陽の当たる世界に戻れるよ

第1話「鋼の錬金術師」
粗筋:(アニメ公式サイトより)

元国家錬金術師でありながら、イシュヴァール殲滅戦後、反体制派に寝返った男「氷結の錬金術師」アイザック・マクドゥーガル。そのアイザックがセントラルに姿を現した。
彼を捕縛するため大総統キング・ブラッドレイの命により「焔の錬金術師」ロイ・マスタング、そして機械鎧の手足を持つ少年「鋼の錬金術師」エドワード・エルリックとその弟アルフォンス・エルリックらが動き出した。
多くの人を殺めながらも、何かを企みセントラルで暗躍するアイザック。その狙いとは…?


さてさて新アニメの始まりです。怠け者に拍車がかかっている身ではありますが、これから最終回までよろしくお願いします。

てなワケで新アニメ。日曜の午後って感想文書くのに時間足りないやーんと嘆きつつ、一番家にいる率が高い時間帯なのは嬉しい。なんせ録画に失敗したらどうしようと、本放映を見ない時はどきどきしっぱなしだったからねえ(前のアニメの時)
機械が信じられない、IT関係で仕事しているワタシですよ。
今日も30分前から何だか緊張してドキドキ、あんた幾つなんだ年寄りがと自分突込みを入れながらもドキドキ。
友人に『毎週萌えでワクワクするなんて羨ましい』等と言われましたが、たかだかアニメに、こんなにワクワクドキドキしている自分が気持ち悪いです。あーでもワクテカが止まらないー。
いいの! おたくだから!!

初めからオリジナル全開で飛ばしまくっていた話。色々微妙な点もありましたが、それも含めて楽しみました。

最初にネガティブな感想を書いておこうかな。
とりあえず、まだ大佐の声に慣れない。でもその内気にならなくなるだろうと思うので無問題。『私の焔を舐めるなあー!!」な絶叫とか楽しすぎる。若いっていいねえ。まあ兄弟から見たらおっさんだけどね。
エドの髪のトレスが茶色で、目に優しいというかメリハリがないと言おうかで、これはちょっと微妙。くっきりはっきり黒トレスでも良かったなあ。まあこれも慣れな気がします。
書き文字が出てくる所などのマンガチックな演出は、ちーとすべってる気がするですよ。演出の方の趣味かしらん?
個人的な趣味の問題としては、これからあんまり増やさない方がいいような気がするなあ。せっかくのアニメなんだから、動きと声の演技で補って欲しいです。

OP。
CMで流れていた歌がEDだったとは露知らず。いつ耳に慣れた男性の声が聞こえてくるのかと思ったら、ずっと女性の声でびっくりしました。
で、このアニメの主役って……ホーエンハイムっすか?
あ、その前の月明かりを背にする兄弟は、主役っぽくてめっさカッコよかったですよ?(…と、付け足すかのように)

主役を差し置いたしょっぱなからの出番といい、エドが伸ばした手の先の佇む姿といい、まるでヒロインのような演出ではありませんか。まだまだ出番がないっちゅーにいい扱い受けてんなー。
エドとエンヴィー&グラトニーが戦闘中の橋を爆破したのは大佐だろうか。殺る気マンマン?
あとはー。小さい兄弟とウィンリィが可愛いよ。女の子たちがヒロインぽい演出だったよ。エドの戦闘シーンはぴょんぴょん跳ねて動きがあって楽しいなあ。
で、最後に佇む2つの人影はどちらさまですか? あれを兄弟と解釈するのは無理があると思うんよ。アルでは細すぎるしエドではデカすぎるし。おっきいエドなんてエドぢゃないもん!

開始早々オリジナルキャラ大暴れ。山ちゃん演ずるアイザックさんは、キンブリー崩れの容貌なのに、二つ名の由来となった氷結の能力について色々教えてくれる、親切な化学の先生のようでした。
そうだねー。水が操れるなら人間は爆弾と一緒だもんねー。一瞬で凍らせられもするんだね。勉強になりました。
しっかしエドの練成する槍はそこそこカッコいいのに、他のものになるとどうして美的センス的にアレでソレなのか。何故に鬼の金棒? 何故に自分の顔を付ける必要が? 自分の容姿が可愛いって分かっててやってるだろう。子供はこれだから嫌いv

でまあお約束の間違いをされて怒り沸騰の兄貴の図。白黒部分は……演出だよね? 手抜きぢゃないよね?
原作でもいつも思うけれど、『鋼の錬金術師』って言われて兄弟が並んでいたら、誰だってアルがそうだと思うよなー。あんな小さい、目つきの悪いガキのコトだと分かれという方に無理があると思うですよ。
エドもいい加減分別つければいいのにねえ。でも分別ついたらエドぢゃない気もするしねえ。
コート直したエドがくるりと回って着る所が非常に!可愛かったです。お持ち帰りしたいぜ。

水がない所なんてそうそうないってコトで、水があれば無能な人と正反対のアイザックさんは逃走。大佐にねちねちやられるエドの図ってコトで。
嫌味な大佐キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
前のアニメで足りなかったのは、この嫌みったらしい顔と、思わず後ろから蹴り入れたくなる態度なのよ。これを待っていーたーのーよー!
今回の大佐は、嫌味ーな腹黒ーい態度と、いかにも不機嫌そうな眉間に皺寄せるしかめ面が多くて、私的には大変満足です。
どうでもいいけど、大佐声がエロい。しかもどちらかというと受けっぽい色気だと思うと腐女子の戯言。
窓に映る大佐の顔とその後姿、そこから半分だけ振り向いた時のガラスに映った顔と実際の姿とが、さり気ない所だけど絵的になんか細やかで印象的でした。

ヒューズ登場。
前のアニメも今回も、そして原作でもヒューズは変わらないですねえ。もしかしたら一番ブレの少ないキャラクターやもしれません。
子煩悩なのも相変わらず。大佐に(表面上は)うざがられているのも相変わらず。安心して見ていられますな。
エリシアちゃんに愛されているからいいようなものの、ヒゲが痛い!って嫌そーな顔されたらどうするのだろうと、一抹の不安もあったりしてv
暴力を振るうワケにもいかない小さな女の子にちっちゃい言われて、怒り心頭なのに猫の仔みたいに襟首摘まれてる兄貴と、大人な対応で兄をなだめつつも摘んで運んじゃう弟が愛しいです。なんて出来た弟だろう。

食事シーンのエド可愛いよエド。こーいう年相応の少年ぽい姿って意外と貴重なので見られて嬉しい。ヒューズがすっかりパパ視線になっているのが何とも。食べ(られ)ないけど、ちゃんとテーブルに着くアルは偉いなーと思います。そんな弟の前でバクバク食べられるようになったエドを強いとも思うわ。きっとお互い色々と葛藤があって、ちょっと慌てて取り繕う場面はあっても平和なシーンに辿り着いたと思うので。健気よのう。

キンブリー登場。
殺したかったから殺すってーのがいかにも彼らしい。大義名分じゃなくて自分の中の規範が一番大事な人なんでしょうねえ。
対するアイザックさんは、もっと別の思惑があるらしい。そのワリには人殺しすぎる気がするけれど。軍人は人間に見えないのかもね。

本当にすっかり兄弟のパパなヒューズ。実の父親が放棄した分を請け負ってくれてたんだから、ホーパパはヒューズに感謝するよろし。
『食べたいものリスト』に泣かされ、笑顔で加えとけ言う兄貴に泣かされました。なんでこう健気なんだろう。こんなに健気で可愛らしいのに、なんで兄貴はああも乱暴なのだろう…。健気さ台無し!

ここまででAパート。アイキャッチの妙に発音のいい英語がたまらん。そしてガンガン欲しさに大佐張り切りすぎ。

大佐張り切って出動。カッコいいのにカッコいいのに結局……ねえv
大佐の台詞を背景に、銃を掲げている人たちの中のお髭の人が、妙に目がつぶらで笑っちゃいました。

わーたーしーのーアームストロング少佐キ・キ・キ・キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
ああなんて逞しいお姿。単独でアイザックさんを見つける見識の高さもステキ!
でもアニメは微妙に少佐の使い方を間違っていると思う。顔飛ばすのはなしにしてよ…。ギャグ担当で心のオアシス担当だけど、そーいうのはなしにしてよ……オネガイシマスorz

咄嗟に兄を庇うアルカッコ良すぎる! 抱きかかえて守られるエド可愛すぎる! つーか弟に抱えられて地面に足ついてないんじゃねーの?
こんなに可愛いのに、弟の胸板をコンコン叩く姿は兄貴っぽいから不思議だなあ。

アイザックさんと大佐の対峙。そこはかとなく慇懃無礼な大佐がたまらん。話が終わってないのにいきなり攻撃しちゃうえげつない所がステキすぎる。でも水のせいで無能になったのはカッコワルイ(・∀・)
水は大佐の天敵だもんねえ。イシュヴァールは砂漠っぽいから、アイザックさんより大佐の方が活躍したでしょうがね。
それはサテオキ、国家錬金術師の方々は、お互いを二つ名で呼ぶのが習わしなのだろうか。

仕込んでいた練成陣を連鎖発動させたアイザックさん。それを見て色めきたつ兄貴の表情がねえ。あの瞬間はもう自分の事……いや、弟の身体の事しか考えていなかっただろうね。アイザックさんの問答のときも、多分本当に国家とか他の人間の事とか脳裏にないね。
人間の欲深さを垣間見せる表情でした。そんなところも大好きだ!

アイザックさんの言を聞いていると、どうもお父様を含めた核心部に近づいているようですね。そうすると、国を守るために中央司令部を氷漬けにしようとした?
大総統がホムンクルスな事も知っていた?
それはサテオキ、瓦礫から練成陣を掘り起こす姿が可愛かったですねv

アイザックさんとアルの殺陣。エドは体重が軽いせいか遠心力を使ってパワーを補う感じですが、アルの戦い方は重量感がありますねえ。一発一発が重そう。そりゃ兄貴も思わず避けるわ。

少佐再登場。でもちょっと失敗。てへ☆
壊れた建物の中の方々は避難済みと思ってもよいでしょうか。きっとそうだよね。そうに決まってる!
ご都合主義でもいいの。好きな人の心に負担をかけたくないの。好きな人の前ではオトメな私です。てへ☆

賢者の石を使っているにしても、ど派手なアイザックさんの練成。大総統を暗殺なんて出来ないと踏んだのだろうか。市井の人の迷惑もちょっとは考えて欲しいものです。
氷の波に乗り移った兄弟の練成は、映画のオマージュなのだろうか。ちょっと懐かしかったです。
しっかしアルと並ぶとエドの小ささに拍車がかかるなあ。こんなに小さくて華奢なのになんであんなに以下略。

兄貴を抱きかかえて庇うアル。やっぱり足ついてないしー。
2度目の萌えシチュエーションですが、これからこんなシーンいっぱい出てくるの? もう萌えるしかないではないですか…!
庇われてるエドは、抱かれて足がつかなくてもしっかり兄貴してるしー。あーたまらん。

アルの中身が空っぽなのを見られて罪をバラされた兄弟。兄貴は目の色変わってマジなブチキレ模様。子供は本当の事を言われると怒るからねえ。
この辺りのちとレクイエム入ったような音楽は印象的でした。前回もBGM良かったしいい傾向。
子供2人にボコられてもめげないアイザックさんは偉かった。自分の血で練成とは剛毅な。
ただの破壊者ではなく信念のある人なのは分かるけど、どうも短絡的なのがアイザックさんの欠点か。

エドとは場所は違えど、やっぱりマジブチキレな濡れねずみの大佐。ガニ股歩きは大佐に恋する乙女が幻滅しますよっと。いや、私的には嬉しいですが。
『私の焔を舐めるなー!!』で、カッコいい場面なのに声裏返ってますよ大佐。もっと冷静に行きましょうよ。いい年なんだから。替えの手袋持ってきてくれたホークアイさんも呆れてますよ。
大佐の言動が意外に若くて、驚く反面かーなり楽しいしばたです。
それにしてもこの大佐、ノリノリですなー。

アイザックさんと大総統の対峙。
路地の暗がりに入ってから、血の赤以外はモノクロって演出は、ちょっと斬新でした。アイザックさんが絶命すると共に血までモノクロ。その中で鮮やかなのは賢者の石の紅だけ…って映画っぽい。
しっかし大総統カッコよすぎだろう。カッコいい所全て持っていかれた大佐涙目だ。

大佐水に濡れて風邪をひくの巻……って見所はそこではなく!
何気に自分のことを『オレ』って称している事だと思うのだがどうよ。大総統に手柄譲られて眉間に皺寄せた嫌そうな顔といい、腹黒いワリには若いなー、子供っぽいなーってな面が出ているような気がします。
原作だと、初めの方は猫被って大人な軍人を演じていたけどねえ。実体は若い純情一直線なままだってーのが後から段々バレてきたものですが、アニメは大佐の出番も増えるであろう分、化けの皮が剥がれるのも早いようです。あー楽しいv

最後に私のアームストロング少佐殿が大活躍。真紅の薔薇がなんてお似合い。筋肉は私が触らせてもらいたいです…っ!
せっかく少佐殿が気を使ってくれてるんだからさー。兄弟もちゃんと相手してあげてよねー。

このままほのぼのハッピーエンドで終わるような鋼の錬金術師ではなくー。
最後の最後にラストとグラトニー登場。リオールの町で画策中という事で、原作第1話は飛ばされずに済みそうですな。

ED。
ここでCMで流れていた歌登場。手書きのパラパラアニメにちょっとびっくりだったけど可愛いから許す。兄弟のいたずら描き風ってーのが面白いわ。
最初の機械鎧をかざして握り拳つくるエドとか、線路の上に立つ兄弟とか、前回のアニメのオマージュっぽいですね。

次回は可愛い兄弟山盛りで今から楽しみ。ウィンリィのポニーテールとアルの頭についてるぴらぴらが風に吹かれてる図は好きすぎますな。


絵柄は美人さは落ちましたねー。ちょっとヒラメ顔になったとも思う。
でもがっしりした少年マンガ風の絵柄も、これはこれで好きです。今の原作の絵柄に似せたのかもしれませんな。大佐が嫌味ったらしい顔なのが嬉しいしのう。

総じて期待していただけの事はあったと思います。勿論第1話は気合が入っているでしょうから、これから先も続くかはわかりませんが、出来るだけ今回みたいな、そして今回以上のクオリティの話が見たいです。
私の少佐殿の扱いもよろしくお願いします。ただの筋肉バカにしないでしないでー!
お父様をカットインさせたり、大総統に息子の話を口にさせたりと、色々と仕込んでるなーて印象ですねえ。これからアニメオリジナルで何やってくれるのか楽しみですな。

OP前の顔見せで、アルが『リオール行きの切符をキャンセルしなきゃ』と言ってましたよね? そしてヒューズ登場のシーンで、兄弟とヒューズは初対面の模様。なるほど、原作の第1話の前に出会ったって設定なのかと思ったら、アームストロング少佐とは既に顔見知りでー。
……あれー?
この辺の細かい設定は、必ずしも原作準拠じゃないようですね。
リオールの事件もこれからやるような気配だけれど、その前にお母さん練成を入れるようだし、そうするとリオール編で初めて手足の機械鎧晒して大見得切った部分はちょっと演出を変えないとダメっぽい。
その辺をどう処理するのかも、かーなり楽しみです。

これから毎週の楽しみが出来ました。頑張って感想文を書きますので、読んだ方がちょっとだけでも萌えの補完になってくれたら嬉しいです。

(2009.4.5初出)

第2話「はじまりの日」
粗筋:(アニメ公式サイトより)

エドとアルは、優しかった母を蘇らせるため、最大の禁忌とされていた「人体錬成」に挑む。だがそこで待っていたのは余りにも大きすぎる代償だった。
ある日、絶望の淵に沈んでいた兄弟たちの前にひとりの軍人が現れた。彼は兄弟たちに国家錬金術師への道を提示する。失ったものを取り戻すため、彼らの長い旅が始まった!


原作の超展開に燃えまくって萌え転げているしばたですこんばんは。
いやー、原作最高すぎて困る。私の理想のロイエドがあそこにあるわ。つーか理想以上があったわ。新たな萌えに気づかせてくれたわ。
後はアレでソレなシーンがあれば最高なのだけれど、それは出来ない相談なので、アレでソレなシーンは自分の脳内とサイト(とたまに同人誌)でひっそり練成することにします。
もう来月が今から楽しみで楽しみで、wktkが止まりません…っ!

原作通りだったり、はしょっていたシーンがなくて残念だったりした回。今回なかったシーンは後で隙を見て補完してくれるといいなあ。尻尾も振ろうかとか、エドと大佐の脅し合いとか。
それはサテオキ、ヒューズの前ではオレ確定ですか大佐。アニメどんだけ私を萌え殺すつもりかと…!
基本はロイエドですが、各種エド受けはもちろん、各種ロイ受けも美味しくいただける(無論エドロイ含む)しばたです。節操なくてすみません。

絵柄も大佐の声も、2回目にして大分慣れました。後はエドの生え際のトレス線が薄いせいか髪と区別つかなくて、すっげーデコチンに見えてしまう時があるくらいか。これも来週には慣れていそうな気がする。
ちょっと気になっているのが、エドの三つ編みが緩いのではないかという事。もう少しきっちり編んでる印象がありましたが、これも色のせいかも知れませんな。

アバンタイトルからオープニングの次はCM…と思ったら、前回に続き今回もすぐに本編。Bパートの初めに提供を流すのは初回だからと思いましたが、もしやこれからもこの形式で行くのだろうか。
OPとAパートの間のCM分はどこで帳尻合わせてるんかなーと、どうでもいい事が気になりましたよ。
とりあえず、トイレはちゃんと済ませてから番組を見ようとは思った。

リオールに向かう汽車の中のエド。これもどうでもいい事なんですが、白手袋してなかったですねー。既に視聴者はエドの右手の機械鎧は見ているので、隠す必要はなかったという事か。
予告では、当たり前だけどちゃんと手袋してたので、ここで素手である必要はないよねーとか、ホントどうでもいい事が目に付くワシでしたよ。

賢者の石の話題から回想へ。機械鎧つけてない車椅子の兄貴と、背中向けてる鎧姿の弟がいい感じ。寄り添っているワケじゃないのに近しい位置にいるように見えるのは、私の目の腐女子フィルターのせいですかそうですか。
この兄弟は、どんだけイチャイチャしていても微笑ましくしか見えませんよ。なーごむー。

お母さん登場。
叱られると思ってしゅんとなっていたのが、褒めてもらった途端にパーッと顔が明るくなるのが可愛いったらありゃしない。エドの台詞から、この頃すでに兄貴の中では親父の権威は赤丸急降下だってーのが分かりますね。

出てきたと思ったら、あっという間にお母さん退場。25歳でお亡くなりになったのすね。旦那はどこほっつき歩いているか分からないし、子供は小さいしでさぞや無念だった事でしょう。ご冥福をお祈りします。
この辺は前のアニメでの補完が好きだったので、(お父さん探そうと必死で手紙を出そうとしてる所とか)ちょっと食い足りないかなー。もう少し微笑ましい家族の姿を見せて欲しかったよ。これから先で、お父さんと兄貴はギスギスしまくるしさー。
お母さんの葬式に来なかったらそりゃ子供はグレるよ、ホーパパ。

アルは弟らしい所が可愛いですね。寒いと文句言いつつも兄貴が座ったままだと帰れないし、やっちゃダメなんじゃーと思いつつもお母さんは恋しいしーで、兄貴につられて人体練成しちゃうし。
なんだかんだ言って、兄貴に頼っているところが微笑ましくもありますが、兄離れしたらエドはちょっと寂しいだろうなと感慨深かったり。原作がそうなりかけているしねえ。

ウィンリィ登場。二人だけの約束ーには入れない所がちょっと可哀想かも。まあウィンリィは兄弟の心の故郷ってコトで。人間戻る所がないのはつらいしのう。
泣いてなんかない!とかエドが言っていましたが、少なくとも原作では鼻水たらしてビービー泣いてたようなー。アニメでもやればよかったのに。にやにやv
泣いた泣かないの、幼馴染みのケンカは可愛いです。早く帰ろうと言っていた弟が一番最後に取り残されるのも。

牛乳飲めないエド。でもシチューは好きなエド。しかしその気持ちは分かる…ッ! 牛乳が苦手な私は給食のときにどんだけ苦労したコトか…っ! でも飲まなくてもそれなりに大きくなったよ。エドが小さいのは牛乳のせいぢゃないとオモ。
椅子に座っているエドとアルの後姿で、アルは椅子の下からつま先が見えているのに、エドは影も形もないって辺りが芸が細かいと思ったです。つーかエドってばどんだけ豆粒。

石の床で寝る兄弟は、背中が痛くならないのだろうか。腰が冷えると丈夫な赤ちゃん産めなくなるぞ?
てー所で一瞬だけ師匠登場。顔見せ?

運命の夜。
練成陣を書き上げた途端に、兄弟の家が妙に歪んだおどろおどろしい姿になったのがちと印象的だったり。
練成陣に手をつくまで兄弟の顔を映さないのは、意味は分からないけれど何だか不気味だったです。その後出てきた表情がワクワクと楽しそうなのが、何だか余計に陰惨な感じ。
それにしても青く光っている陣を見るエドってば楽しそう。それも狂気を含んだ笑顔。子供がこんな表情するんねえ。

練成陣の中で真理の目が開くってーのは素晴らしい演出だと思ったです。これはすごい。
アルの身体とエドの左足がちぎれる様子は原作と同じ。力任せに引きちぎるのでも超自然の力で消すのでもなく、コンピュータウィルスが入り込んだみたいに、情報を壊していくって感じですね。肉体の構築式を欠落させるとでも言おうか。
それはサテオキ、涙目のエドが可愛かったです。きっぱり。

真理さま登場。個人的には白坊主って呼んでます。これまた原作通りなんだ。が。
扉に引き込まれるエドを見たときに『触手プレイ……』ってふと思った人正直に手を上げてー! 私は真っ先にそう思いましたっ! ごめんなさい許してくださいorz
真理さまの声はエドやらアルやら色々な声をダブらせているのですね。これは面白い。まさに全は一ですな。
しっかし真理の目はいいなあ。出現の仕方といい色合いといいステキです。

あーんな大変なもの見せられたっつーに、自分の求めている物が後ちょっと先にあると分かったエドがねえ。目の色変えて笑ってさえみせて、やめてくれと絶叫したものを渇望するとかねえ。
大人だけではなく子供でさえこう。人間はどれだけ欲深いのかと自問自答せずにはいられない瞬間でした。
そしてきっちり通行料を取る真理さまは、もしかしたら人間よりも公明正大なのかもしれません。

しっかし痛そうだなー。持っていかれる時はただのデータが壊れていく感じだったのに、残った肉体は血も出れば痛みも伴うって理不尽な気がするよ。
そういやお母さんには助けを請うたけど、お父さんは呼ばなかったねえと、ホーパパに向かってネチネチと嫌味を。

弟の存在は消滅し、己の左足を犠牲にしてまで練成したお母さんは人間ですらないというのを目の当たりにしたのに、弟の魂だけでも救う兄貴には毎度ど肝を抜かれます。そしてこんな事態に陥っても、自分できちんと足を止血している辺りが現実的。
この兄弟はというか、鋼の錬金術師の登場人物はリアリストだなーと思うですよ。こーいうちょっとしたトコロで地面に足が着いているって感じがします。

ヒューズと大佐。ヒューズの問いに大佐はモノローグの通りに答えたのだろうか。
私的には結局黙っていたんじゃないかと思うんだけど。でもヒューズも責めたりせずに、やっぱり黙って笑って見送ったのだと思うけれど。だってその方が萌えるしっ!(結局はそれかい)
アイザックさん関連でシンと錬丹術の話題が出ましたね。仕込みに余念がないですねえ。

エルリック兄弟とロイ@当時中佐の出会い。4年も前なのに兄弟と違って初々しくない…っ!
展開は多少はしょってはいるけれど原作通り。原作通りで面白みがないかと思いきや、絵が動いて声がつくとワクワクしますねえ。特に好きなシーンでもあるので却って嬉しいです。
緊迫したシーンなのに、マスタング大佐の前でしょげるエドなんてここでしか見られないなー等とニヤニヤしてしまう私をどうか許してください。

ウィンリィとホークアイさんの会話もいいなあ。ウィンリィにしてみれば、両親も奪った上に幼馴染みまで奪ってしまうかもしれない軍人は天敵みたいなものですな。
握手はしなかったけれど、お茶をいれてあげて話もするなんて偉いと思うわ。私ならお茶に異物を混入しているかもしれん。ホークアイさんはともかく、大佐のヤツには絶対やるなー。

マスタング大佐が、エドにどうして国家錬金術師の道を示したのか、実は未だにわかりません。その才能を惜しんだのか、純粋に興味を持ったのか。同情したってーのはない気がするんですよねえ。やはり愛があるから?(それは絶対違います)
しっかしエドの事を口にする大佐……じゃなくて中佐は楽しそうだのう。あの嫌味ったらしい顔がたまりません。

手術台?の上にいるエドを覗き込むように身を乗り出しているアルが可愛かった。そして兄弟の組み手の動きは楽しい。和むなあ。
両手パンにびっくりするアルを見上げるエドが、ちと垂れ目気味で可愛いのなんのって! 生意気そうな面してるのに、ふとした時に気を抜いた表情するのが好きです。
ウィンリィにスパナぶつけられた後に頭押さえているのを見て、変形機械鎧が刺さらなかったかなーと心配になりましたマル
可愛げがない言われて赤くなるウィンリィとか、今回のアニメはエドとのロマンスがあるせいか(あるよね?)、友情以上恋愛未満な女の子らしい表情をしますな。

ここまで原作に忠実なのに、『君がもたもたしてる間に大佐になってしまったぞ』『なんなら尻尾も振ろうか?』がないのは寂しい、寂しいよアニメ。尺の関係上仕方なかったとは思うけれど、とっても寂しいよアニメ。
試験が終わった後の『上層部にチクってやろっかなー♪』『首根をつかまれているのは君の方だ』といい、大佐とエドの会話って結構貴重なんだから、何処かでこっそりやってください。お願いオネガイ

公開試験。キングブラッドレイを前に『誰?』と尋ねといて『ふーん』ってあんた…。うさんくせーとでも言いたげな顔が生意気で、思わず蹴り入れたくなりますね。にっこり。
いつもの黒い服が、小さいせいかちとダブダブで詰襟っぽくなっている所が可愛いです。きっと『すぐ大きくなるから』って、ピナコばっちゃんが気を利かせて大きめのサイズを用意してくれたんだぜv
しかし閣下は美味しい所をきっちりさらっていくなあ。

予告にもあったウィンリィとアル。二人の後姿がとにかくいい。アルはお留守番してたんですね。
後姿だけの言葉少ない会話が二人の心情を物語っている良いシーンだと思ったです。

銀時計授与式ー。つーても大佐とエドの2人だけだけど。二人だけの授与式とか、なんかいい響きv
鋼の二つ名を貰ったときの悪人面は原作以上でしたな。その前のきょとんとした表情から人でも喰らいそうな顔に変わるとか心臓に悪いです。
覚悟の重さも感じるけれど、大人の世界で必死にてんぱってる感じがして何だか味わい深いです。たまらんなー。

現在に戻って、天使のような寝顔からこれまた不敵に笑った悪人顔で幕。とても少年マンガのヒーローの表情とは思えませんが、その辺TV的に良いのでしょうか。私的には非常に嬉しいのですが!
ダークヒーローってコトにすればオッケー?

今回は、前作アニメと同じ部分を扱っているので、所々で無意識に比べてしまって困りました。お母さんの死の辺りは、前アニメの方が丁寧に描写されてて良かったなーとか、前アニメではエドがしょげてて見られなかった、『背負ってやろうじゃねーの!』の不敵な笑顔が見られて嬉しかったりとか。
この混乱は前作アニメで原作沿いの部分でちょくちょく感じそうですが、ひとつの作品で原作の同じシーンを別な角度で見られるなんて贅沢だとも思うので、なんだかとっても得した気分にもなりますな。

リオール行きの汽車で手袋をはめていなかったエドが気になったのは、多分前のアニメで『汽車の中で機械鎧を子供に見られて苦笑いするエド』があったせいかと思います。
前アニメはどちらかと言うと悲劇性をメインにエドの成長を描いていたイメージがあるのですが、今回は原作も進んだせいか、力指数100の状態で出てきているような。まだ分からないですけどね。
エドの描き方だけでも、同じ素材なのにアプローチが違うだけで、似ているようで全然違う姿が浮かび上がってくるのは贅沢の極みって感じですよ。
大佐なんて、腹黒オヤジだけぢゃなくて繊細でナイーブな姿も見られたしねえ。あれはあれで楽しかったわ。

前回オリジナルですっ飛ばした分、今回は原作に忠実な部分が随分出ていたと思います。もう少し破天荒にやってくれてもいいかなと思いつつ、原作沿いの部分は素直に嬉しい。
アニメオリジナル部分を繊細に、でも失敗を恐れず大胆に絡めていって欲しいですのう。

さて来週は、ようやっと鋼の錬金術師の第1話。またまたエドが悪人顔で、おねえさん嬉しいやら小さいお子様たちに怖がられないか不安やら。
生意気なエドが存分に拝めそうで楽しみです。

(2009.4.12 初出)

第3話「邪教の街」
粗筋:(アニメ公式サイトより)

「奇跡の業」を使うという教主の話を聞き、リオールという街にやって来たエドとアル。
そのレト教教主・コーネロは、等価交換の原則に反した錬金術を行っていた。
ことの真相を探るべく、知り合った少女・ロゼの案内でコーネロの元を訪れるエドとアルだったが。


すっかり春めいて来ましたねえ。
原作は最高に熱いわ毎週アニメで萌え投下されるわで、最近の私は春爛漫です。私生活はまあ色々とあるのですが、それはそれとして楽しんでまいりましょう。

今週末、某所で見かけて我慢出来ずに買った『新白雪姫伝説プリーティア』のDVDを一気観しました。セーラームーンベースのアンジェリーク風味な逆ハー物で(白雪姫に7人の小人ならずナイトという設定)一見陳腐な作品ですが、中身はなかなかどうして地味だけれども佳作だったです。ドロドロ恋愛物は苦手な私ですが、この作品だけは大好き。特にショタ三人組が可愛いったらないよこの野郎!
三人組といいエドといい、自分にショタっ気はないつもりでしたが、けっこうアレでソレですな。エドをショタに分類していいかどうかは別として。まあ身長だけならショタでいいか。うん←大失礼
それはさておき、プリーティアは男性にもファンが多い(らしい)ので、機会があったらぜひ観てみてくださいませ。現在某所で以下略。


前回に引き続き原作準拠の回。端折った部分をもう少し見せて欲しい気がするけれど、それやったら最後まで辿り着けないだろうしなあ。ジレンマー。
兄貴のクソ生意気な部分と豆っこ部分が堪能出来た回でもありましたな。

大道芸人に間違えられる兄弟……って、確かにそう見えなくもない。その場合も主役はアルでエドはピエロっつーか狂言回しっつーかで、脇で何かやっている(でも客には注目されない)役割のような気がー。兄貴報われないなあ。
でもこの場面の見所はそこではなく、椅子から降りたらいきなり等身が低くなるエドだと思うんだな私的には!
これってつまり、椅子に座っている間足が地に着いていなかったってコトだよね? バーみたいに足場があるワケぢゃなし、普通のひとはちゃんと足が着く高さなんだよね?
本人の意向はともかく、小さい兄貴には和まないワケにはいきません。
アルがラジオを直した時の、後ろに居た点目なエドも可愛かったよ。そして何故か自分が自慢げなトコロも。この弟大好きっこめ!

エルリック兄弟って聞いたコトね? でえへんと胸を張る兄弟はたまらなく可愛いです。
お約束通り弟が鋼の錬金術師と間違われているのに、いつまでーも、背景が暗くなっても、自分に影が差しても笑っている兄貴も可愛いじゃないか!
でもさー。やっぱり『鋼の』でエドを連想する方が無理だと思うんだ。うん。
エドにどやされている三段重ねな町の皆さんの中で、一人嬉しそうに笑っている子供に萌えました。はい。

コーネロさんの定例奇跡の会。
お花を石の華に変えちゃうって趣味ワリー花だよ。おっさんのセンスの限界か。カバンに乗ってもアルの身長に届かない兄貴は可愛いのう。
冷静に考えてみると、手品紛いの奇跡の御業とやらで、あれだけの群衆が熱狂するまでいくものだろうかと思う。信仰を集めるまでに何かきっかけがあったんじゃないかなあ。それこそ人を復活させるようなね。
ロゼが恋人を生き返らせてもらえると信じるに足るほどの奇跡は、少なくとも作品(原作でも)に出ている限りは見せてないよなーと素朴な疑問。
前アニメはその辺ちと補完があったと思うけど、アレも所詮お化けオウムだったしのう。

教会でのロゼと兄弟のシーン。
出会い方は原作とはちょっと違うけれど、この辺は大体原作通り。エドの赤コートがダボっとしていて可愛いよ。
ここのエドは、原作通りのクソ生意気さでしたねえ。神に手酷いしっぺ返しを食らった身としては、無条件に神を信じて幸せそうなロゼは歯がゆい存在なのでしょう。苛々するとも思うし、もしかしたら少しだけ羨ましいと思っているかも。
人間てお安く出来てんなとほざいてロゼに諭された時の、エドの自嘲気味の笑顔はきっついけど萌えたよチクショウ!
それにしてもエドってば『お嬢さん』って…。大佐が乗り移ったのか?

コーネロさん、国家錬金術師が来て慌てるの図。
普通にシリアスなシーンなのに、『あの鎧男が!?』で、やっぱりアルが鋼の錬金術師だと思われている事が分かってしまうオマヌケなシーンでもあり。
自分の知らないトコロでも弟に間違われる兄貴(´・ω・)カワイソス
計画がバレたかとか言っていましたが、兄弟の耳にも入るくらい手広く奇跡の御業をやっていたら、遅かれ早かれバレると思うわー。大佐が無能でない限りなーv

教団内部の兄弟。兄貴の白々しい態度の三白眼がいいですな。アルに殴られた副教主様は痛そうだった。頭に槍ストライクな教団の人も。
ロゼの足元に銃が転がっていってアレ? とか思っていた。ら。

コーネルさん登場。アニメは最初からロゼがいるせいか、あくまで奇跡の業だとシラをきり通しますな。
しかし太陽の像とかセンスワルっ! ロゼもリオール土産みたいなモン見て感激してんなよー。
自分よりもずっと年上のおっさんに、『身体に聞かなきゃならないようだな』なエドの悪人顔が好きすぎます。やっぱりエドはこのくらい強気で生意気じゃないとねえ。調教のしがいがないっつーかー(おや?)

ロゼを扇動するコーネロさん。ここは原作にはない所。
いくら教義に溺れているからって、死んだ恋人の帰りを待ち続けているからって、他の人の命を奪うために銃を向けるものなのか。
……向けるものなんだろうねえ。異教徒は敵だしねえ。ひとつの方向しか見えなくなると、やってはいけない事なのに修正が利かなくなるらしい。人を救う宗教でも。
で、やっぱり弟が鋼の錬金術師と以下略。兄貴、強く生`

エドに銃を向け直すロゼ。『こうする他ない』な気持ちは私には分からないなあ。恋人欲しさに小さな子供撃てるもんかね? この気持ちは分かりたくないっす。正直。
エドも挑発するモンだから、つい撃っちゃって悲鳴上げちゃって。これがアルだから良かったものの、本当に死んでいたら、もしくは傷つけていたらロゼが立ち直れたか疑問ですな。

異教徒死すべしってコトでキメラ登場。ライオンの上半身に鷲の下半身にトカゲの尻尾……かな。グリフォンの反対っぽい?
このキメラは何だか可愛くて好き。にゃーにゃーv
キメラと対峙する兄弟が同じポーズで立っている姿が印象的でした。そして兄貴ちっこい…っ!

エド対キメラ
槍を振り回す兄貴に萌え。コーネロさんの裏返った声がなんだか笑える。
しかしエドってばいちいちカッコいいじゃないか。キメラさんの金色のお目目もプリチーだしのう。
Aパート引きの『格の違いってやつを見せてやる!』な荒んだエドは、なんというかもう惚れました。この辺の一連の演出は派手さはないけれどスムーズでいい感じでした。

ガンガンCMなのですが。大佐の声が何故か檜山っぽく聞こえて、大佐コスプレした斑目が目の前をちらつくのがちょっとイヤですorz
閑話休題。

人体練成したのがバラされるシーン……で、一番気になったのはロゼの足だったりして。なかなかの脚線美でしたっておっさんかよしばた。
ロゼに覚悟を訊くエドですがー。実際やらかして酷い目に遭った身では、自分は何もせず祈っただけで願いが叶われたらたまったモンじゃないでしょうな。人ひとり生き返らせるんだから、その分誰かの命を奪う覚悟くらいしなきゃかもね。人の命を奪ったんだから、還って来たその人と二度と会えないくらいの覚悟もしてもらわないとね。
ロゼに対しては、非常にシリアスに大人な感じのエドでしたが、コーネロさんに対しては血管浮かせてガキ丸出しなのは何故ー? 女性の前ではカッコつけたいお年頃?
アルの『痛い目見ないうちに石をボクたちに渡して欲しい』の声が凄みがあってゾクゾクしました。釘宮ナイスだv

機関銃ぶっ放すコーネロさん。
思うのだが、銃とかって中身の構造しらないと練成出来ない…よね? 元から形のあったものを戻すならともかく、無から造り出すようなものだし。
コーネロさんて銃器マニアか? むしろ軍オタ? 実はマスタング大佐の隠れファンだったら笑える。男にモテモテの大佐とか。うぷぷ。
エドの神様に嫌われてるはおそらく実感だろうと思う。エドも神様を信用していないだろうしね。

ドンパチやっているのに扉の外は何だか和やか。練成扉から出て行くエドとアルの走り方がめっさ可愛かったです。つかノロいって。
教徒の皆様ってばなんでそんなにヤクザ紛い? 神の御許に使える身とは思えませんなー。対する兄貴もとってもヤクザ。三角黒目は怖いってばv
『子供だからって油断するな!』なお兄さんはちょっと好みでした。アルに蹴られて見る影もなくなったけど。

そしてやっと提供が。話の邪魔になりにくい場所に入るのはいいなあ。提供を別枠にしないのは、その分キリキリ話を詰めるからだろうか。
おそらく4クールやるのでしょうがー。……第2期とかにして後2クールくらい付け足すとかどうよ?…と、言っても詮無いとは思いつつ、希望だけは述べておこう。

ロゼとアル。弾が当たってちょっとボロボロになった鎧が泣けます。人はよみがえらないとアルに諭されても信じたくないロゼの図ってコトで。
アルはエドが自分を元に戻したがっているのを知っているのがねえ。エドもアルが己の手足を戻したがってるのを知っているだろうしね。欠けている自分に対してではなく、お互いが相手を思いやっているのは、美しいけれどちょっと切ない。相手の思いが重荷になる事もあるだろうし、自分の思いが相手を縛っていると感じる時もあるだろうし。まさしく業の道。
……ってところが、この兄弟の醍醐味だとも思うよ。
実例が目の前にあって、業の道だとまで言われても、それでもコーネロさんを信じなきゃやっていけないロゼ。これもまた業の道か。

エド対コーネロさん。扉の前を走り去ったコーネロさんが戻ってくるトコロが可愛かったよ。
ここの兄貴の悪人顔ときたら、少年マンガの主人公失格レベルですな。いいのかこれで!? ワタシ的にはもちろんいいに決まっているが!!
エドの悪人顔が最高に好きです。

全てダダ漏れだと知って、ハウリング現象が起こすコーネロさん。驚いている群衆の皆様はマンガと同じでしたね。芸が細かいというか原作通りと言おうか。
『格が違うってよ』の後のポーズがなんだか可愛かったよエド。足の機械鎧がハイソックスみたいに見えてちょっと昔の学生さんぽかったよ。クロケットとかしそう。

リバウンドで育ったコーネロさん。でもなまっちろい身体とぶよぶよのお腹が興醒め。やはり裸になるならアームストロング少佐くらい逞しくなくちゃね! なんでも脱げばいいってモンじゃねえぞー。
巨大化コーネロさんに対して、ぴょんぴょん逃げる兄貴は本当に小さくて可愛かったです。拳を受け止めたときの、小さな身体に見合わぬパワーは、やっぱりでかいヤツには負けたくねー!な意地だったのだろうか。

巨大化コーネロさんから神の拳はアニメオリジナル。像を練成した原作より手を抜いたかエド。しっかしエドは石頭だのう。コーネロさん痛そうだ。
石が壊れちった時のエドの、真ん丸目玉の気のぬけた顔がちょっと印象的だったりして。気張っている表情もいいけど、こーいう年相応な所が見え隠れする表情が好きだなあ。貴重だしな。
石がなくなった後のコーネロさんの小物っぷりが可愛かったです。

兄弟に銃を向けるロゼ。『独り占めする気なんでしょ!』は痛かった。自分だけが悲劇の主人公だと思い込んで、他人の事は頭からなくなる気持ちは分かるだけに痛かった。
兄弟にお母さんの事を言っちゃったのを責める気になれないくらい痛かった。その後の兄貴の表情も痛かったなあ。

とはいえ、信じたものが打ち砕かれて途方に暮れるのは分かるけれど、幼い兄弟に教えて言われてもなあ。まだまだ大人の庇護が必要なガキなんだよ所詮。その大人にロゼも入りかけているんだけどねえと、不甲斐ない大人が痛かったです。自分も含めて。
年取れば大人になるって事はないと思うけれど、個人的には経験を積んだからって子供が大人にはなれないとも思っているので、兄弟(特にエド)の精神的な強さが、そのまま脆さに直結している気がしてならない。
こんなに強いのにどうにも不安定……なところが、エドに惹かれてやまないトコロだったりするのでした。

『立って歩け。前へ進め』の止め絵の演出は今ひとつ。やはり動かして欲しかった。でもその後のロゼが涙を流しながら上を向く所はかなり好き。あの表情よかったなあ。

逃げるコーネロさんとラスト姉さんとグラトニー。自称17歳の声色っぽいなあv
ラストの爪がヤバいくらいカッコいいよ。エド食われてるぞ。がんばれー。
とぼけた顔のグラトニーが悪魔の顔でウロボロスを披露して以下次号。この後味の悪さが鋼の錬金術師って感じー。


今回は、画面を2分割するようなマンガのコマ割りみたいなカットが印象的でしたな。台詞からモブまで原作ままかと思ったら、ロゼが兄弟に銃を向けるようなショッキングな場面があったりと、色々と楽しめました。
1話で終わらせるためか詰め込みすぎたなーと思うフシもあり。(アルがスピーカーに練成するのに取っちゃったから)鐘が無いーなどの、ちょっとした細かいシーンが原作のよい所なので、その辺ないとちょっと寂しい。尺が決まっているアニメの宿命か。
しかしエドの生意気っぷりは存分に堪能出来ました。原作通り力指数100で登場のようですが、ロゼにお母さんの事を言われた時の表情とかに、幼い顔が覗くのがもうたまらんです。
安定しているようでいて、意外とブレ幅の大きいエドが大好きです。凄みのあるアルも大好きだ!

さて来週は。鉱山も暴走機関車もすっ飛ばしてタッカーさんとニーナ登場…ってヨキさまは? ヨキさまは何処で登場??
再登場で忘れ去られないように話の中盤で出すのかなあ。大佐の顔見せやっちゃったし、暴走機関車はなくなっちゃうかもねえ。バルドさんと青の団の皆さん可哀想。出演出来ることを祈っています。

錬金術師の苦悩って……いくのか。最後まで。前アニメのエドはハンパなく凹んでましたが、今回のエドはさてどうなるか。
鋼の錬金術師の根幹とも言えるエピソードですものね。心配しつつもハンパなく楽しみです。

(2009.4.19 初出)

第4話「錬金術師の苦悩」
粗筋:(アニメ公式サイトより)

ロイより「綴命の錬金術師」ショウ・タッカーを紹介されたエドとアル。タッカーは2年前、人語を解する合成獣(キメラ)の錬成に成功した生体錬成の権威であった。
タッカー宅で資料を探す間、その娘・ニーナと親しくなるエド達。一方、年に一度行われる国家錬金術師の「査定」日を前に、タッカーは焦りを募らせていた。


8月から発売のアニメ鋼を、DVDで買うかブルーレイにするかで悩んでいました。
まだDVDでいいかなあ、でも誕生日にバイオ5付けてPS3を買ってくれるそうだからブルーレイも観られるしなー等とグルグル考えた結果、毎月出るのはDVDにして、終了したら出るであろうBOXをブルーレイにしようと思ったです。
悪いオトコに引っかかって貢ぎまくるバカな女な図が我ながら笑えます。とほほ。

アニメ鋼もひと月分が経過しましたが、皆様の感想はいかがなものでしょうか? 私は観始めた当初は正直地味だなーと微妙だったのですが、最近ちょっと考えが変わりました。
前アニメが良くも悪くも才気ばしった印象の強い物だったので、今アニメは余計印象が薄い感があったのですが、ふとした拍子に後からまた観たくなる、噛めば噛むほど味が出るような作品に思えてきました。OPも最初はちょっと…だったのだけれど、繰り返し観ていると、これはこれでいい味してるじゃんになったしのう。

2つのアニメで同じ原作の同じシーンを扱っていても、まるで違うアプローチで迫ってくるのですから、好き嫌いは当然あっても、どちらがより優れているかを比べる事は出来ないと思うですよ。パッと見似ているだけの全くの別物だと考えるのが正解かと。
気に入らないなら観なきゃいいだけの話ですし、どうせ観るなら楽しみましょうというコトで、楽しんで観て感想文書ける自分は勝ち組ってコトにしておきます。


原作通りの回。初回以外ずっとこう書いているけれど、そうとしか言えないしなあ。
原作も40ページ強のページ数で、よくぞこの重い話をまとめたと驚愕だったけれど、アニメもあの原作を、よくぞ30分で収めたと驚きました。

しょっぱなリオール編のおさらい。
家弓家正さんの声を聞いていると何かを思い出すー。ドルバル教主様とか。好きだったんだよ観にいったんだよ東映まんが祭りを聖闘士星矢目当てにっ!……と、時々古傷が痛みます。
それにしても、おさらい上手いなあ。簡潔に内容をまとめ、且つ兄弟の痛みにも言及していますよ。お子様向けとしてナイスだと思います……て、鋼アニメのターゲット層ってどの辺だろう? 小学校高学年〜せいぜい高校生くらい?

鉄血の錬金術師ことグラン准将登場……した途端に退場。前アニメみたいに悪役にならない内に身を引けてよかったと考えるべきか。
重装備な魔法錬金術をカッコよく披露してくれたのに勿体ないのう。
そしてスカー登場。なんと受けっぽくないよ!?
『スカーは受け』を持論にしてきましたが、今回のアニメで軌道修正を図らなければいけないかもしれない。でもなー。これから先はどうなるか分からんからなあ。
しかしあんなに鉄をバカスカ練成していたら、あの辺の地面の蹉跌は全滅になるのではなかろうか。子供たちが磁石で蹉跌を見つけられなくて泣きそうだよ。

私のアームストロング少佐とその他大勢の登場。……もとい、ヒューズ登場。マリアさんとかブロッシュさんとか何気に顔出し中ですね。
『反逆者には鉄槌を』の大総統閣下はカッコよかったです。
アームストロング少佐や閣下と並ぶと、ヒューズが小さくて華奢に見えて何だか微笑ましいというか、余計な妄想が渦を巻くというかで、ちょっとにやにやでした。ビョーキですみません。

マスタング大佐の愉快な仲間たち。
ブレダさんの声はオトコ前に、ハボさんの声は低くなってる……かな? 前の声も好きだったけれど、彼らも回を追う毎に合ってくる気がします。
そしてユースウェル炭鉱の事件がちゃっかり終わってますよ。ヨキ様手配写真だけっすか?
炭鉱の方々はこれからパンダ娘と絡むっちゅーに飛ばしちゃうのかねえ。ヨキ様と兄弟が出会った時に回想の中にだけでも出演させてください。
炭鉱の話好きなんよ。
珍しくヘンな形にせずに無線機直しつつエドとアル登場。大佐がお待ちかねで途端にどよーんとなる兄貴がいいですねえ。好きv

大佐と兄弟。
熱く見詰め合って、まあロイエド♪とか思っていたら、兄弟の会話の前ではすっかり空気な大佐が素晴らしいと思います。アルの前では大佐なんて眼中にないエドとか好きすぎる!
タッカーさんを紹介する大佐に向かって『裏がある!!』と決め付けるエドとか(アルにまで疑いの眼差しを向けられる大佐は、不憫っつーか自業自得というかー)、『君に借りを作るのは気色悪い』な大佐とか、理想のロイエドが公然と披露されるとわー。アニメスタッフGJ! ロイエドの醍醐味をよく分かっていらっしゃる!(それは勘違い)
しかしちゃんとタッカーさんの資料を用意している辺り、アニメの大佐は意外に健気とみた。

タッカーさんにニーナにアレキサンダー登場。
ニーナとアレキサンダー可愛すぎるだろう。これから先の展開を考えると反則としか思えません。アレキサンダーが飛び掛る前、エドに影が差す辺りがちょっと好きです。
『人の手の内を見たいなら君の手の内も明かしてもらわないと』なやり取りがあってよかった。ここのシビアなやり取りは、タッカーさんのこれからの行動を予感させる部分だと思うので。
カットインする、ニーナとアレキサンダーがもの哀しいです。

観ながらちょっと考えたのだけれど。
人を一人練成するのにアルの身体全部とエドの左足を持っていかれたのなら、人体練成の通行料は一人の人間では払えないって事なんですかね? それとも兄弟はまだ子供だからアルだけでは足りなかった?
どちらにしても、一人で人体練成を成功させるのは通行料的に無理って感じなんですかねえ。あーでもそうすると師匠の場合のつじつまが合わないか。
まさか女だと通行料半額だったりするんじゃないよな?

資料室での、本に夢中になるエドと、タッカーさんの台詞も飛ばされなくて良かった。ここも好きなシーンなんですよねえ。
それにしても、本に集中して無視されてる大佐の慈しむような目つきはなんなのだ。すっかり父親のそれではないか。
偉そう大佐に、あーあ、しゃーねえなあ等と思われつつ見守られている事に、ちーとも気づいていないエドの図とか美味しすぎでした。

柱時計のアップと振り子の音から始まり、ニーナとアルが遊んでいるのをエドが発見するまでが非常に好きです。あえてBGMなしな所が、静寂な本で溢れた部屋の感じがよく出ている。間の取り方も最高!
しかしアルは優しいなあ。普段弟の立場だから、自分がお兄ちゃんの役をするのが嬉しいのかもしれない。エドに怒られて小首を傾げるアルとか可愛すぎて、このシーンは何度も見てしまいました。
アレキサンダーが出現する前には、必ずエドに影がかかるのもいい感じ。しかしアレキサンダーのエド大好きっぷりは異常。やはり同じ狗同士気が合うとか思ったのでしょうか。
そしてウサギはむしろエドの方でわー。小さくてぴょんぴょん飛び跳ねるしv

ハボさんのお迎え。タッカーさんが小さい子供としてエドに声をかけているところが微笑ましい。微笑ましいのにー。しくしくしく。
きれいな夕日の中を歩くところで、落ち込んだエドが段々アルと引き離されていくところが印象的でした。普通のアルと落ち込んだエドでは歩く速度が違うとか、芸が細かいのう。それともただコンパスが違うだけか?

ニーナとタッカーさん。夕日が差し込んだ情景は美しい限り。繰り広げられる会話は穏やかな限り。だからこそ不安に彩られているってのがなあ。
今回はホント情景が細やか。

ニーナとアレキサンダーと兄弟。
本に夢中になっているようで、ちゃんとニーナの話は聞いているエド。大佐への態度とまるで違うな、おい。
ニーナと遊んであげる前の、ホーパパの背中を覗く兄弟のカットインはちょっといい感じ。予備知識がない人でも、ニーナの話と幼い兄弟の姿で、二人の父親もおそらく錬金術師で、家族を省みない人だったんだなって分かるようになってるから、視聴者に優しいなって思いました。
しかしここで一番気になったのは、立ち上がったエドの後ろの本棚。エドの背丈が本棚の段3つ半だったですがー。こちらのサイトによると、大きな画集等で高さが364mmですから、1段40cmと仮定すると、エドの身長は140cmくらい? 1段45cmでせいぜい150cmって感じかなあ。
……兄貴頑張れ。

兄弟に遊びに誘われた時の、ニーナの『いひ』が可愛かった。そしてパクパクエドちんを練成する時のエドは、魔女っこの必殺技シーンみたいでした。これからバンクされるか?
アルの背中で滑り台は羨ましすぎるよ。この時のニーナの仕草が何処で止めてもめっさ可愛かったです。癒されるー。

子供達の元気なはしゃぎ声の中、タッカーさん苦悩中。
BGMもそのままで明るいものなのだけれど、ちょっと民族音楽っぽい響きが明るい中にも影を醸し出していて、画面転換もスムーズでしたね。外の陽光と締め切った部屋でのランプの灯と、陽と陰の対比も見事でした。

わーたーしーのアームストロング少佐とヒューズ。
つぶらな瞳に憂いを湛えた(私にはそう見えるの!)少佐のお姿が愛しい。ここでイシュヴァール話を挟む辺りがご新規さんにも優しいわ。
1話の飛ばしっぷりに原作知らない人はきついんじゃーと思っていましたが、その後は結構かゆい所に手が届く気配りが感じられます。
ヒューズの机にちゃっかり最愛の妻と娘の写真があったりして。ホントいいお父さんですな。

国家錬金術師になる前のタッカーさんは貧しい生活を送っていたそうな。奥さんともケンカばかりしていたらしい。そんな生活には戻りたくないというのは、どういう意味だったのかはこの後の展開を見ても分からない。
お父さんをいじめるひとはしかってやるで、遊んでくれると聞いて飛びついて喜ぶ娘がいても尚、国家錬金術師の資格が欲しいのかしらん?
嬉しそうなニーナを眺める兄弟が、すっかりお兄ちゃんの顔しているのがちと切なかったです。

今までは青空だったりきれいな夕日だったりしたのに。おどろおどろしい雲が立ち込めるタッカー邸。
暗い家の中に響く明るいアルの声が却って不安をそそります。欲を言えば原作の『今日は降るな』もあったら嬉しかったな。

暗い部屋の中でのタッカーさんとキメラ。原作でもよく出てくるけど、暗闇に目だけが白く光るのは不気味ですねえ。エドの名前を呼んだキメラを嬉しそうに褒めるタッカーさんも不気味です。
目を輝かせてキメラを見ているエドの笑顔が印象的でした。その後『おにいちゃん』と呼びかけられた後の落差が痛い。

真実を悟ったエドがタッカーさんを静かに問い詰めるシーン。兄弟の横で正面向いて立つタッカーさんのメガネが白く光り ─ な一枚絵はすごいと思った。あのシーンにはこれしかないと思わせる迫力がありました。
最後の質問の後に振り向くエドとアルは原作通りでしたね。私的にはアルの息を飲む音はない方が良いと思うのだけれど、それでは一発勝負のアニメでは分かりにくいかなとも思う。
あの瞬間まで、アルは兄さん何ヘンな事質問してるんだろう? とか首を傾げていたかと思うと何だかやるせないです。

タッカーさんに掴みかかるエドは、それこそ怒髪天を衝く状態だったでしょうに、生身の方の手で首締め上げてるんですよね。無意識に手加減するなんて優しいなーとか思っていたら、機械鎧の右手でしこたま殴るからなあ。まだ逆の方がタッカーさん的にはよかったでしょうに。情けは人のためならず(格言の間違った使い方)

人の命を弄ぶような事をと怒鳴るエドに、キミも同じだと応えるタッカーさん。当たっているだけに殴るしかないエド。泣かないエドの涙を返り血で表現する原作を、よく動かしてくれたと思います。
出来れば原作アルの『それ以上喋ったら今度はボクがブチ切れる』は欲しかったけれど、キメラになっても父親を慕うニーナを目の当たりにしてタッカーさんを離すエドの図があったからいいや。

ニーナの頭を撫でながら謝るアルの声が今にも泣き出す子供みたいに消え入りそうに儚くて、声の儚さと共に目の光も陰って ─ には貰い泣きしつつ感心しました。
原作はエドの切れっぷりの陰で、アルはブチ切れ宣言にニーナへの台詞と続いて随分と冷静だなーと思っていたのですが、『ごめんね』が本当に泣きながら言っているように聞こえて、表面に出ないだけでアルも苦しいんだなーと言うのが伝わってきました。
台詞と絵だけのマンガでは出来ない表現でした。アニメ化の面目躍如ってな感じです。

それにしてもタッカーさんの国家錬金術師への執着は何に起因するのだろう? 貧乏が嫌だからって娘を犠牲にしようとは思わないよなあ。
お金がなくて研究が続けられないのがつらい? 家族は研究の邪魔でしかなかった?
エドに蹴飛ばされた銀時計を必死の形相で追いかけるタッカーさんは凄かった。人間の妄執ここにありって感じだった。
国家錬金術師の資格のために娘を犠牲にするタッカーさんに、エドは自分たちと母親を置いていった父親の姿を重ねたのやもしれません。父親の手によってキメラになったニーナに、身体を失った今の自分たちの影を見たのかもね。

マスタング大佐の詭弁。
原作でも思ったけれど、ホント詭弁もいい所だよ。タッカーさんと国家錬金術師そのものを同列に扱うとか大雑把すぎる。
大雑把すぎるんだけれど、人の命どうこうでは同じなんだよねえ。自分のためにでも、国家国民のためにでも。
なので原作ホークアイさんの、『それは大人の理屈です。大人ぶってはいてもあの子はまだ子供ですよ』は入れて欲しかった。大人の理屈で納得出来るなら、子供時代なんて要らないもんな。

エドが叫んでいる最中に去っていくとか、アニメの大佐は厳しいのう。後からあのままぢゃ風邪引くんじゃないかとか、胸の内で一人悶々とすればいいよ。
上を向いて『人間なんだよ!』と叫ぶエドは、小さくか弱いお子様でした。お母さん練成失敗以降、己の無力さを自覚するのは久しぶりだったんじゃないかね。
ま、人間半人前って気づかないと一人前にはなれないモノだから、エドは実質的に大人の階段を一歩登ったという事になるのではないでしょうか。背丈はともかく。

『なんで誰もわかってくれないんだろうなあ』って、分かれって方が無理だと思うよタッカーさん。
ホント、タッカーさんがニーナを犠牲にした意味が分からない。私が同じ立場だったら、実の娘じゃなくてよその家の子供をさらって実験台にするな。1年毎に起きる子供消失事件とかで話題になるかもしれないが。
そんな悪魔の所業を行わずに、自分の子供を実験に使ったタッカーさん。タッカーさんのキメラへの思いは、家族へのそれと変わらないって事だったりしたら何だかイヤだなあ。

悪魔の元には本物の悪魔が。という事で受けじゃないスカー登場。マスタング大佐の詭弁を借りれば、スカーもタッカーさんも同じ穴の狢。
しかし子供の前で親殺すかよ。哀れなとかゆってる場合じゃないだろ。少しは良心をズキズキいわせてください。
そして神の元に還る魂は3つですから間違えないように。

スカーの紅い瞳と雨の中の兄弟で以下次回です。


鋼の錬金術師の中でも1,2を争う重要度の話なのでどう料理するかと思った。ら。
やはりスタッフもその重要性を分かっているらしい期待以上の出来でした。

元がしっかりした重いけれども面白い話なのでつまらなくなる事はないと思っていましたが、いくつかコレは入れて欲しいってな部分はあっても、演出の冴えわたった30分に、アニメスタッフの本気を感じました。
特に間の取り方が素晴らしかった。タッカーさん家の資料室のシーンとか、BGMなしの無音の中で、長すぎず短すぎずの間合いにプロを感じましたです。

今作アニメのBGMは、派手さはないけれど場面に合う邪魔にならない音って感じです。まさにバックグラウンドミュージック。演出もやっぱり派手ではないのだけれど、むしろ地味なんだけど、考えられた細やかな配慮を感じます。やはり噛めば噛むほど味が出るスルメ系。
その分、一発勝負のアニメとしては地味って印象は免れないって気はしますが(前作がまた色々と派手だったしねえ)、堅実な作品作りには好感が持てます。

原作テイストそのままでいて、尚且つアニメだからこそ表現出来るものを作って欲しいです。原作そのままの話を動かすだけのアニメじゃつまらないもん。
声優陣も頑張っていると思うよ。特に釘宮アルの成長は凄まじい。あまりに良すぎて釘宮病になりそうだわ。アルで発病するとA型になるのだろうか。

さて来週は。兄弟と受けじゃないスカー(しつこいよ)との激突。アルの涙が気になりますが、それより何より来週は5:30ですよー。みのがさないよう気をつけましょう。お互いに。


(2009.4.26 初出)

第5話「哀しみの雨」
粗筋:(アニメ公式サイトより)
アメストリス全土を騒がす、神出鬼没にして国家錬金術師ばかりを殺害する謎の人物「傷の男(スカー)」がイーストシティに現れた。
エドとアルは、街中で偶然そのスカーと遭遇。問答無用で襲いかかるスカーに応戦するも、その超絶した体術と不思議な“破壊の右手”に圧倒されるエドとアルは…。


GWに入りましたが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?
私は天気がいいのに、アニメ観てこの感想書いています。なんてオタク的に正しい休みの使い方!orz

今回のアニメは前評判通り原作準拠で進んでいるので、アニメ鑑賞が終わると単行本で該当回を確認しています。アニメで初めて気がついた部分があったりして面白いんだこれが。
タッカーさんの返り血が、まるで泣かないエドの涙みたいに見えるシーンは、実はアニメになるまで気がついていませんでした。アニメ観て単行本読み直して、初めて原作でもそう表現していた事を知ったりと、注意力散漫な自分に気がつく体たらく。
つーか、エド可哀想とかエドカッコいいとか、エド可愛いとしか考えていなかった気がするよ。どんだけ頭悪いのかしばた。
ニーナ事件の時のアルの心情も、単行本読んだ時には兄貴に比べて冷静すぎるだろうと思っていたけれど、アニメで声が付いたお陰で、鎧だから表情にも態度にも出ないけれど、彼もやっぱり子供らしく苦しんでいるんだなーと思ったしなあ。
久方ぶりに原作読み直すと感じ方がまた変わったりして、新鮮で面白いです。

公式ページを見て知ったのですが、ニーナの声をやっていたのは弱冠9歳の子だったんですね。
あの話はニーナが可憐で可愛ければ可愛いほど、その後の衝撃の展開が映えると思うですが、ニーナの声はその点で完璧と言っていいかと思います。
朴さんの『彼女の感性の素晴らしさに現場に戦慄が走った』との言に納得です。9歳とかホントびっくり。天才じゃなかろうか。


今回も原作準拠以下略。作画監督が女性だったせいか、全体的に皆ロリっぽくて可愛らしかった気がー。エドや大佐がヤバいくらい可愛く見えたのは、私の目が曇っているせいでしょうか(きっとそう)
今の所受けっぽさ控えめのスカー活躍回だったので、アクションはもっと動かして欲しかったです。

OPに歌詞表示されてたんですね。初回から目の端に映っていた覚えはあるのですがー。今認識したよ。遅いよ自分。
これで知らないフレーズがなければカラオケで歌えるのですが、きっと歌えない部分があるんだよなー。

家弓さんの前回のおさらい。OPの歌詞といい小さなお子様にも優しいのう。
しかし『エドは己の無力さに打ちひしがれるのだった』とか言われると、何だかこそばゆいです。お子様向けには正しい配慮だと思うんだけどね。なんとなくね。

エドの夢。
小さいエドは今に輪をかけて可愛い。声もまだ捻くれておらず純真な感じで、まあなんつーか萌えです。
今アニメはBGMなしの時の演出が冴えてると思うですよ。このシーンも小鳥の声だけで、ほのぼのした中にも静謐さがあるから、そこはかとなく不安感も漂っていますし。

お母さんが練成した姿になった時に居た、書斎みたいな場所は何処だろう? 木の床だからお母さん練成の場所じゃないし、ニーナたちが出てきたのでタッカーさん家の書斎かと思ったけれど、タッカーさんとこも石の床だったし。
木の床の部分は兄弟の家で、後ずさって本棚が見える所はタッカーさん家なのだろうか。本棚の隣に樽置いてあったみたいだし。樽と本棚の境目が兄弟の家とタッカーさん家の境目って感じかな。
でも、もしかしたら。お母さんがお母さんじゃなくなったのもニーナが現れたのも、ホーパパの書斎だったのかもしれない。だとすると、エドは本人が思っている以上に父親に拘りを、もっと即物的に言えば恨みを持っていると考えられるかもしれません。

しかしこの場面の見所は!
髪を解いたエドの無駄な色っぽさと、無骨な機械の足の横ですらりと伸びてる素足の脚線美だと思うのだがどうよ! これに反論は受け付けない!
ああもう眼福っ! ヘンなスイッチ入っちゃうよ私!
……と、シリアスシーンなのに思わずエキサイトするくらいエド万歳でした。なんかもうごめん(…と何かに謝る)

東方司令部を訪れる兄弟。
エドの手袋から覗く機械鎧が痛々しい。このシーンのエドは、目の下に隈作ってテンパっているっぽいですな。
黙っていてもいずれ分かる事だからと、タッカーさんとニーナの死について話すホークアイさんに、ヒューズの死を兄弟に伝えられなかった大佐の姿をふと思い出しました。
結局、女性の方がドライで現実的なのだろうか。大佐はドライに見えてロマンチスト、利己的な態度を取ってみせるのに、実は利他的だからねえ。端的に言えばお人よしw
『見ない方がいい』でホークアイさんを見上げる視点のカメラに、エドがまだ小さい子供だという事を感じました。決して身体が小さいとか、豆粒だというコトではありませんよ?
今回、精一杯背伸びしている子供と、それを見守る大人な視点って描き方していますな。

タッカーさんのお家で、アームストロング少佐とその他集合。しばたの感想は少佐殿を中心に回っています。
ヒューズの『死体連れて帰って裁判にかけろってのか?』なやり取りがないのは残念だった。あの一見仲悪そうなドライなやり取りが好きだったのにー。

少佐が出たと思ったらすぐに画面転換だよ。寂しいよでリオールの町。
コーネロさんしぶとく生きてたワケもなく、高山みなみの声でエンヴィー登場…って、高山さんも生意気な少年声だから、何だかエドが2人いる気がしてちょっとドキドキしました。何故ー?
コーネロ@エンヴィーの説法を聞く民衆のイっちゃった目がたまらん。原作ではよく分からなかったけれど、教主信者と反教主信者との諍いが始まりだったワケですな。
暴動シーンの女性の髪を引っ張っていく男の図が生々しいったらありませんでした。そして泣いている女の子の横に倒れているのが犬かぬいぐるみかも気になるー。ぬいぐるみでありますように。

しっかしエドの介入が結果的にラスト達の手助けになったってえのは皮肉だなあ。本人、いい事をしたとまでは思っていなくても、まーさか最悪の結果の引き金になったとは夢にも思っていないだろうに。知ったら凹みそう。
ま、ロゼたちに自分の足で歩く機会を作ったと考えれば、長い目で見たら正解だったと考えておきます。

『流血は流血を憎悪は憎悪を呼び ふくれ上がった強大なエネルギーはこの地に根を下ろし血の紋を刻む』ってコトで、この時点で既に大練成陣のヒントは出ていましたね。まだはっきり明らかになっていませんが、錬金術の力の源=憎悪と流血のエネルギーってコトになるかのう。
幸せーな気分の人間を幸せなまま賢者の石にしても、何だか力を発揮しなさそうですよ。

ラストのべっぴんさんぶりが際立つ夕陽の風景でした。そしてグラトニーに美味しくいただかれた副教主さま哀れ。
エンヴィーがえげつないとか、口の回りふきなさいとか、小ネタがなくなっちゃってるのがちと残念でした。

アームストロング少佐と、マスタング大佐とかヒューズとかがスカーの情報を交換中。
グラン准将は、軍隊格闘の他に兵器練成の第一人者となっていましたな。初回で格闘戦は見せなかったしねえ。前回アニメでも兵器練成な部分しか見ていないので、イシュヴァール戦ででも軍隊格闘の達人な部分が見たいです。

それはさておいてですね!
口の前で両手合わせてる大佐がめっさ可愛くて、思わず見惚れてしまって非常に悔しいんですよ!
なにあれ、30に片足突っ込んでいるのに可愛すぎるだろう。ヒューズの親友としての頼みを聞いている時の顔とか受け全開すぎるでしょう。ロイエド者のためにも少しは自重しろや大佐。
声のせいか、今アニメの大佐は受けっぽいと評判みたいですが、前アニメ大佐の受け受けしさの前では足元にも及ばないと思っていました。腰の細さも敵わないと思っていたのですがー。これは考えを改めないといかんかもしれないなあ。ま、ロイ受けも大好物な身としては、それでも全然構わないんですがね。
とはいえ、対ラスト戦での鬼神のような大佐とか、対エンヴィー戦での暴走大佐が受けをやるからそそられるので、やっぱり基本はオヤジな大佐でいてください。

雨の中の凹み中な兄弟。アルはともかく、エドはホントに風邪引くぞ?
世界が法則に従って流れ循環している、人が死ぬのもその流れのうち、『流れを受け入れろ』……って言われてもさー。それが出来れば人間じゃなくて仙人やってるわー。
くどいくらいそう伝えていた師匠も、結局その流れを受け入れきれなかったワケだしな。エドがわかっていると思ったコト自体がおこがましいと思う。
感情では受け入れられないものを制御するのが理性。錬金術師は科学者だというし、感情よりも理を優先するのが自然なのかもしらん。

原作にはなかった、雨の滴で模したアルの涙が印象的でした。が。
スカーの登場は心霊動画か何かかと思ったよ。『カメラが切り替わった瞬間、なにもなかった場所に人影が映ったのにお気づきだろうか。─ それではご覧いただこう』ってナレーションが流れそうだったよ。真面目に怖かったよ!

憲兵さんが死ななかっただけ良かったとも思いますが、マスタング大佐の顔は知らなくてもエドの顔は知っていたとか考えると、スカーって少年が好みなのかなーとか、ぶっちゃけストーカーなのかと思わなくもないです。
何処かで隠し撮りしていて、小さくて可愛い(はあと)なーんて頬染めていたらイヤだなあ。
雨に濡れているだけでも色っぽいのに、スカーを見上げる憂いた瞳とか犯罪級に色っぽかったからなあ。スカーは殺すつもりじゃなくてお持ち帰りする気だったのではなかろうか。そんな危険なオーラに気づいたアルが、兄さんはボクの物だ!とばかりに逆につまみ上げたとか。
そんな風に見えるくらいに、濡れまくったエド兄は危なかったです。色々と。

ファーストコンタクトで時計の鐘が鳴っちゃったので、アルに叫ぶ事でエドは金縛り状態から脱出。そりゃ怖いわ。雨の日にサングラスかけてるような、でっかい犯罪者が迫ってきたら。
スカーに迫られた時や追いかけっこシーンの、アルがエドを助ける場面が可愛すぎてたまりませんでした。エドってばぬいぐるみみたいだよ。
階段から落ちた時、もろに膝打ったんじゃないかと思いましたが、一応ケツから落ちてましたな。あんなにあちこちぶつけまくってるのに、兄貴頑丈すぎ。明日辺り痛くて歩けなくなるんじゃない?

練成した柱(?)が分解されて、まさに転がるように逃げる兄貴が可愛かったです。対する弟はしっかり踏みとどまってカッコいいのにねえ。まあエドは『可愛い』が仕様だから仕方ない。背が小さいのも仕様に入っているのでこれも仕方なし。
ひとに恨みを買うような事をいっぱいしているそうですが、買い主の中でも筆頭はマスタング大佐だとみた。で、マスタング大佐の恨みを一番多く買っているのはエドってコトで。まさに等価交換(違います)
追いかけてくるスカーはまるでターミネーターでしたな。町の人もそりゃあきれて見送るわ。

対スカー戦第1ラウンド。分解されるアルの中身の網あみが気になる。
このシーンはもう少し動かして欲しかったなあ。兄弟とスカーが交錯する場面とか手抜きっぽく見えちゃいました。でも、スカーの掌に力が篭る演出はワリと好き。
てなトコロでアイキャッチ。大佐張り切りすぎだろう。少しは年を考えた方がー。

大事な弟をわやにされて、怒り心頭な小さい兄貴の突進。分解しそこねてはじけ飛ぶのがちょっといい感じ。
声のせいか長い顔のせいか、スカーがますますシュワちゃんに見えてきましたよ。カッコいいのは今の内だけどー。
転がってコートに頭埋めちゃうエドが可愛かったです。
右腕破壊された瞬間の、エドのポカンとした表情は可愛かったけれど、肝心のアクションが今ひとつ。スピード感がないというか間が抜けているといおうか。この点は期待外れでした。機械鎧の破片の中にあった赤青プラグがちょっとステキ。

スカーに迫られて思わず後ずさるエドとかあんまりイメージ沸かないのだけれど、これはこれで無力な子供っぽくていい。無意識に右手を着こうとしてバランス崩して倒れちゃうのも芸が細かい。が。
いつまでもいつまでーも倒れっぱなしはいただけないぞ。色っぽくてそれはそれでよし!だけど、弟の前でへたれている兄貴はいただけない。
アップになったエドの手が、非常に子供っぽいのが印象的でした。

弟のためなら死んでもいいやモードのエドと殺す気マンマンのスカー……の背後で絶叫するアル。
エドに逃げるように叫ぶ所から止めろ貴様ああぁ!!まで、アルの、というか釘宮さんの独壇場。本当に釘宮アルの成長にはびっくりさせられます。上手いとしか言いようがない。欲を言えば叫び声がもう少し男の子していると完璧って感じか。野太い叫びは朴エドが上手いっすな。

色っぽく倒れているエドを、スカーが悪戯しよう殺そうとする寸前で、マスタング大佐とその部下たち登場。
俯瞰のカメラだと、スカーがものすごく短足に見えるわー。そしてエドってばやはり悪戯される寸前に見え……げふげふ。
俯瞰カメラ視線がちと長すぎだと思ったです。

面白いで手を出すなな悪人顔や(ほんっとーに人相悪いよ大佐。……ステキ)、愚か者がな不敵な笑顔とかカッコ良かったのにねえ。ポンッってえらい可愛い音だったよねえ。白い煙が寂しかったよねえ。
つーか、一生懸命走るホークアイさんが健気でちょっとほろりと来ました。大佐、もう少し落ち着け。

足すくわれてスカーとニアミスの大佐ですがー。原作より接近していて思わずそのままキスシーンに入るかと思ったよ。いや、期待していたワケぢゃないんだけどね。……ホントデスヨ?
ホークアイさんの弾避けて逃げるスカーはちょっと可愛かったです。むしろ間抜けv
無能の文字は、緑より蛍光ピンクが良かったな。エロ大佐っぽく。

スカーと相対して緊張した表情のハボさんテラカワユスとか思っていた。ら。
わーたーしーのアームストロング少佐キタワァ*・゜゚・*:.。..。.:*・゜(n‘∀‘)η゚・*:.。. .。.:*・゜゚・* !!!!!
原作から思っていたのですが。声をかけなけりゃ我輩の一撃をかわされずに済んだんじゃー?
でも少佐殿はそんな卑怯な事はしないのよー。そんな所も大好きです!(フィルターかかっているだけなんで気にしないでください)

少佐殿が口上述べているっつーに、エド兄いつまで呆けているんだか。この部分にはイライラ。でも少佐殿の活躍にはワクワクv
そしてさり気なくエドの肩を抱いたままのハボさんに疑惑の目。これでハボエドが増えるといいなあ。節操なくてすみません。
エドが横座りしてるんですがー。なんか違うんだよイメージがーと、この部分はちと不満。重箱の隅をつつく小姑な自分もちと不満。
アームストロング少佐が華麗な筋肉美を披露している時、疑問を呈すハボさんとホークアイさんの台詞が、原作と逆転していましたな。……何故?

少佐殿vsスカー。
対兄弟戦はスピード感も重みも感じられなくて拍子抜けしましたが、こちらは重量級対重量級って感じでなかなかでした。さすがは少佐殿。
壁に追い詰められた時のスカーが、ちょっと内股でおねえっぽかった気がー。やはり本性は受けか?
受けっぽいといえば、戦いの脇で解説している大佐も相当受けっぽかったよ。雨はいかんなー。なんでもかんでも色気三割増しさせるよ。
間合いを開けた時に、少佐殿のニヤリは欲しかったです。

スカーの赤い瞳を見た時の大佐は、原作の三割増しは茫然としてましたな。でもその後すぐ平静に戻ったのはさすがだった。結局逃げられたけどなー。
爆風に煽られる大佐はー。だーからエドといい大佐といい無駄に色気振りまくなって! ロイエドが百合カップルになってしまうではないか!
少佐殿と大佐の背丈の違いに和みつつ、ひょっこり出てきた一般人代表のヒューズの顔を見て、いつセサミストリートの住人になったのかと思いました。

アルに駆け寄るエド。右腕がないので、ちょっとバランスが危うい走り方してるのが上手い。
アームストロング少佐もハボさんも、アルの秘密は知らなかったようでしんみり。BGMもシリアスでした。が。エドはいつもより多く回っているのだろうか?
暗くてよくわからないけど、『生きてる』の時のエドってば女の子座りしてないか? それはちょっといただけないなー。

本人たちは真面目なのだろうけれど、兄弟げんかはとにかく見ていて和みます。バカたれ呼ばわりされるエドも可愛いよ。
実際、スカーと対峙した時点のエドは、自分が犠牲になる事が最善だと思ったのでしょうが。エドが死ぬ事でアルが助かるってコトは、弟に今以上の負担をかけるだけだったりするワケで。大体、エドが死んだら誰がアルの身体を直すのか。
己の身を犠牲にしても弟一人助けられないと身に染みたからこそ、後の誰も犠牲にせずに目的を達成すると決意する事が出来たのかもしれないですな。

兄弟を見守るパパ二人。アニメの大佐は兄弟が可愛くて仕方ないように見える。
今回横に並ぶシーンが多くて、微妙な背丈の違いが楽しいです。そしてホークアイさんの制服を肩にかけられるエドに、同人誌で大流行の(大流行だった?)軍人エドの姿を垣間見たりして。
兄弟を囲む、アームストロングパパにホークアイママ、ハボック長兄って感じが微笑ましかったです。

イシュヴァールの民との因縁の歴史。古いフィルムっぽい画面がいい感じ。
東部全域に広がったワリには、軍隊の通り道になったり人が供出される事はあっても、エドたちの村には直接の影響がなかったようなー。田舎だから?
原作の描かれ方でも、イシュヴァールの人たちが住んでいた場所でのみ戦闘が行われたみたいに見えます。東部全体に広がったとはいっても、イシュヴァールの人口的規模から鑑みて、せいぜいテロ行為だったのかな。今でもテロ多いみたいだしねえ。
国家錬金術師勢揃い画面では、キンブリーよりも若い大佐よりも、銀の錬金術師なコマンチさんらしい姿が気になったり。大佐の右斜め上はアイザックさんかね。

エドの正論。ぜひスカーに聞かせたい。
ま、そんな事分かっててやってる節もあるけどね。スカーは頭堅いからなあ。
問答無用で潰す発言は好きだったので、あって良かった。でも錬金術が使えないエドはただの口の悪いガキといぢめるシーンがないのは残念。来週持ち越しでいいから、同じシーンやってもいいから入れてほしー!
しっかし兄弟を見守る大人たちの視線の温かさといったらどうよ。あの大佐でさえ兄弟の親代わりに見えるよ。
今アニメは、原作通りエドが力レベル100で出てきたワリには、大人と子供をきっちり分けて描いているようです。子供が気が付かない所で見守る大人って感じ。
まあ慈愛に満ちた大佐の視線なんて感じた日にゃあ、エドってば拒否反応で蕁麻疹出るんじゃないかと思わなくもなくー。

いかにも表面上は面倒くさいと言いたげに、しょうがないとか言うエドに和みつつ、専属整備士の登場で以下次回です。


今回はスカーとの対決という事でアクションに期待していたですが、テンポも演出もイマイチで、ちょっと期待外れに終わりました。
せめてアングルだけでもと思ったけれど、これもやっぱりイマイチだったなあ。スカー対アームストロング少佐はそれなりだったと思うけれど。
前アニメで強欲さんvsエドの素晴らしい殺陣をやってのけたのですから、きっともっと出来るはずだと信じています。色々大変だと思いますが、アクションも目玉のひとつだと思うので、こっちが驚く位ぐーりぐり動かして欲しい。
アクションがイマイチとか書いてごめんなさい!と土下座したくなる事を期待しています。

今回はエドの描写も一部でイライラいら。前アニメでもそうでしたが、雨が降るとなんでエドもへたってしまうのだろうか。
原作のいい意味で乾いた感じをアニメで演出するの難しいのかなあ、一歩間違うとエドがただの強キャラになっちゃうしなあと思いつつ、いつまでーも寝たまんまのエドに不平を言いたくなるのが正直なトコロ。せめて自力で起きて欲しかった。

細かい不平不満はありましたが、絵が可愛かったり細かい所で印象に残る動きがあったりと、文句言いつつも楽しめました。アームストロング少佐もいっぱい出たし(ここ重要)
やっぱりアニメ楽しすぎる。毎週の張り合いは出来るしワクワクするしな。これからも期待せざるおえません。

さて来週は。故郷は良いな話。ウィンリィの勝気な笑顔が眩しいぜ。
でもその前に、ドクターマルコーの登場。箱詰めにされたアルのちんまり感が可愛いぜ。
来週も楽しみだー。幸せv


(2009.5.4 初出)