The Word of Poropose

 

 

ブォンブォンブォンブォンブォン

 

「……大きな船ですね」

『はっはっはっ、1.3kmだそーです』

自動惑星ゴルバより大きい

  

 ≪スターシップトゥルーパー・エイプ≫

   それはオルドナ=ポセイダルの御座船であり

   ペンタゴナワールド最大最強の外宇宙航行艦なのである

 

『解説しとる場合かぁっ!前回“これ”との戦闘は避けろとっっっ!!!』

「くす、マウンテンサイクルからうっかり掘り出しちゃいました」

埋め戻せ

『つーかまだ帰っとらんかったんかい』

「心配無用です。先に【グランアタック】の全ユニットを発掘済みです。

 ユニット数比では実に約200:1。

 一体この状況のどこに戦闘を回避せねばならない要素が……あら?

 いつのまにかヴァニココがチャムのぬいぐるみに!?」

『ははははは、さらばだ明智クン!』

「……くすり、ウロボロス城内の全員に告ぎます。

 只今ヴァニココが城外に逃走を図りました。

 “とりあえず”生きていれば宜しいので捕……火器の使用?

 マルチプル・ランチ・ロケット・システムを許可します。

 弾種? M77弾頭で制圧してください」

 

――そして再び始まるツクダのSLG【グランアタック】VS【スヴェート】……

                     ☆☆2次SDG大戦EXSAR64F完結編α外伝インパクト☆☆☆

 

 

グランアタック】軍戦力       【スヴェート】軍戦力

 

グラン・ガラン×1           エイプ×1

ゴラオン×1

ウィル・ウィプス×1

ゲア・ガリング×1

ゼラーナ×2

スプリガン×1

ブルベガー×6

グリムリー×6

ナムワン×6

 

可変オーラバトラー×1

オーラバトラー×135

ウイングキャリバー×13

オーラボム×27

オーラファイター×3

オーラボンバー×2

謎の棒×1

 

ユニット総数[206]   VS   ユニット総数[1]

 

大丈夫正気です

 

『すちーるれいんがっ。すちーるれいんがぁぁぁっっっ』

「生きてますね。何故いきなり逃げるのですか?」

『ってあれ!?もうグランの艦内!……他の乗組員の姿が見えない』

「私のオーラ力で全てのユニットを動かしてます。

 私の大切な民を戦いに撒き込むのは心が痛みますので」

俺はいいのか

『とゆーかバケモノ』

「もう一度MLRSを許可します。弾種、ATACSに換装」

『ひぃぃぃっっっ……ってシーラ様伏せて!』

「え?きゃあああああああああ」

 

その時グランの真横、エイプから20ヘックスの距離に位置していた

ゲア・ガリングが数条の“光の巨槍”に蜂の巣にされる。

 

「何事です!」

『ゲア・ガリング大破!ダメージ……“14”!?

 1ターンで30%以上の耐久力をもぎ取られました!』

「そんな……オーラバトルシップほどの巨艦を一撃で……。

 いえ、それより何故この距離で最大被害判定を被るのですか!?

 グランの射程内にすら入ってないのですよ?」

『あのですねぇ』

 

   ○グランの対艦火力[9×3]

   ○エイプの対艦火力[22×5]

とても同時にデザインされたゲームの

存在とは思えません

『さすがターンAのお兄さん!』

えい、ごすっ! ごんごんごん! 気を確かに! 大丈夫です!

 我が陣営にも高出力大口径広範囲焼払殲滅兵器を艦載するものがおります!」

『我に返ったので、その剣と言うにはあまりにも大きすぎ、ぶ厚く、重く、

 そして大雑把な正に鉄塊で殴打するの止めてもらえませんか……だらだら』

「ほほほほ、頭から血どくだく流してヴァニココったら♪ 

 ふっ、出でよゴ・ラ・オォォォォン」

 

≪ゴラオン≫

  それはバイストンウェル最大の火砲であるオーラノヴァ砲を搭載する

  ラウの国、エレ・ハンムの巨大艦オーラバトルシップである。

 

『えっ……あの〜』

「ふっ、聞きたいですか?昨日までの時点では99800と22人です♪」

聞いてないです。とゆーか聞け私の話

「マイクロウェーブ、来る♪」

あらぬ方向指差すの止めてください

「ソロモンよ、私は帰ってきた♪」

さよなら、僕のサンドロックいかん釣られた

 

         

し〜ん

 

 

ルール化されてないオーラノヴァ砲

「………………えーっと」

『じとー』

「し、心配無用です。こんなこともあろうかと伏兵を忍ばせてあるのです」

 

周囲の森から涌いてたちまちエイプの周囲を埋め尽くす30機以上のAB部隊。

隣接するのは【グランアタック】コンポーネント中、

屈指の化物であるブブリィとガラバ。

 

「もう動けまい! 貴方はフィルムです! 写真のフィルムです!

 真っ黒に感光しなさい! エイプ!」

何か憑いてますシーラ様

 

その時、エイプの廻りの空間が歪曲する。

そこへ30以上のオーラショット、キャノン、バルカン、フレイボムが殺到する。

一瞬エイプを包む不可視の壁がクロスファイアの残照で可視され、

その全てが船体に届く前に弾き返されたことが見て取れる。

いや、唯一ブブリィの艦首大口径オーラキャノンがかろうじてフィールドを

突破し、船体に届いたものの、まともにダメージを与えたようには見えない。

 

「……30以上の砲撃を浴びせて与ダメージ“1”ですって!?」

『あの怪物HM、オリジナルオージェの1.5倍の出力のバリアーを

 あのばかでかい船体全域に展開しているよーです』

 

   ○グランの防御力[5]

   ○エイプの防御力[14]

何だこの無体な数字わ

「わが陣営最大の攻撃力を持つブブリィの

 最至近射撃で被害判定表の結果が“−1”という事は……」

『そーです。こちらの攻撃はほぼ通用しませんがな』

その時エイプの船体のあらゆる箇所に小さな光球が発生する。

無論大きすぎる船体のため、相対的に小さく見えるのであって、

実際はかなりの大きさである。

 

「爆発……?」

『ぢゃないですっ! 全機後退させてっ!』

 

1000門以上のレーザー砲を有しているエイプ。

全力対空射撃の光景はむしろ幻想的ですらある。

 

『伏兵部隊、量産機クラスのほとんどが撃墜か、何らかの被害を受けました!

 ガラバも行動不能! ブブリィは……健在ですっ!』

 

   ○グランの対空火力[5×7]

   ○エイプの対空火力[8×20]

 

『×20って……あんた反則だろそれわ

「実弾兵器はともかくエネルギー兵器はオーラバリアーで防げるのでは?」

そんな原作無視の奇天烈設定は

スパロボだけです

『そもそもオーラバリアー自体【グランアタック】にはありませんがな』

「ならば戦艦内部に潜り込んでハイパーオー…」

だから原作にそんな怪しいものは無い

『だいたい艦船に対して格闘は仕掛けれませんこのゲーム』

「ならば水滴が石に穴を穿つが如く徐々にダメージを与えるしかないのか」

『……ブブリィが至近での再砲撃をかけてバリアー突破を試みます。

 あ、今度はバリアーを抜けません。ダメージ……“0”』

   ○グランの耐久力[27]

   ○エイプの耐久力[52]

無理です

『えーと、断言してもいいですが

 エイプに52回以上の攻撃を加える前に、こちらが皆殺しにされてます』

「そ、そんな……くっ!」

 

再びエイプが全開対空対艦射撃を行う。対空射撃は収束モードである。

 

『ブブリィ撃破!』

「防御力も我が軍最強の存在をこうもあっさり……」

 

そう、火力・防御力・移動力の三冠を達成してる

【グランアタック】中最強の機動兵器なのである、ブブリィは。

だが……。

至近8×20で狙われたら

耐えれんだろうそりゃ

『よよよっ、12発まで耐えただけでも誉めてあげてください。

 げ、ゼラーナとスプリガンも一斉射で同時に撃破されました!』

「……ここまでですね。ヴァニココ、貴方はお逃げなさい。

 私はこの艦と運命を共にし……な、何をする不埒ものーっ。むーっっ」

『えーと、簀巻きにして猿轡かまして目隠しして手錠と首輪と鞭と蝋燭

 後半の4つなーし。

 ブブリィ(2)に放り込んで、自動操縦……っと。

 移動力17で逃げに徹してれば絶対捕まらないだろふ』

「ばみほほあはたよふもあはひひほんなまえもぉぉぉっっっ!!!

 はたまかちばっておふばばたばたいばせたろはいぼるぁっっっ!!!」

『何かすっげー事を言われてる気もしますが……シーラ様、お達者で』

「ばみほほーっっっっっ!!!!!」

 

22ターンを経過し、既に戦場でまともな戦闘力を有してる存在は少ない。

ゴラオンもゲア・ガリングも既に爆沈し、ウィプスはあと一撃、

グランもあと2回全力射撃を受ければ保たないだろう。

 

『ブブリィで太刀打ちできなかった怪物に今更ビルバインで

 立ち向かってもどーにもならんしなー。 どわぇぇぇっ!!!

 あ、ウィプスが逝った。こっちもあと一撃か……ん?

 うーん、マウンテンサイクルから色々掘り出したとか言ってたなぁ。

 【ウォーカーギャリア】のギャリアやら……

 【バンツァーブレード】のアサルトガリアンやら……

 はっはっは、役に立たないものばっかり。

 せめて【サインオブゼータ】の……ってあれ?』

 

「んーっむーっむーっ。ぷはぁ、取れた! 

 ばぁ〜にぃ〜こぉ〜こぉ〜…ヴァニココっ!」

 

エイプの艦首から発された5本の巨大な烈光がグランを串刺しにする。

一瞬堪えたようにも見えたグランだったが、爆発を徐々に増やし、

炎を大きくしつつ、ゆっくりと高度を下げて行く。

着底。

凄まじい轟音と爆炎を響かせながら、ゆるやかに自壊していく宝緑の巨城。

 

「……ヴァニココ」

 

瞬間、応えるかのように紅蓮の中から爆光が生まれる。

「え!?」

 

炎を蹴散らして誕生した“光の巨槍”がバリアーを薄紙のように貫徹し、

エイプ本体を直撃する。巨体をわななかせるエイプ。

 

「与ダメージ“6”!?

 エイプ累計ダメージ“15”……あれは一体……」

 

激しくゆらめく陽炎の中、かすかに見える判然としない黒点。

黒影の中、その双眸が静かに黄金色の輝きを放っているのが分かる。

 

「このオーラは……ビルバイン……?」

 

だがビルバインにしては異様な輪郭である。

何か凄まじく大きなものにしがみついている?

いや、そんな受動的な姿勢ではない。攻撃的な態勢だ。

とてつもなく長大なメガリスを右腕一本で保持しつつ、

槍を突き出すように右半身に構えているの紅の猛禽。

巨柱から伸びる3本のコードの端子は拳を結んだ左腕に突き刺さり、

鮮血ににも似たセイバーリキッドを滴らせている。

先程の砲撃の起点であろうメガリスの先端からは未だに放電がたゆたっている。

 

「あれは……確かマウンテンサイクルから発掘した“物干竿”?

 何て無茶を……」

 

≪バスターランチャー≫

  それはペンタゴナワールド最凶最悪の決戦兵器である。

  物質化寸前にまで圧縮された膨大なエネルギーを射出する悪夢の大砲。

  HMが使用できる究極の攻撃手段であり、エイプの主砲でもある。

  莫大な必要エネルギーと、桁外れの反動は発射母機を容易に行動不能にする。

                     バスターランチャーユニットデータ

 火力22/防御力−2/移動力−1/格闘力(−2)[格闘不能]

                     ビルバイン・バスター

火力22/防御力4/移動力7/格闘力(4)

 

エイプのバスターは対艦用であり、

対空射撃はこの距離…10ヘックスではビルバインに届かない。

そしてこの距離を保たれる限りエイプに勝ち目は無い。

 

オオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォ

 

刹那、前のめりのビルバインが発した凄まじい咆哮が大気を激震させる。

雄叫び? いや、コンバーターの駆動音だ――フルドライブ。

炸裂音と共に紫電と亀裂が左腕を覆っていく。推進力を叩き出すためではない。

全身のマルスの生体電流を渾身の力で増幅して、左腕へ流し込むためである。

チューブが狂ったように明滅し、バスターにパワーが注ぎ込まれてゆく。

バスターの照準は寸分違わず先程のエイプの破砕箇所に向けられて、

右腕一本で支えられた砲身は微動だにしない……咆哮が止まる。

緩やかに顔を上げる妖鳳。その双眸は……『真紅』。

 

「エイプが……」

 

シルエットを歪ませるエイプ。次元跳躍に入ったのだろう。

そして……。

エイプが姿を消すのを確認したかのようにビルバインは力を失う。

 

むしろ緩やかにも見える速度で――

――天を仰ぎつつ――満足げに――虚空を落下していった

 

「ヴァニココーっっっ!!!」

<後日>

 

「最初の一撃で気絶していたですって!?」

『はっはっはっ、

 サイの目「1」で行動不能になるルールがあるのですが、

 一発目で行動不能に陥りました

 反動は無茶苦茶だわオーラは根こそぎ吸われるわで。

 やー♪ コクピットに飛び込んできたシーラ様がまさかあーんなこ…』

「お黙りーっっっっっ!!!!!」

『お顔真っ赤です♪』

「……ち・ょ・っ・と・お・待・ち・な・さ・い。

 つまり最後のシチュエーションは

 

 ≪BW軍総がかりでエイプに中押しで負けたのを≫

    ≪格好付けの文体で誤魔化していた≫

 ……とも言いませんか?

 ああ!いつのまにかヴァニココがシルキーのぬいぐるみに!?」

『あばよ〜とっつぁ〜ん』

「返しなさいっ!戻しなさいっっ!!もう一度やりなおしなさい!!!」

ナ・ニ・を♪

「馬鹿ぁぁぁぁぁっっっっっ!!!!!」

 

 

 

『機動ユニットステータス』(火力/防御力/移動力/格闘力)

ビルバイン (12/ 6/ 8/ 7)  MK2  (12/ 7/ 8/ 6)

WC形態  (10/ 7/11/ 6) エルガイム(10/ 6/ 6/ 5)

ダンバインS( 9/ 5/ 7/ 6) Nディザ (10/ 5/ 6/ 5)

ダンバイン ( 8/ 4/ 6/ 5) オージェ (12/ 7/ 6/ 6)

ボチューン ( 4/ 3/ 4/ 3) バッシュ (11/ 4/ 6/ 6)

ボゾン   ( 5/ 2/ 4/ 2) グルーン (10/ 6/ 6/ 5)

ドラムロ  ( 6/ 3/ 5/ 3) アトール (10/ 5/ 7/ 6)

ビランビー ( 7/ 4/ 6/ 6) アトールV(11/ 5/ 6/ 5)

バストール ( 7/ 4/ 6/ 5) Aテンプル(11/ 5/ 7/ 5)

レプラカーン( 9/ 4/ 6/ 4) Cテンプル(10/ 6/ 6/ 7)

ビアレス  ( 7/ 5/ 7/ 6) ガイラム (12/ 8/ 7/ 7)

ライネック ( 9/ 5/ 8/ 6) オージ  (15/ 9/ 7/ 7)

ズワァース (10/ 6/ 9/ 7) ディザード( 9/ 4/ 5/ 4)

ガラバ   (12/ 6/11/ 6) グライア ( 8/ 4/ 5/ 4)

ブブリィ  (14/ 7/17/ 5) バスターL (22/-2/-1/-2)

 

『艦船ユニットステータス』(対艦火力/防御力/移動力/耐久力/対空火力)

エイプ     (22×5/14 / 2 /52 /8×20)

 

グラン・ガラン ( 9×3/ 5 / 2 /27 /5×7)

ゴラオン    (11×2/ 6 / 2 /36 /5×6)

ウィル・ウィプス(10×5/ 7 / 2 /36 /5×6)

ゲア・ガリング ( 8×2/ 6 / 2 /39 /5×8)

ゼラーナA   ( 7×2/ 5 / 4 / 7 /6×2)

ゼラーナB   ( 7×2/ 6 / 5 / 7 /6×2)

スプリガン   ( 7×4/ 4 / 9 / 9 /5×4)

ブルベガー   ( 7×2/ 7 / 3 / 8 /6×2)

グリムリー   ( 7×2/ 4 / 3 / 6 /5×2)

ナムワン    ( 5×2/ 3 / 4 / 5 /4×2)

<あとがき>

 

           『HGシーラさま万歳』

                  

         

 

「ヴァニココ?ちょっとこっちにいらっしゃい」

 

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