・露出補正の作例

 これが、摩周湖で撮った写真です。光が傾いて白いの幹に当たっていたので、 リバーサルで露出を切り詰めたら、幹の「白」と湖面の「青」が強調出来ると思いました。天気は回復したばかりだけど、 ピーカンの風景で感度100なら露出は「1/125でF11」と相場が決まっています。 カメラで測ると中央重点とは言え、平均測光が見事に「1/125のF11」を指してました。(^_^)


 と言うことで、まずオートのまま一枚撮りました。これがその写真ですが、目に見えてる風景は、まさにこういう風景でした。 決してカメラは嘘をついていません。まさに優等生的な「適正露出」です。(^_^;)

[作例(1)]



 さて、今度はマニュアルで「1/250でF11」にセットし、「1アンダー」にしてシャッターを切りました。 出来たのが下の写真です。いかがですか?。この手法を使うと、偏光フィルターを使わなくても濃くすることが出来ます。 コントラストがつくことによって、遠景の描写もはっきりしてきます。 ただ、これは幹が白いからコントラストを強調できるわけで、手前の樹がすべて右端のように黒ければ、ただの「アンダー写真」ですよね。(^_^;)

[作例(2)]

 「適正露出」と言うことであれば、カメラが指したのは間違い無く「適正露出」です。 あらためて一眼レフの正確さを驚いたくらいです(^_^;)。でも、イメージ通りに撮ろうとすると、 ここは「1アンダー」が「おやじの適性露出」になりました。もしこれが、手前に樹が無い状況なら「1アンダー」は行き過ぎですね。 やっても「1/2アンダー」までだと思います。また、手前に「人物」が来れば、顔が黒くなるのでその場合アンダーは禁物です。

このようにカメラの出す「適正露出」は、全ての状況において「適性」とは限らないものです。 これが「露出」なんですね。おわかりいただけたでしょうか?。(^_^)




・構図の余談

 水の色が「きれい」と思ったんですが、どのように撮っても「池」が写るばかりでおやじの強調したいイメージに近づきませんでした。 ですから、水面に見える色だけを撮ることを考えました。写したくないものから逃げたのではなく、写したいものだけを切り取ったわけです。 なぜならその方が「色」を感じるからで、池の中であることはおやじのイメージには大した要素ではなかったんです。 でも、池の様子を知りたい人には、ギャラリーに掲載した写真は「?」なのかもしれません。 下のごく普通の写真と比べて欲しいんですが、皆さんはどちらがいいと思います?。(^_^)

[作例(3)]

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