おやじのお気に入り 

 おやじのカメラではないんですが、仕事などで使った中での「お気に入り」を書いてみたいと思います。 自分の持ち物だけでは高いものは紹介できないし、せっかく使い込んだ機材を紹介しないのはさびしく思いますので。 でも、ほんとにいい道具はやっぱりいいものです。ちょっと使っただけではわからなくても、仕事をこなして いくうちにありがたく思えてきます。

Sinar

P2
これは知る人ぞ知るジナーのP2です。仕事についた時に初めて触りました。4×5サイズのカメラは学生時代からやったんですが、 最初に使ったせいでトヨビュー45Gやホースマンなんかが好きでした。最初にP2を見た時は「ごつくてたいそうなカメラだなぁ」と 思い、「どうせ名前や値段でみんながいいと言ってるだけかも..」なんて偏見の目で見てました。(自分で買えない高い外国製カメラに 偏見があったのかもしれません)

でも、仕事で使ううちに、「これじゃなきゃ」と感じるようになりました。各部の作りもそうですが、操作性も実にいいです。 スタジオ以外で使う気はしませんが、商品撮影(ブツ撮り)には最適です。P2以外のジナーも使いましたし、それぞれ優れたカメラ とは思いましたが、ブツ撮りはやっぱりこれがいいです。「アオリ」のときの合わせ易さ、前後の板を固定した時の安定感なんかが 国産のものとはだいぶ違いましたねぇ。でも、出来上がった写真が腕以上によくなることはありませんけどね...(^_^)。
Mamiya

RZ67
仕事をしていた時に1番使ったカメラです。その当時、まだ中判というとハッセルや、同じマミヤならRB67だなんて話をする 先輩方も多かったんですが、私にはRZの方がしっくり来ました。RBの方が荷物としてはコンパクトに収まるんですが、巻き上げと チャージが別アクションで気に入らず、1アクションのRZを気に入ってたんです。(ただ、巻き上げのトルクが大きかったため、 すごいカット数を撮影した時に腕が筋肉痛になりました。ワインダー使えばよかったのに...。)

中判カメラは好きな私なんですが、なぜかファインダーの左右逆像だけは好きになれず、RZにわざわざプリズムファインダーをつけて 構図を決め、すぐに外してピントを合わせてから撮影してました(変なクセ)。最近RZに触った時、細部がいろいろ改良されているのに 驚きました。大幅に変えなくても細かくレベルアップする。う〜ん、やっぱりプロの道具ですね...。
Linhof

technika
リンホフのテヒニカですね。これもフィールドタイプの4×5では有名なカメラです。有名な海外製だけあって最初は偏見を 持ってたんですが、やっぱり使うといいカメラです。屋外に4×5で撮影に行くのに、ジナーは持っていけませんからね...(実は 持っていったことあるんです..。バルカーのストロボと一緒に...(^_^;)。運ぶだけで死にました。)

「フィールドなんかにこだわっても..」って言う人もいたんですが、結構使えるんですよ。屋外ではRZも良く使ったんですが、 唯一の不満は「アオリ」ができないことなんですね。そんな時こいつにブローニーのバックつけると最高です。これ一台で4×5と ブローニーを撮れるのは非常に便利でした(アシスタントがいない時は特にね...)。
完全な4×5と比べると、使えるレンズの制限やアオリの限度が気になりますが、「持ち出せない」ことや「できない」ことに比べれば ぜんぜんOKだったりします。
Nikon

FM2
最後にずいぶん普通のカメラが出てきたんで異質に見えるカメラかもしれません。でも、これは現在では変わったカメラですよね。 なにせ、機械式のマニュアルカメラなんですから。私が仕事してる時にはプロ用のAF機も出てたんですが、ばりばりに仕事に使って いる人はまだ少なかったと思います。AEの方はかなり普及してたと思うんですが、私の職場では単体露出計を使うのが普通でしたから、 AE機より安くて壊れにくいという理由でFM2が何十台も置いてありました。(FE2はほんの数台でした)
私が使ってた10年前でも、販売された時期で4タイプ(初期型・旧型・新型・新新型と呼んでました)もあったのはすごいですが、 現在に至るまで販売されていることにはもっと頭が下がります。今では貴重なマニュアル機として天体や医療にも使われているんですよね...。

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