住宅情報化について
1. 情報化住宅へのおさそい
FMYHOMEの過去ログから知った住宅情報化。 私が求めている家の姿だと思いました。 けど実際にどのようにしたらよいか分からない。 そこで、ログを読みながら資料を集め、FISDNに出入りしている友人からも助言を受けました。
特に、住宅情報化フォーラム(Alice FORUM)のパンフレット(冊子類)は非常に約にたっています。また、松下電工のマルチメディア先行配線に関係したパンフレットも実物を写真入りで説明してくれており勉強になります。 (松下電工は各地にショールームを作っており実物を見ることもできます:私はマルチメディアコンセントや情報分電盤などを見て確認しました)。
ちょっとした運試しのつもりで行った住宅展示場、なんとなく流れに乗った感じでMisa○Homeで家を建てる気になったのが1997年の9月上旬。月日の流れははやく、上棟も終わり内部造作の段階にきています。 色々注文をつけては作業を止めてしまっている悪い施主かもしれません(^^。 けど、説明不十分な業者にも問題ありだな。 自分でカタログなど調べておかしいと思って確認したら必ず、私のイメージするものと違うんだから…
さて、家の契約時点ではISDNについては素人同然だったためメーカの基本仕様で契約をしてしまい、調べていくにつれ変更が必要なことが判明。 電気屋さん、メーカの工事担当者を含めた打ち合わせを3回行っていますが、実際の部材の施主側手配、部材設置の段階でまた打ち合わせが必要だろうなぁ…(メーカ側にこの手の知識はほとんどないことが多いようです。) 住宅情報化フォーラムには電気メーカと同時に大手の住宅メーカも参加しており、当然Misa○も参加しているけどディーラレベルまで浸透するのはあと数年はかかりそう。
とりあえず、将来何が実用化されるか分からないので家の中のケーブル引き回しを露出で行わないですむようにと空配管を全室に行うことにしました。1室から全室へスター状で配置するものです。 いっぱい通せるようにと径を25mmを指定しました。
設計の段階ではこの程度して知識はありませんでした。ISDNを引くかどうかも思案してたのでメーカ側にISDNでも現状の仕様でよいか確認したところOKとの返事だったのですが、調べてこだわってみると問題があったのでした…
1) 標準のマルチメディアコンセントは、、、ちょっと
生涯楽習の家の標準のマルチメディアコンセントは、神保電気製で以下のものが1プレート(3枚分の大きさ)に収まっています。
このTel×1というのが曲者で、モジュラは6局4芯です。そのため、S/T点を全室に敷設してデジタル機器を使用する場合はRJ11(6局)→RJ45(8局) に変換する必要があります。 また1室のS/T点にTAを接続した場合、通常2つあるアナログポートの一方はTAの側のアナログ電話に繋いだとして他方を他の部屋の電話機へ接続することができないことになります。
また、標準部材として存在する“8局ローゼット”ですがこれも使い道がよく分からない。 アナログ契約の場合は、NTTからのケーブルを8分岐させるためのローゼットとして使用できるようですが、デジタル契約の場合はどうやって使うのかよく分かりません。基板上には、ISDNかどうかを示すジャンパもあるのですが一体これは???。
ACコンセントも2つしかないし、TELのモジュラも1つしかない… 松下電工のマルチメディアコンセントはAC×3、TEL×2(アナログ、デジタル各1つ)あり、こちらの方がおすすめです。
2) TEL配線って誰がやる?
私は知りませんでした。 電気屋さんはTELの屋内配線は行わず、TEL線を通す空配管だけを行うって… 実際の配線は引き渡し前後に施主がNTTに依頼して行うって…だから、NTT工事費ってやつがあと1万〜2万円必要になるってことを…。
これを知った私は、工事担任者免許のもつ友人に頼んで自分らで屋内配線は行うことに決めました。3月の予定ですが。
3)ISDN対応配線(配管)とアナログ配線(配管)は違うんだよぉ >電気屋さん
普通のアナログ回線ならスター状に各部屋へTEL線を分岐して延ばすことができますがISDN(デジタル)回線の場合は、一筆書きで各部屋へ配線する送り配線(バス配線)を行うことが必要です。 バス配線と分岐配線の違いを下図に示します。
1回目の打ち合わせ後、気になって再度確認したところ各部屋へスター型で配管を行っていたことが判明。行って戻るを繰り返してやればバス配線を実現することはでできる。しかし、これだと配線の総延長が長くなり距離に関する規格を満たさない可能性がある。 ISDN配線の配線長さに関する規格を下図に示します。
そこで再度、打ち合わせを行い現状のスター配管はそのままで、新たに送り配管を設置しそれぞれの配管長を確認後どちらで配線するか決めることにしました(分かりきってますが)。
4)1つで3つおいしい
TEL配線のmisa○の標準部材は8芯のCAT5のUTPケーブルでした。
8本ケーブルがあってもISDNのデジタル回線(S/T点)に4つしか使わずに全部屋をはわすのももったいないです。 そこで、FISDNで紹介されていたという有功利用方法を採用することにしました。つまり、8本を以下のように使用します。
4本 = ISDNデジタル回線用
2本 =アナログ回線用
2本 =アナログ回線用
アナログ回線もバス配線として、全部屋にデジタルポートを2つ,アナログポートを1つ設置しておけば以下のような使い方ができます。どの部屋でもデジタル機器を使用することができ、仮にTAを使用した場合そのアナログポート出力はその部屋のアナログ回線用モジュラに繋げば他の全部屋の一つでアナログ機器を使用することができる。
4.我が家の情報化配線 予定
まだ工事中で出来上がっていませんが、こんな感じで作っていきたいと思っています。 我が家は各部屋に2〜3畳のライブラリスペースがありそこにはマルチメディアコンセント(情報コンセント)が標準でついています。和室を除いて他の部屋も単独プレートの複数使用の形で同様の機能のコンセントがあります。 つまり、TV線は全部屋へ配線されており===子供が高校卒業するまでは線を外しておくつもりですが(^^===、TELの全部屋へ配線されています。 リビングに関しては、レイアウトと美観の兼ね合いの自由度を高くするためにTELおよびTVは2個所に設置し、リビングの壁をはさんだ配線に対応するため空配管を用意しておきTEL、LANの延長に耐えられるようにと考えています。
このような仕様を満たすような配線およびコンセント(モジュラ)の使い方を考えてみました。以下の図3.1です。 ここで各部屋を楕円で表わしており、そこまでの配線を楕円の上部に書き、そこではコンセント配置を下に書いてあります。赤いプレートがメーカ標準部材以外に施主として用意して現地取り付けを行うものです。赤いプレートの下の(1)や(2)等はプレートに埋め込むモジュラの番号を示します。これらモジュラの一覧を図3.2に示します。
松下電工 電設資材'97-'98カタログより