

 当然技術、マナーも悪く、前述した「本当のプロ」とは無縁のものです。


カメラ店に依頼したのですが、ちょっと不安です。

カメラ店と写真スタジオは全く違う!

 画材店と画家、木材店と大工が別の職業であるようにカメラ店と写真スタジオは全くちがいます。カメラ店の方が安価で撮影するケースもあるようですが、結果は目に見えています。
 これも「本当のプロ」とは無縁のものです。


手焼きプリントってそんなにいいものなのですか?

撮影者の技術やセンスの方が重要な要素です!

 「手焼き」の反対が「機械焼き」です。これは通常、街のカメラ店など依頼した場合、この焼き方になります。「機械焼き」はトリミング(一部を拡大縮小すること)をしないこと、微妙な色調整ができないことなどをのぞけば、きちんとしたカメラ店に依頼すれば、まずまずのプリントに仕上がってきますし、色が不満でしたら、再プリントに応じてくれるところがほとんどです。ただしある程度の正確な露出が条件になります。

 さて「手焼き」ということになりますと、たいへん手間がかかり、通常20〜30円のサービスサイズでも「手焼き」指定すると300〜700円くらいになります。ペーパーもプロ用になるところも多く、軟調(細かい濃淡まで表現できる)になり、色調整も細かくできるようになります。スタジオなどのポートレートや婚礼写真に使われているのが「手焼き」プリントです。

 しかしながらプロは一瞬にしてファインダーの四隅を見て、全体の構図を把握する訓練を積んでいます。従ってスナップ撮影の段階で無駄のないフレーミングを考えて撮影していきますから、基本的にはノートリミングでOKです。そしてトリミングした方がいいプリントだけを再プリントするというのがコストパーフォーマンスを考えた時、有効なやり方だといえます。このことにより比較的安価で質の高い写真を提供することができます。
 
「当社はすべて手焼きですから、写真が違いますよ」という業者がいますが、このコピーは必ずしも嘘ではないのですが、「手焼き」というのは、オペレーターの技術と根気の差がプリントに反映されます。つまり並みの「手焼き」より上手な「機械焼き」の方がきれいというのが結論です。
 それよりも適正露出できちんとした撮影をしていくことのほうが、重要な要素なのはいうまでもありません。そして「手焼き」といいながら、実際はセンタートリミングと言って中央だけを拡大する「機械焼き」程度というところも多いのです。


何故ネガはもらえないのですか?
品質が保てず、スタジオの信用をなくしてしまうからです

 スナップは無料で譲ってもらえるところが増えました。これは依頼時に確認しておくといいでしょう。スナップに関してはホテルや会館の写真室以外は譲ってもらえるみたいです。これはどこでプリントしても一部のひどく程度の悪い店を除いて、比較的品質が安定しており、ホテルやスタジオの名前が表に出されることがないからです。「一部のひどく程度の悪い店」とは? わかりますよね。

 でもフォーマルな写真にネガはまず譲ってもらえません。理由は簡単で著作権の問題もありますが、安易にプリントされてはそのスタジオの信用に関わってくるからです。「ネガを保管しておいて何になるのか?」よく聞く話です。でもそのスタジオにとってはその写真こそが信用そのものなのです。

 仮に何らかの方法でネガを手に入れてプリントを作ったとしましょう。色調の管理、トリミング、修正、台紙の選択等はそのスタジオの管理を離れ、第三者が行うことになります。スタジオにとって「写真」とは単に撮影だけではなく、そのような行為もふくめて「写真」なのです。自分たちが勝手に作ったものを、友人や親戚の方に○○スタジオで撮ったものと見せられることは容認しがたいことなのです。

 私の写真事務所でもスナップ写真は無料で譲渡OK。でもフォーマルは不可です。

 


One Point Advice (随時思いつくまま追加していきます)


1)披露宴の始まりにメインとなるカメラマンを紹介しておく

 ケーキカットの時にビデオを持って最前列でじっと動かない人がいて、困った経験があります。そのようなことを避けるためにも、披露宴が始まる時に司会の方から「本日の撮影を依頼しましたプロカメラマンの○○さんです。撮影に支障のないようご協力をお願いいたします。またカメラを向けられましたら、少し微笑んで下さい」などと紹介してもらえると撮影がスムーズに進めることができます。


2)新郎新婦はカメラマンとアイコンタクトで

 HPにも書いてありますが、新婦がずっと伏し目がちで下を向いて撮りにくかったことがあります。カメラマンは新郎新婦にたえず目をやり、シャッターチャンスを狙っています。カメラマンがカメラを向けたら、ちょっと微笑んで、カメラに目線を向けてください。一番いい表情の時に、シャッターをきります。カメラ目線、ピースサイン、なんでもOKです。お二人が本日の主役ですから。二人が見つめ合ってちょっと笑ってくれたら、これはもうシャッターチャンス。バチバチいきますよ。


3)フォトサービスは出席された方に喜ばれます

 スナップサービスとかフラシュサービス呼んでいるところもあるようです。新郎新婦が各テーブルを回って、来賓の方や友人たちとスナップ写真を撮るというものです。タイミング的にはデザートが出る前後がいいように思います。ケーキサービスの時にフォトサービスもという手もあります。あるいは来賓やご両親はテーブルを回り、友人は新郎新婦の席(高砂)に上がってというのもいいでしょう。司会の方と会場の担当者に頼んでおき、仕切ってもらうとうまく行きます。

 知らないうちに食事中に撮られた写真をもらうより、主役のお二人といっしょに撮った写真はきっと喜ばれます。時間的にもスピーチ一人分程度でしょう。これはおすすめですよ。(写真参照)    


4)個人事務所は狙い目!!

 個人でやっているような写真事務所は、経験豊富で、技術もしっかりしているところが多く、宣伝等にコストをかけていないため、かなりお得で狙い目といえるでしょう。大きくなればなるほど外注の比率が高くなり、質的に問題がでてくる場合があるようです。
 当然広告料が非常に高い情報誌には掲載されませんので、インターネット等で探すのが賢明です。

 ただしシーズンは早い目にご予約を。どこも予約優先、品質を優先しているため無制限に引き受けていないのがほとんどです。休日&大安となれば、良心的な写真事務所は「クチコミ」もあり、すぐいっぱいになるようです。

 「本当に信頼のおける業者かどうか」ということですが、メールの返事や電話のやりとりである程度の判断ができると思います。そしてはじめての会場(レストラン等)へは下見に行って担当者と打ち合わせてくれるかどうかも重要な判断基準になるでしょう。


    
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挙式を目前にひかえ、
本当にのこしておきたいのは
こんなシーンなのでは?


HONEY MOON を予定している方へ

「フィルムは手荷物として機内に持ち込んでください」
フィルムメーカーが飛行機ご利用の方に呼びかけ

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