陽の当たる世界に戻れるよ

第6話「希望の道」
粗筋:(アニメ公式サイトより)
壊れた機械鎧を直すため、アームストロングと共に故郷リゼンブールへ向かうエドとアル。
途中休憩した駅で、アームストロングは偶然一人の男を見かける。男の名はドクター・マルコー。かつて軍の研究所で錬金術を医療に応用する研究をし、イシュヴァール内乱後、突如行方をくらました人物である。
マルコーの元を訪れたエドたちは、そこで彼が軍の命令で「賢者の石」について研究していたという驚愕の事実を知る。


私は現在絶賛放映中のアニメで、堂々と主役を張っている殿様のお膝元にいます。
そんな仙台は、東北のワリに住みやすいと評判ではありますが、他の所より雪が少ないだけで全般的に寒かったりします。冬は風が冷たいし、梅雨時期は暖房欲しくなるくらい寒いし、夏は短いしーなので、舐めてかかると酷い目見ると思われー。
だから球場は屋根付きにしろと地元民は言っていたのにー。三木谷くんてば稼いでるんだから、金出し惜しみすんなや。
それでも最近は暖かくなったし、楽天は現在一位だし、伊達の殿様は空飛んで張り切っているしで、なんというか春ですね。


今回もとっても原作準拠。しかし小ネタが色々となくて寂しいよ。
出来ればあって欲しかった台詞がなかったのは残念だけれど、私のアームストロング少佐がいっぱい出てきたので満足です!

先週のおさらい。
やっぱりスカーvs少佐殿がカッコいい。
冒頭のおさらいは何だか気恥ずかしいんだけれど、『生きている事の喜びを改めて知ったエドとアル』とか、さりげなく核心に触れる台詞があって侮れないっす。

東部の駅。
見送りに来るヒューズと汽車の上の方の窓から顔を出すエドですがー。
エドの小ささでヒューズと目線が合うワケがない。隣に少佐殿が座っているという事は、エドの位置に椅子があると考えられる。これは小さな子供がやるように、椅子の上で膝立ちになっているのか。それはちょっと可愛いぞ。
あーでもそうすると、エドの膝の辺りまでの足の長さより、椅子の方がずっと高いってコトだろうか。するとエドが汽車の椅子に座ると、足が地面につかないというオチがあるのだろうか。足ぶらぶらさせてるエドも可愛いではないか。
……等と、ちょっとグルグル考えました。
実際は椅子の側に立っていると思うんだけど、最初の窓から顔を出すエドとつじつまが合わないからなあ。エドは小さいものだから。
椅子に膝立ちポーズを想像するとめっさ可愛いので、そういうコトにしておきたいと思います。でも靴は脱ぎなさいね(さも確定事項のように)

残念ながら、大佐の伝言はなし。あれは大佐とエドの関係がよく出ていたので欲しかった。
錬金術を使えないエドはただの口の悪いガキに、アームストロング少佐が同行するまでの経緯、それに子供扱いされて喜ぶアルもなし。これも欲しかったのう。残念無念。
羊の中のアルが可愛かったです。それとスリーピースをきっちり着こなす少佐殿はダンディでした。素敵すぎる…。

アニメの夕陽の表現が好きです。辺り一面オレンジな光景はいつ見てもきれいだと思う。ニーナの回もきれいでしたな。
読書に勤しむダンディな少佐殿…の隣で惰眠を貪るエドが可愛かったです。エドの寝姿はいつ見ても和みます。

マルコーさん登場…の前に、少佐殿に潰されるエドテラカワユス
マルコーさんの表情の移り変わりをやけに丁寧に時間かけてやってましたねえ。この後から、停車した汽車のバックに白い石造りの街が映るまでの演出が、ちょっと好きです。静かで地味なんだけど、音楽と間の取り方がいい感じ。
でも羊くさいアルなシーンがないのは残念だー。

アームストロング少佐のお上手な絵もさることながら、手帳を持ってる手のごつさがたまらん。あんなに大きくごつい手で、ちまちまと線引いて似顔絵描く所を想像するともう。可愛いというか素敵というかでもう!
質問に答えるおじさんを見上げるエドがちょっと印象的でした。仕草の端々に小さな子供っぽさが垣間見えるのが好きです。

マルコーさん家への訪問。撃たれてますよエド。こええー。
話をしようと試みる少佐殿と、ひたすら畳み掛けるマルコーさんのやり取りがテンポが良かったです。しかし投げられたアル可哀想。いや、ぶつけられたマルコーさんが可哀想か?
マルコーさん家でお話中のアルのちんまり感が可愛い。魂の練成の話を聞く前は、マルコーさんはアルをただの置物と思っていたのだろうか。旅先なのにヘンなモン持ってるなー等と不気味に思ったに違いないと考えるです。アルも置物の振りして黙っていたんだろうなあ。

賢者の石を前にしてのやり取りは、ちと削られた台詞はあるけれど原作通り。賢者の石をつつくエドが可愛い。つついた時にポコポコいう賢者の石も何だか可愛かったわ。
マルコーさんの、潤沢な研究費をはじめ数々の特権に釣られたのだろう云々な台詞は残しておいて欲しかったのう。目の前の欲の先には義務と枷がある事を知っていてなお、目的のために研究費と特権を選んだワケだし。
目的といえばカッコいいけれど、実際は自分たちのやらかした事の結果である失った身体を取り戻す、言い換えれば自分たちの罪をなかった事にする、私利私欲の道とも言える。ま、これはちょっと穿った見方だけれど。
自分たちの母親とか自分たちの身体とか、そういう矮小な所から始まって、誰も傷つけずに目的を達成するという壮大な目標に辿り着くとか、考えてみると珍しいかもしれない。

『地獄ならとうに見た!』で見得きったのに、マルコーさんの家を去る時はショボーンと肩を落とすエドの表情の落差が印象的でした。怒鳴ったけれど、自分の思う通りに行かない事を残念には思っても、決して怒ってはいないんだねえ。意外に大人だ。
そういう子だからこそ、マルコーさんも資料を見せる気になったのかもしれん。

エドの言う地獄は、マルコーさんたちの味わった戦争の産物とはもちろん違うけれど。
自分の身ならまだしも、自分のせいで魂だけになってしまった弟の姿を四六時中見せ付けられるって、ちょっと想像したくない位つらい事なのではなかろうか。ずっと己の罪悪感を見詰めているような生活って、地獄と呼ぶに相応しい気がします。
マルコーさんや大佐には、イシュヴァール戦での共犯者がいるけれど、エドにとっての共犯者は存在しない。アルは兄貴にとっては庇護するものであるゆえに、共犯者にはなりえないからねえ。逆にアルにとってはエドは共犯者になる事が出来る。だって弟だしーv
そんな孤立無援の状態で、アルの前で笑って怒ってご飯食べて寝るエドって、ホント強いと思う。私だったらアルを見続ける事から、尻尾巻いて逃げ出してる。
すっごく強いだけに、ぽっきり折れてしまいそうな脆さもあるんだよねえってコトで、ピナコばっちゃんの『強いからこそどこかで何かの拍子にくじけてしまった時 立ち直れるだろうかと心配になる』は欲しかったよ! 強さと脆さの内包が、エドの醍醐味だと思うとです。

マルコーさんから賢者の石を力づくで取らなかったエドは偉かった。でもエドとアルは甘いかもしれんが正しいと思うの。
賢者の石の正体がどうこうではなく。
誰かの不幸の上に自分たちの幸福を積み上げるって、やっぱり後味悪いもんなあ。幸せな気分になる度に、同時に後ろめたさを感じるのとかイヤすぎる。
それにしてもエドとアルはツーカーかよ。夫婦漫才…。

マルコーさんの事を黙ってあげる少佐殿は素敵すぎてクラクラします。アルを抱えた逞しい背中にもクラクラする。もう何時間でも見ていたい…っ!
ただの町医者だとの言を聞いた後の、エドの嬉しそうな笑顔が印象的でした。走って届けに来たマルコーさんへのお辞儀も可愛すぎるわ。
立ち去りながら手を振るマルコーさんも男前でした。そして今度は客車に乗れてよかったね、アル。
家に帰ったマルコーさん家には先客が…って引っ張っといて以下次回とか、なにこの放置プレイ。アイキャッチまで不幸体質を表してますなあ。マルコーさん頑張れ。

アニメ始まってからCMでガンガンのコト教えてくれるので助かります。全プレ今月号までね。メモメモ…。

マルコーさんの危機をよそにリゼンプールに到着ー。
比較物が何しろアレなので、小ささに磨きのかかるエドは可愛いですねv
エドの右手がなかった時に三つ編みを編んでくれてたのは少佐殿だと、昔Web拍手で教えてもらった記憶があるですが。色々ひっくり返してみたけどソースが見つからなかったです。感想文UPが遅れたとしたら探していたせいっすorz

後ろ姿だったり隠れていたりしていた、謎に包まれた15歳ウィンリィがようやっと顔見せ。輝く青い瞳が可愛いのう。
パンチ力はおろかキック力も申し分なし。そのうち総合格闘の団体あたりからスカウト来るんじゃね?
『てへ☆』なアルが、めっさ可愛かったです。なーごーむー。

プロフェッショナルな女性は美しい。ウィンリィを見ているとそう思う。ピナコばっちゃんも女性だけど、まあここはそれであれでごにょごにょ。
手に職持ってるっていいなと思うけれど、15歳で売り物になるようなモン作れるってすごくないか?
子供が早く一人前になるのは、そういう世界だからなのか、世情が不安定だから仕方なくなのか。
頬を赤らめるエドが可愛かったですねえ。

アームストロング少佐の肉体美。以上。
後はえーと、お墓参りエドちんか。ここまでスカーがやってくるとは想定していないためか、デンが優秀な護衛だって台詞はなかったですな。
村の人とエドの会話は聞きたかったなあ。突っ張ってないエドって貴重だからねえ。
羊飼いの子が可愛かったよ。
ピナコばっちゃんの『強いかい? だといいんだけどねえ』の後の台詞も欲しかったけれど、改めて聞くと、声の調子で、その後の台詞と同じような意図を読み取れるのでこのままでいいかなーとも思いました。
少佐殿が持っている写真がとっても欲しい。そしてひよことアルの図が微笑ましかったです。

お墓の前でエドは何に呼ばれて振り向いたのだろうか。2話の情景と似ているので、ウィンリィが呼びにきた声を聞いたのやもしれません。
これはもしや、ウィンリィとのロマンスフラグか?
燃え落ちた家の前のエドは、大人と子供の中間みたいな感じの不安定さが感じられましたな。
そういやデンは女の子らしいですね。エドってば生意気にデエトかよ。犬と。

鋼の錬金術師のテーマは『愛』です。アレックス・ルイ・アームストロング談。
てな具合に、眩い光の中の少佐殿は力説。愛ーそれはーせつなくー♪
アニメの大佐は少佐殿に迫られても、兄弟の秘密を隠し通したらしいですな。頑張ったんだねえ、大佐。

エドとウィンリィ。つーか仕事中にエドうざっ!
あーでも起きしなのエドは、涎垂らしそうだったけど可愛かったのう。
スペアの足と右腕がないためか、壊れた人形のように歩くエドが、ちょっと切なくて愛しかったです。ほろり。
でもエドうざっ!
自分のコトばっかりでウィンリィの苦労もしらんとと、文句のひとつも言いたくなりますが、それだけ気心がしれてるってコトになるとも思える。
でもやっぱりうぜーわ。仕事中にたかられたら、私でも放り出すわv

寝っ転がって地団太を踏むエドは可愛かった。デンと同レベルかと思うと可愛さ倍増。
出来たての右腕持って現れるウィンリィも可愛かったなあ。ロマンスフラグ立ちまくりっすな。
神経繋いで、ウィンリィが機械鎧萌えを熱く語ってー、アル直して組み手してーな場面の裏の、もの哀しいBGMはちょっと不釣合いだったと思う。
アニメのBGMの使い方は好きだけど、このシーンだけはいただけない。これなら音なしのが却って良かった。

アルの破片をイーストシティの憲兵さんたちが丁寧に拾ってくれたとか、アルの内にある印はエドの血で描いたものだとか、印がえぐれてたら終わってたねーとか、なによりも兄弟組み手のアームストロング少佐の参戦とか!
なくてちょっと寂しかったです。
でも演出の流れ的にはきれいだったとも思う。壁で柔軟するエドはちょっとカッコよかったしなー。

腹出して眠るエド。
このシーンは前段となる炭鉱話がないのが厳しいか。戻ってくる場所がある事のありがたさや、生まれ育った家がない事の寂しさまでは出せなかったのは残念。でもあんまり詰め込みすぎるとダメかもなあ。
ここは戻る場所がある幸せと、待っていてくれる人への感謝に絞った方がいいかもしれない。
しかーし! 『泣ける身体があるのに泣かないバカ』には言及して欲しかった。ある意味エドの根幹を表す言葉だと思うので。エドの場合は、泣かないというより泣き方を忘れているとか、泣きたい事に気づいていないとか、自分の事への鈍感さがあると妄想しているです。

出発の日。
まだ日が登りきらない内に出て行ったのか。マルコーさんの資料が目の前にぶら下がった状態で気が急いているのに、夜行に乗らずに始発まで待ったのかー。まあ子供が夜歩き回るのは感心しないわな。
一緒に夜を過ごす辺りが、兄弟の家族に対する優しさなのか、それとも無意識な甘えなのか等と、ちょいと考えてしまいました。やっぱり子供だしねえ。たまには甘えてもいいと思うのよ。
徹夜明けなのにちゃんと起きてきたウィンリィに、何だか照れくさそうな兄貴のぶっきらぼうさに和みました。

少佐殿とアルと並ぶとエドの小ささが際立つわーじゃなくて! マルコーさんは放置かよ! とつっこみながら以下次回。
…と思ったら『あっれえぇー?』
エドがんばりゃー。


前作と違い、今アニメはなまじ原作準拠なので、削られたエピソードが気になっちゃいますねえ。
前作でも結構削られてたんだけど(もしくはニュアンスが全然違ったりしたんだけど)、オリジナル部分でいい意味でも悪い意味でも驚愕していたので、なくなったエピソードまで目を向ける暇がなかったようなー。
尺の問題上仕方ないと思うのですが、大佐の伝言とか、泣けるのに泣かないバカとか、アルの印はエドの血で描いてあるとか、そこ削っちゃらめええ! な部分に目が行ってしまいます。
とはいえ、必要最低限な部分はきっちり押さえてあるようなので仕方ないかなーとも思うのよ。
ロイエド者的には大佐の伝言はあって欲しかったけど、ないからって鋼の錬金術師としては何も困らないしーorz

と、削られちゃった台詞に未練はありますが、それは自分で補完すりゃいいやとも思うです。この悲しみをバネに妄想して…たら、何だか大変なコトになりそうだね。主にエドが。
アニメはエド×ウィンリィ率が高くなりそうで、ちょっと楽しみにしています。
丸々オリジナルで恋愛フラグばっちり立ててくれたりしたら面白いなあ。今回みたいにウィンリィにつきまとうエドもまた見てみたい。原作は何だかんだいって、ウィンリィは蚊帳の外で追いかける側だしね。

ロイエド成分は、アニメが新たな燃料を落としてくれるコトに期待します。別になくても原作と捏造と萌えでいくらでーも練成出来るので無問題。
どんな隙間からでも妄想しますよー。これからのアニメオリジナル部分が楽しみーv

さて来週は。
セントラルに舞台を移してシェスカ登場。顔見せだけだったマリアさんにブロッシュさんも本格参戦。
賢者の石の秘密にまで辿り着いちゃうみたいですねえ。少佐殿成分が、原作より3割り増しだと嬉しいな。


(2009.5.10初出)

第7話「隠された真実」
粗筋:(アニメ公式サイトより)
マルコーの研究資料を探しに国立中央図書館第一分館へやって来たエドとアル。だが彼らが見たものは、すっかり全焼した分館の跡だった。
マルコーの資料が本当に分館にあったかを確認するためエドたちは、マリア・ロス少尉の手配により、分館の資料に精通しているという少女、シェスカの元を訪れる。けれどそこで判明したのは、資料はやはり焼けた分館にあったという残念な事実。
落ち込むエドたちだったが、それを見たシェスカは思わぬ奇策を提案する。


日々是平安な日記や、鋼部屋のTalkに書いた通り、先週末は通称GENOウィルスの対応にかかりきりでした。詳細は日記とかTalkに書いてあるのでそちらを参照してください。
先月初めには騒ぎのウィルスの存在が明らかになっていたのに、気がついたのは騒ぎになってから。たまにはセキュリティ関係のサイトも覗いてみるモンですねえ。
UPが遅れたのは、ウィルス警戒して更新しなかった…ではなくて、途中で中断したら、再開するのが思いのほか遅くなっただけ。やはり一気に書かないとダメだわ、こりゃ。


既に書くのが面倒になってきたな原作準拠の回。完全オリジナルって文字列をそろそろ書いてみたい。オリジナルいいよオリジナル。捏造してでも大佐とエドだけの回とかやって欲しいね!
今回、顔の輪郭が丸かったせいか、皆いつにも増してハイネックの襟元に顎を沈み気味でしたねえ。顎なしな構図が散見されました。エドのいつもの服といい軍服といい、妙にきっちり身体が隠れているですな。隠匿の美ってやつ?(きっと違う)
ところでマルコーさんは、ラストとご対面のまま放置ですか。可哀想に。

前回のおさらい。
マルコーさんは『エドの熱意に動かされ』て研究資料を渡す気になったそうですが。まあ確かにそうなのでしょうが。
いくら熱心でも、賢者の石にされてしまった人間の魂を尊重しないヤツには渡さないと思うんだよなー。キンブリーが熱意でアタックしても、資料のありか教えるとか考えづらい。殺されそうになっても渡さないんじゃねえ?。
エドの勝因は熱意以上に、どれほど渇望していても、村の人たちの事を考えてマルコーさんから賢者の石を奪わなかったため、つまりは人間を尊重する心意気だと思うです。

第一分館消失跡。
で、ここはギャグで落とす必要はないと思うワケよ。原作準拠でも一応兄貴シリアスだったし。
唯一の手がかりが消えちゃったんだもん。別にアニメの通りで違和感はないけれど、だけれど、背景考えるとふつーに重苦しくていいと思う。

エドの叫びを聞きつつ、これはちょっとどうかなーともやもやしている内に舞台は東部へ。
ラスト姐さんは好きキャラではあるけれど、図書館消失だけは許せない。焚書とかマジありえない。まさしく人類の敵!
ラストとグラトニーのコンビは、世話好きなお姐さんにおっとりした弟ってな感じで見ていて和みます。ラストも妙に優しいしねえ。

グラトニー&ラストに襲われるスカー。
ホムンクルス2人(2体か?)同時に襲われて、深手を負いつつも生きているって、実はスカーって強いのか?(大変失礼な物言い)
ラストが迫って来る時の驚愕に、初めてアニメのスカーに受けっぽい匂いを感じて何だか安心しました。……やっぱり自分、何かを間違っている気がする。
グラトニーの顔面掴んだ時に、すぐさま分解出来なかったのは、やっぱ人間と身体の組成が違うからなのだろうか。その後に腕の分解を行っている所を見ると対応出来たようですが。ひとの身体分解したり鉄の塊を分解したりホムンクルスを分解したりで、マルチな活躍のスカーの腕って実に優秀ですな。
焔しか出せない人より優秀だったりして。

その焔の大佐殿は、部下に不穏当な発言したり、部下に仕事押し付けたりと奮闘中。
列車強奪話がなくなった煽りを受けて、ハクロさんの出番なし。彼の小物っぷりは結構楽しいので、ぜひ何処かで出して欲しいです。
不穏当な発言を聞いた時の、ホークアイさんとハボさんの嬉しそうな顔がなんとも。そして大佐は悪人面が本当によく似合う。このままいけ好かないオヤジでいて下さい。
で、気をつけないとノックもせずに走りこんでくる部下もいるワケなので、ホントに気をつけて下さい。大佐は重要な所でポカしそうだからねえ。

崩れ落ちた橋の所では、大佐が部下に無理を命令中。過労死したら大佐の所に化けて出るよろし。デート中に恨めしやーて、女の後ろにでも立ってやれ。
デートも出来ないとかほざいていましたが。実際のところ、利害関係なしでデートとかする相手がいるのかマジ不明。原作の女たらしシーンがアレですし、個人的にはいないと踏んでいます。
大佐の相手はエドだけだと言いたいかって? もちろんさっ! お約束です定説です運命なんで諦めてもらいます。
まあ、場合によってはヒューズでもハボさんでもホークアイさんでも閣下でもアルでもホーパパでもいいけどねー。雑食なんでv
涙目で指咥えてるグラトニーが可愛かったです。でもあんな会話人ごみでしてたら不審に思われないか?

触ると崩れる本が哀しい、第一分館跡地。
本を手に取った後のエドといい、今回妙に顔が丸っこいなーと思ったら、作画監督が安藤正浩さんでしたね。セーラームーンの時はかーなり癖の強い絵でしたが、鋼でもやっぱりちょっと特徴出てるかも。前アニメのOP一期で原画を担当したそうで、ちょっと意外。
クセはあるけど、丸い顔のエドも可愛いわー。

マリア・ロス少尉とデニー・ブロッシュ軍曹の登場。シンクロする敬礼が笑えるw
凛々しいマリアさんと対照的に、ブロッシュさんは真面目な顔しても何処か素朴さを感じさせますねえ。年上の女性にもてるタイプとみた。
個人的には、ハボさんも年上女性にモテると思っています。女性関係がいまひとつ芳しくなく思えるのは、同世代か年下を狙うからだと妄想してみたり。勝手に決め付けてごめんねハボさん。

私のアームストロング少佐が一時撤退。次の出番が待ち遠しい。
車の中でアルをちらちら見るブロッシュさんがに、すっごく共感しました。。そりゃ気になるよねえ。わかるわかる。
趣味です発言後の棒読み会話の兄弟は可愛かったです。
お約束のアルが鋼の錬金術師に間違えられるネタがなくなったのは残念。少佐殿に襟首捕まえられてキーキー喚く兄貴の姿が見たかったよ。

シェスカ宅。
原作では一軒家でしたが、アニメではアパートの一室の模様。でも本の数はグレードアップしている気がー。
本の山また山な風景が素晴らしかったです。今回のアニメ、背景での暗闇の質感が重苦しくていい感じ。シェスカを掘り起こしている時に、本の山を外の窓から移す風景が映りましたが、窓破って出てきそうなくらいに積んである本が妙にリアルで印象的でした。
本棚の隙間をエドはスタスタ余裕を持って歩いているのに、アルは窮屈そうに歩いているってなあ。まあ小さいってたまにはいいよなーと気を使っておこう。

シェスカ可愛いよシェスカ。本の虫っつーよりビブリオマニアの域な所も可愛いよ。恋する乙女の瞳で第一分館を語る姿は神々しくさえ見えました(ちょっと嘘)
辞めさせられた後の嘆きは、まるで恋破れた傷心の乙女でしたね。でも巨大化しっぱなしはどうかとー。エドが嫉妬するぞ。
そういやシェスカのお母さん初登場ですな。消えるキャラあれば新たに出てくるキャラあり。

シェスカと会話中の兄弟の反応がいちいち可愛い。特にアルは、ちゃんとしてたりデフォルメしてたり忙しいですな。日の丸扇子持って踊る姿がなんとも。そしてエドはやっぱり暴言を吐くヤツだったよ。いくらホントの事とは言ってもねえ。
白いジャケットに黒のミニタイトスカートなシェスカは可愛さ爆発。私が男だったらデートに誘うレベル。眼鏡っ娘は正義! 異論は認めない!

世の中すごい人がいるっつっても、あれだけの本の中身を一言一句間違えずに覚えてるって、既にエドやら大佐やらと同じ万国ビックリ人間だと思うがどうよ。
これで演技力があれば北島マヤにだってなれるよ。これだけの特殊技能がありながら就職出来ないって、雇う方に問題があると思うわー。
シェスカを問い詰めるブロッシュさんが、ちゃんと軍人に見えるのが微笑ましかったです。でもシェスカをしょんぼりさせたのは許せん!
大金をポンと渡すガキとか嫌すぎ。でも戸口の外からシェスカにお礼言うエドが、とっても子供らしくて微笑ましかったです。大人と子供が同居した、なんともアンバランスな所がエドの魅力ですな。
しっかし国家錬金術師の年間研究費っていかほどなのだろうか。これも全て国民の税金で賄っているとしたら暴動起こしたくなるかもねえ。

国会図書館で、兄弟で暗号解読している姿は微笑ましいったらないです。エドに尋ねられて『もちろん!』と答えるアルとか可愛すぎでしょう。
エドに敬語を使っていたのに、解読に夢中になる兄弟を見て苦笑する姿はすっかりお兄さんなブロッシュさんにも和みました。
和むといえば、アイキャッチのシェスカにも和んだわー。眼鏡は正義。で、Bパート始まりのアイキャッチは、兄弟の世話に疲れた軍人さんの図だろうか。

暗号解読難航中。アルが机に刺さってます。そりゃ刺さるよね。リアルだね。
国会図書館という位だから国の備品だからね。税金かかってるからね。後でちゃんと直しといてね。マルコーさんに訊いたら負けになるとは、兄貴原作よりも単刀直入だねえ。
解読中はずっと付き合う軍人さん2人も疲れているコトでしょう。仕事とはいえ大変だ。

シェスカ登場。
アルはホント、デフォルメと普通な時の落差が激しい。まず線の数が違いすぎるだろう。膝に手をおいてきちんと椅子に座っているアルは、でかい図体をちんまりさせていて可愛かったです。
シェスカがダメ人間とかやっぱりありえない。あの記憶力が司書として役に立たないワケがない。本人の自覚が足りないのもあるだろうけど、使う人が悪かったと思うわー。
よくスポーツマンガで自分には才能がないからーってキャラが出てきますが、何かに一生懸命になれて努力が出来て、そして結果が出せるってとんでもねー才能だと思うんだよねえ。
頑張って努力しても結果が出せないのが凡人。『努力すれば結果が伴う』事は立派な才能だと思う次第。だから松山くんが、翼くんや若林くんたちを見て凹む必要はないってば必殺シュートもあるくせにーと常々とー。

ヒューズ登場。ホント、声くらいかけたらいいのに。自分のコトしか頭にないって子供だねえ。
マリアさんとブロッシュさんの会話を聞いて、そうかーヒューズって偉いんだなーって思いました。ヒューズにしろマスタング大佐にしろ、階級は立派なのに偉いように見えないのは何故ー? 子供相手に本気で接してるからかね。

子供だからタッカー事件の事を聞くと胸が痛くなるよねーって見所はそこじゃなくて。
椅子に座るヒューズのベルトの後ろにスローイングダガーがあるコトだと思うのだがどうよ。見返したら、マリアさんとブロッシュさんのひそひそ話での後姿で既にありましたな。
こりゃXデイは早そうだねえ。とほほ。

捨てる神あれば拾う神ありで、ヒューズに拾われるシェスカ。刑事記録も読んでるって、文字なら何でもいい派なのか血生臭い実話物が好きなのか。
でもバナナの叩き売りみたいにシェスカが売られていったように見えるのは気のせい?
それはサテオキ、ペンを咥えて見送るエドは行儀悪いわな。
一生懸命になれる事それ自体が才能ってーのは、エドを見るまでもなく思う。だから松山くんは自信を持ってー(ちなみに私のキャプ翼知識はJrユース編で止まってます)

キレながら居眠りしながら目の下に隈作りながら兄貴奮戦。いついかなる時も静かに本をめくる弟が、でも兄貴が暴れると焦っちゃう弟が愛しい。
それにしても万年筆って渋い。鋼世界によく似合ってます。
そんなに一生懸命に解読したっちゅーに、解読した中身が身も蓋もないモンって荒れるよねえ。マリアさんたちに兄弟げんかと間違われても無理はない。

てーワケで衝撃の事実が発覚。アルの解けたとの言に純粋に喜ぶブロッシュさんは、もっと空気を読むといいと思うよ。私はそーいうトコロ好きだけどなv
床に座り込む兄貴も、そりゃ笑うっきゃないわ。小さい身体をさらに小さくしているのがちょっと泣ける。
ブロッシュさんがエドを見下ろしながら、非人道的な事を軍がーと驚いている場面で、右側にある本棚が奇妙に捻じれているのが妙に印象的でした。あの角度じゃ本落ちてしまう。

以前のアニメ感想を書いている時に、なんで賢者の石の材料は他の動物の命じゃなくて、人間の命に限定されているのだろう等と書いた事があるのですが。
要は生体エネルギーそのものより、恐怖とか恨みとか憎しみとかの、人間固有の形にならないエネルギーが必要って事になるのかなあ。たとえば安楽死を望んでいる人を複数人使って、苦痛を与えないように死なせてやった結果でも、賢者の石は造れるものなのだろうか。マルコーさんはそれも試してみたのだろうか等と、その辺ちょっと気になります。

誰にも話すなってコトだけれど、あの方の前でそんなコトは出来るハズもなくーってコトで、鋼の錬金術師の良心、私のアームストロング少佐登場。
少佐殿が出てくるだけで、画面に元気が出ますよ。重苦しい雰囲気も一変。
マリアさんとブロッシュさんは、返事とか仕草がいちいちシンクロしていて可愛いですな。

兄弟はがっつり凹み中。
エドは苦しい時に結構笑うよな。笑うっきゃない事態に陥ってばかりなせいもあるけれど、カラ元気でもちょっと偉いと思うです。
このシーンはまさに原作通り。電気もつけない暗い室内の重苦しい空気とか、兄弟の会話が途切れた時の間の取り方とか上手いと思った。
エドがアルに怖くて言えなかった事もちゃんとアニメでやってくれるようで楽しみ。あの兄弟げんかで終わるエピソード好きだったんだよねえ。

でまあ、そんな根暗ーい空気も少佐殿がくれば一掃ってコトで、私のアームストロング少佐以下略。暑苦しいとか失礼なっ! ブロッシュさんはエドに泣かされるよろし。
一見少佐殿は場の空気を読まない振る舞いをしているようですがー。原作での大佐相手の腹芸などを見ていると、実は分かっていて場の雰囲気をぶち壊しているフシもあり。はい、ファンの贔屓目です。

真実のさらに奥ってコトで、エド復活。どうでもいいが他の人たちと同じ画面に入ると、エドは本当に小さくて可愛らしいねえ。性格はあんなにオトコ前なのにねえ。背丈を気にするのも分かる。
何かあるんだと勢いづくエドを見る少佐殿の目つきが妙にシリアスだったのが印象的でした。やっぱり分かっててバカやってるんじゃ?

地図を囲んで作戦会議。エドが座ってマリアさんとブロッシュさんは立っている辺り、軍って階級制度だなーとかしみじみしたり。
立ち入り禁止の第五研究所で、隣の刑務所から囚人かっぱらって賢者の石研究してたんじゃないかとのエドの推測に、顔を青ざめるマリアさんとブロッシュさんは普通さが嬉しい。エドは腐っても科学者だから、事実と感情を一応は切り離しているみたいだけれど、簡単には割り切れないよねえ。
だから聞かなかった事にしてって言ったでしょ!なアルが、ほんっとーに可愛かったです。釘宮アル好きすぎる。

少佐殿が鼻息荒くしても、子供が行動しないはずもなくーってコトで、第五研究所。
廃墟に門番って、この門番は一体何を警護していると聞かされているのだろう。つーか、使用していない建物への警備みたいな税金の無駄遣いを議員やら国民やらは追及しないのだろうか。むしろ軍の中で話題になったりしなかったのだろうか。
それだけ軍の力が強い、尚且つ秘密に触れたものへの粛清が行き届いているんですかね。門番やってる人、役目が終わったら口封じに消されたりしてるんでない?

忍び込む兄弟。
『こういう時には生身の手足じゃなくてよかったって思うぜ』『同感』は欲しかった。でもその代わりに、鉄条網を機械鎧で鷲掴みするエドと、棘だらけの鉄線を掴んで登るアルの図があったのはよかった。
それにしても、エドは身軽に降りたけれどアルはどうだったのだろうか。飛び降りたら、どんがらがっしゃん!とか音立てそうだけど。

大きいアルは入れない第五研究所。肩乗りエドが可愛かったわ。まるでハムスターのよう。
『好きででかくなったんじゃないやい!』と拗ねる弟は、とってもとーっても可愛かったです。
大きな弟をいじけさせた兄貴でしたが、今度は小さい自分をいじけさせる羽目にー。エドの言う『普通のサイズ』って、同じ年頃の男の子と比べてって事なんだろうねえ。そうするとリンは入れないってコトだね。小さくてよかったねー。

通路にこれみよがしな灯が着いてる廊下に到着の『現在使われておりません』エドと、No.66に襲われどうなっちゃうのーなアルを拝みつつ、以下次回。
おっと忘れてた、No.48もいたね。がんばれーと投げやりに。


国会図書館で暗号解読していた時に、エドの言っていた『緑の獅子』と『哲学者の月』をちと調べてみました。

『緑の獅子』とは、緑色のライオンが太陽をくわえて食べようとしている絵を指すそうです。錬金術の暗号では『緑の獅子=酸 太陽=黄金』の意で、『酸を使って金を溶かす』科学的な記述になるそうな(錬金術師と緑のライオン
原作でグラトニーの腹の中にあった、OPにも出てきているクセルクセスの大壁画の『太陽を飲み込む獅子の図』そのものですな。
『哲学者の月』は、ネットではちょっと分からなかったです。原作の壁画に沿って、太陽を飲み込む獅子に対比しただけなのだろうか。賢者の石は『哲学者の石』とも呼ばれるそうですから、そこから来た造語…なのか、そのものずばりの言葉があるのか。

なんで鳩料理なのかは、
『白い鳩=メルクリウスの象徴』→『メルクリウス=ヘルメス』→『ヘルメス=ヘルメス・トリスメギストス』って感じだったりして。
錬金術は『ヘルメスの術』とも呼ばれているらしいので、鳩=ヘルメスみたいな関連で出てきたのかなーと考えてみたり。
錬金術の専門書でもあれば調べられるのでしょうが手元にないので推測だけ。詳しい方は教えてください。つーか、今『錬金術』の入った語で検索すると、鋼の錬金術師が沢山出てきて調べきれんー。
こーんなコトをだらだらネットで調べていたら、感想文上げるのが遅くなりましたよ←バカ

第一話から比べると、だんだん演出がこなれてきた気がします。一話ではギャグ部分が妙に浮いてみえましたが、今回は原作に沿いつつギャグとシリアス、緩と急がいい配分だったかなーと。消失した国会図書館を前にしたエドに違和感があったりもしましたけどね。
マンガがやっぱり重苦しい話の中に気が抜ける部分を用意してくれているので、緩急メリハリが利いた演出は嬉しいです。緩和して笑える場面があるからこそ、重い話を受け止めていけると思うので。
シリアス一辺倒だと、地味ーで暗くて読む気がしなくなると思うもん。やっぱり鋼は活劇でしょ。元気がなくちゃいかんよ。
アニメも乗ってきた感があるので、これからの展開が楽しみです。

さしあたっては来週。エドとNo.48のスピード戦にアルとNo.66の重量対決と、アクションに期待しないワケにはいきませんがな。
予告の絵が劇画超だったけど、どんな感じかなー。ガリガリ動いてくれるコトを楽しみに待ちます。明日を。


(2009.5.24初出)

第8話「第五研究所」
粗筋:(アニメ公式サイトより)
賢者の石の真実を探るため元第五研究所へ忍び込んだエドは、そこで床に描かれた賢者の石の錬成陣を発見する。その時、鎧に身を包んだ男、ナンバー48がエドに襲い掛かかる。
一方、研究所の外でエドを待つアルも、鎧を纏ったナンバー66という男に襲われる。繰り広げられる激闘、その最中思わぬ事実が判明する。なんと48も66も、アルのように、鎧に魂のみを定着させた存在だったのだ。


非常にくだらない物理的障害がありまして、感想文を3回分同時に書くような羽目になりました。
いやもう我ながら意思が弱い。目先の楽しみに走ってしまいましたよ。物理的障害はその内日記でおいおい…。

第五研究所でのバトル回。アクションに期待していましたが、もう少しスピード感が欲しかったかなあ。でも固定視線でちゃんと動作が分かるバトルシーンは結構好き。地味だけど。
バリーがいい味出してました。

前回のおさらい…は、シェスカ可愛いよシェスカ。
この部分だけお子様向けアニメっぽいよなーと毎回思います。未だにちと浮いてる感は否めませんが、いちいち感想文に入れてしまうよ何故だろう。
そして焚書はやっぱりいくないと思った。

No.66@バリーの登場でバトルシーンの1。
後方に飛んで着地するアルがカッコいいというか可愛いというか。カエルさん?
重量級対決らしく、ドスドス音がしそうな重さが良かったです。鎧同士の格闘戦て結構いいよねえ。

研究所内のエド。
賢者の石のための練成陣て、模様もほとんどなくて単純な図形なのに、なんでこんなにデカいんだろう。人間を配置する距離とか関係しているのかなあ。小さいエドがますます小さく見えるではないか。
練成陣て、複雑なものが必然的に大きくなると漠然と思っていたですが、実は陣の大きさ自体も何か法則性があるんですかね。

No.48@スライサー登場でバトルシーンの2。しっかし声渋い。おっさんじゃないとか言われても信じられない。
つーか、エドくらいの年だったら、20歳過ぎてたらおっさん、おばさんだと思うわー。……ムカつく!(ちょっと我が身を省みたらしい)
エドに詰め寄るスライサーが早い早い。そんなにお友達になりたかったのだろうか。むしろ告白でもするつもりだったか。
引き気味の固定視点で全体がよく見える代わりに、ちとスピード感は足りないと思った。でも視点コロコロ変えて誤魔化すよりもいいかもしんない。

スライサーの中身が空だと知った時からのエドの表情が、非常に好きです。エドはあーいう男前な笑顔がよく似合う。小さくて可愛いのに男前とか、どんなチートかと思わずにはいられません。
スカーと東方司令部の皆様の対面時と同じく俯瞰視点なのだけど。前も思ったけどやっぱり長い。ちょっと長すぎるよ。動かないしー。
見直してみたら、じりじり視点が右に動いていましたね。人物動かないし研究所内は殺風景で新たな発見もないし、で一体何の意味がー。
今回のアニメはかーなり気に入っているけれど、長すぎる俯瞰視点だけは苦手です。

スライサーとバリーは、アルと同じく鎧に魂を定着させたものらしいけれど、血印が全然違うってコトは原理は違うというコトなのだろうか。
旅行するのに目的地は同じでも、そこに到るまでに電車に乗るかバスに乗るか、それとも船を使うかは自由ってな、ドラえもん理論ってコトなのだろうか。
それはサテオキ、エドってば男前すぎるでしょう。色々プライド持ってそうなのに、自分の事を『殺人鬼』と呼称するスライサーも結構カッコいいです。

ヒューズ登場。ニヤけすぎ。
運命の電話交換手のお姉さんも登場。後姿にスローイングダガーもばっちり登場。しくしくしく。
『可愛い可愛いスカー』な口調がエロすぎて、お姉さんドキドキしましたよ。妻も娘もいるっちゅーにエロオヤジすぎる。スカーが聞いていたらきっと頬を染めると思うよ。きっと同じコト思った誰かがヒューズ×スカーとか描いてくれ…たらいいなあ。
クソガキどもに逃げられたマリアさんとブロッシュさんには同情します。ほんっとーにガキは大人の苦労をこれっぽっちも分かってないよなー。見ていて危なっかしいのに、本人たちは一人前のつもりだったりしてなー。

エドvsスライサー 2nd。
ここのバトルシーンはかなり好き。真上から見た構図も良かったし、エドとスライサーが何やってるか分かるし。引き視点でのスライサーの動かなさっぷりが気になったけれど。
対するエドは、スライサーが動かなくてもぴょんぴょん跳ねる姿は、スライサーの言うとおり確かに猿。モンチッチ。
所々劇画調な兄貴が何だか可愛かったです。尻餅ついてあわわなトコロも可愛すぎるだろう。
機械鎧に異常が出た時の、内部でぎちり言う感じがいいわあ。

スライサーの目の光が、笑う時ニコニコになるのがちょっと好きです。バリーを強いと言った時に妙に朗らかだったのが印象的。意外と仲良しさんなのか?
ボロボロになりながら、アルの自慢をするエドが何だかとっても可愛かったです。弟に負けてちょっと悔しそうだったのがまた可愛い。エドの弟大好きっぷりが、本当に大好きです、

アルvsバリー 2nd…と思ったら、なんかバリー飛んでるし。
どすどす走るバリーがめっさ可愛い。きっと生身の頃も憎めない性格だったのでしょう。殺人狂だけど。
ここからバリーの独壇場。絵本調の昔話がいい感じ。こんな絵本なら欲しいワケなくー。首吊りバリーの足元の十字架は23本より足りなかったです。残念。
まるで魔女っ娘の変身シーンなみにクルクル回るバリーがもう。背景の肉がもう。キャラ立ちすぎでしょう。さすが物語の中盤まで生き残っただけの事はあります。
アルの『誰?』は欲しかったなあ。わざわざ変えるメリットが見当たらない。あの小首傾げて不思議そうなトコロが可愛かったのにー!

バリーの仕草がいちいち大げさで可愛いったらないわー。これだからこいつ嫌いになれないんだよな。
首を外すと目の光が消えたり、元に戻すと点いたり、細くなったりニコニコ目になったりと、表情のない鎧が3人(エドの敬意を表して3体ではなく3人で)なせいか、今回目の表情が細やかだなーて思いました。

子供をいぢめる大人の図。
バリーちょっと酷すぎ。あまりにも核心つきすぎ。それを言ったら『バリー・ザ・チョッパー』だってただの子供を脅かすための御伽噺で本当はいなかった、鎧姿のバリーは人工的に造られたものだったってえ論理も成り立つのにー。
そんな疑問を『我殺す故に我在り』で一蹴するバリーはすごい。単純というか見て見ぬ振りをする大人というか。
でもアルはでかい成りしてるし、人格的にもかーなり完成されていると思うけれど、やっぱり子供は子供だからねえ。あんまりいじめてやるなや。

エドvsスライサー 3rd。
『ケンカに卑怯もくそもあるか』なエドが好きすぎる。この生き汚い所が大好きだ!(褒めてます)
スライサーを負け犬呼ばわりするクソガキっぷりにも惚れます。あーもうホントに生意気なガキだよ(褒めてるんです)
しかし第五研究所の方々は、なんで同じ鎧に二つの魂を定着させる気になったのだろうか。鎧の数が足りなかったのか?

兄者の渋さに対して、弟はあ、軽いスライサー兄弟。弟気質がなんか可愛い。
兄を乗っけていないせいか妙に動きが軽い首なし鎧。三回パンで斬りつけるとは、明日のジョーかよ出崎かよ。
死の瀬戸際でスカーが出てくるとは、ヒューズのエロい名前呼びといい、意外とスカーって皆に愛されてる?
それはサテオキ、走馬灯でなく、以前殺されかけた時の経験が出てくる辺りの、エドの生き汚さは驚嘆に値します。兄貴の側にいたら、何があっても生き残れそうな気がするよ。
でもそんな一生に一度の危機で助けてもらうメリットが、日頃迷惑かけられるであろうデメリットと釣り合いが取れるかは微妙。やはり側には寄らず遠くで『小さくて可愛いv』とか眺めている方が無難な気がする。
手をジタバタな弟が可愛い。『兄者〜』てな、ちょっと情けない声も可愛い。弟だなあ。

ひとつの鎧にふたつの魂なんてデタラメなスライサーを人間と呼び、『殺しはいやだ』なエドのシーンがきちんと描かれていてよかった。このシーンは何があっても外せない部分のひとつだと思うので。
肉体がなくなって初めて人間扱いされたという兄者もいい。皮肉めいた口調だけれど、ホントに嬉しかったんだなーて思ったよ。
バリーに追い詰められるアルもいいなあ。原作にはない、血印自分で消してみろとけしかけるバリーの意地悪っぷりがたまらん。

スライサー兄退場と共にラストとエンヴィー登場。兄者は渋くていいキャラだったのに逝ってしまって残念。
エンヴィーが妙にガタイいいよ。腕なんてムキムキ。声がもう高山みなみー!って感じなのが痛し痒し。
血印が壊されるって痛いものなのだろうか。そこの部分だけ痛覚があるのか? 兄者の死を目の当たりにした弟の叫びが可哀想でした。断末魔も上げられず退場する姿も泣ける。

スライサー兄弟に殺されかけたっちゅーに、彼らが壊される姿を見るエドは、まさに人間が殺されるのを見るよう。
無機質な鎧が非常に人間臭いのに対して、人の形をしているラストとエンヴィーは人間とは別のものである感じが出ていたかと。つーかエンヴィー顔怖いって。
エドvsエンヴィーでBGMも相まって散々盛り上げといてゴキンて。機械鎧が壊れた時のエドの『あれ?』てな表情が可愛すぎでしょう。片手だけ両手パンの形なその姿は、まるで托鉢僧のようでした。南無ー。
エドってば腹蹴られて痛そうだけど、『ラッキー♪』なエンヴィーは可愛かったよ。登場シーンは2012なエミリオだと思いましたが、エドとのやり取りは他のキャラを思い浮かべるコトはなかったです。

エドがタイミング悪く不安を倍増させるようなコトを言っていたおかげで、疑念がむくむく山となっているアル。対するバリーの生き生きしているコト。虐めっ子め。
デカい鎧が闘っているのに割って入ったマリアさんとブロッシュさんは偉いと思った。足元には頭斬られた死体があるのに、いくらクソガキでも護衛の役目を果たすなんて軍人の鑑だわ。職務に忠実でホント偉いなて思うです。見習わなくては。

第五研究所崩壊。逃げ出すバリーが可愛すぎる。
自分は兄に造られたと疑念でいっぱいなのに、いざとなると兄貴を心から心配するアルはいい子だよなあ。
ヤバい臭いプンプンのバリーを追いかけようとするブロッシュさんとか、大きな鎧の腕を掴んで避難させようとするマリアさんとか好きすぎますな。

宅配エンヴィーの軽い口調がかなり好きです。担がれている兄貴も可愛いわ。私だったら届ける前に悪戯するね。人として!(人として間違ってます)
しっかし研究所きれいに壊れたなー。やはり自爆装置内臓していたか。
いっちゃったキンブリーより、監視のおっさんが何だか妙にカッコいいおじさんだったのが印象的でした。

ブロッシュさんに背負われたエドの可愛さを愛でつつ、アルの追い詰められっぷりを心配しつつ以下次回です。


原作付きアニメの宿命で、どうしてもスルーせざるおえない場面は出てくるのですが。押さえるべきツボはきちんと押さえているなーってのが今回の印象でした。
エドのスライサーを人とみなす理由や、人殺しは勘弁な子供らしく潔癖な欲求とか、ここは省いちゃダメ!な部分は時間を取って描いている。アルを虐めるバリーなんて原作より執拗だったりしたしねえ。
当たり前の事なのだけれど、必要な部分を必要なだけ描写してくれるのは嬉しいです。
でも『誰?』は変える必要がなかったと思うんだよ思うんだよ。あの時のアルが好きなんだよ好きなんだよ。

今アニメはロイエド的に美味しい部分をことごとくスルーしている部分での不評を聞きますが、その気持ちはよく分かるし私も残念に思っている一人なのですがー。実際の所、それは枝葉末節な部分で省いても支障がないとも思うですよ。
省かれたシーンが見たいけれど、そのせいで本当に必要な部分を圧迫するのは本末転倒だしな。4クールに収めるには仕方ないかなーとか。…やっぱり2年くらい時間欲しいなあ。
アニメオリジナルに期待しつつ、省かれた部分は妄想…、もとい想像力で補っていけばいいさーと考える次第。

バトル回だったのでアクションシーンに期待していましたが、初見は地味でいまいちと思っていました。が、見直してみると結構いい動きだったです。ちょっと顔のアップが多かったけどね。
派手さはないけど堅実ってな、今アニメ全体の印象と同じ感じでした。
ま、派手な格闘シーンも観たいので、これからに期待します。

さて次の回は兄弟げんか。好きな話なのでめっさ楽しみです。


(2009.6.7初出)


第9話「創られた想い」
粗筋:(アニメ公式サイトより)
第五研究所の戦いにより、機械鎧を破損したうえ、ひどい重傷を負ったエド。早速リゼンブールよりウィンリィを呼び寄せ機械鎧の修理をしてもらうことに。
その頃、アルはバリーが放った一言により心を乱されていた。「自分は兄さんに魂も記憶もすべて作られた偽者なのではないだろうか?」−拭い去れない疑惑は、徐々に波紋を広げ、崩れる事のなかった兄弟たちの絆を綻ばせていくのだった…。


続けて書きますよー。そろそろ眠いですよー。既に日曜ですよー。これ上げるのきっと6/7の放映直前。下手すると3本まとめてUPしそう。さてどうなるか。


兄弟げんかの回。以上。
この回はかなり出来がよいと思いました。すっごい好きなエピソードを過不足なく描いてくれてアニメスタッフありがとう。ホント嬉しいなあ。
なんといってもウィンリィが可愛いよ。

OP前の口上がなくなりましたね。でも前回のおさらいは残っています。
この親切さは最近のアニメではあまりないのでは。やっぱり子供がターゲット層なのかなあ。おばさんが観ていてすまん。

エド入院中。
自業自得で怪我したのに、なんでそんなに不機嫌なのか。なんでそんなに偉そうなのか。なんでそんなに大人を蔑ろにするのか。
で、堪忍袋の尾が切れたマリアさんとブロッシュさんに雷落とされるエドの図。

マリアさんにビンタされるまで、エドは本気で周りが見えてなかったと思うですよ。護衛はただの障害で、兄弟二人だけで何でもするつもり…つーか、何でも出来る気でいた。子供丸出しの裏付けのない自負と傲慢さに、きっとちっとも気がついていなかった。
自分たちが怪我したりはかり間違って死んでたりしたら、困る人がいたり悲しむ人がいる事を、知っているつもりで実は何も分かっていなかった。愚かなガキだというコトを、本人たちだけ気がついていなかった。
…ら、そりゃ叱りたくもなるわ。エドの周りの大人たちの苦労が分かるわ。

ビンタされて、やーっと自分たちがいかに他人に迷惑と心配をかけていたかに気がつくこのシーンは、エドの子供っぽさがよく出ていると思うです。
こーいう場面があるから、大人やらホムンクルスやらと対等に渡り合っているエドに違和感を感じないのではなかろうか。
それはサテオキ、『悪かった……です』とか可愛すぎてたまらん!

少佐待遇を叱りつけて、汗だくの顔で頷くブロッシュさんがこれまた可愛い。アルを叩いて真っ赤になった手も可愛い。
つーか、やっぱりストレス溜まってたんだね。そうだよねー。無鉄砲で向こう見ずな子供を上官とみなすとかつらいよねえ。
初めて相手を大人と認識したような、ちょっと緊張した感じのエドが初々しかったです。なごむー。

ウィンリィの事を思い出して、妖怪アンテナが何故か立っちゃうエドと、若くして機械鎧マイスターなウィンリィとの長距離電話。
ブロッシュさんじゃなくてもからかいたくなるよな。ヒューヒュー♪
怒ったウィンリィの映像にエドの声とか、一瞬気がつかなかったよ。女の子の絵つけてもちゃんと少年に思えるのは凄いわな。

『オレが君くらいの年頃には〜』
さて、ブロッシュさんは本当にエドくらいの年頃には何かあったのか。『ブロッシュくんていい人ね』と、体のいい使い走りになっていたのではなかろうか。などと、非常に失礼な妄想をしてしまいました。ごめんなさい。
しっかし車椅子に乗るエドは可愛いのう。小さくて愛らしいw

エドとアルの対面。
アルの様子がおかしい事には気がついても、それがどれだけヤバいのかには気がついていない兄貴の、きょとんとした顔がちょっと切ない。
落ち込んでいる時に暗い場所にいたら、さらに気分が沈むのに、何故に人は暗がりでどよーんとしてしまうのか。燦々とした太陽の下だと悩むのバカらしくなるからだろうか。
オモチャのロボットが出てくるとか、ちょっとあざといなーと思わなくもないですが、本と違って何度も観返せないアニメではこの位分かりやすい演出のがいいかもしれないですな。

ウィンリィ中央に到着。ウィンリィの後ろを師匠夫妻が通りすがり。
そして私のアームストロング少佐の登場。人込みの中でも見間違えようのない逞しい身体! ステキです。
それはサテオキ、『エルリックのバカ兄弟』ってコトは、エドだけじゃなくアルも『バカ』範疇なんですね。

エドは少佐殿のために更なる怪我は負わずに済んだよう。
落ち込むウィンリィの姿に、エドをじーっと見つめる大人の視線が何とも。視線に気づいて『ええ? 悪いのオレ!?』と思ってそうだけど、そうだよお前が悪いんだよ。
必死になって取り繕うエドと、結果オーライで立ち直るウィンリィに、この年頃の同い年の女の子に男が勝てるワケないよなーて思いました。あー可愛い。

牛乳嫌いなエドの図。嫌い言う時の汗だらだらなエド、思わずお持ち帰りしたい位には可愛かったです。
だがしかし。私も牛乳は嫌い。シチューは好きだけど牛乳は嫌い。給食では死ぬ思いして飲んだけど牛乳が嫌いだ! だからエドを応援するよ!
でも牛乳飲んだらもてるのだろうか。うーん…。
楽しそうな病室の様子を覗いたまま入って来ないアルの背中が寂しい。

エド整備中。
さり気なくポケットからネジ出して締めるウィンリィに、『弱き者よ、汝の名は女なり』って嘘だよなあと思わずにはいられません。
弟を心配するエドの憂い顔はちょっと色っぽかった。今アニメの、エドの健全な色気はたまりませんな。
心配されている弟は、やっぱり暗闇で悩み中。
鏡を割って俯いたアルを斜め後ろから見た視点での、鏡への映りようがちょっと好きです。一枚の鏡に入りきらないくらいに大きいんだなーとか。

可愛らしいカップルの姿が微笑ましすぎる病室にヒューズ登場。マリアさん、いくら紫のシャツが似合いすぎるからって笑っちゃダメ。
兄弟が護衛対象だと知った時のウィンリィの追及と、たじたじなエドのシーンは間の取り方がホント上手かった。ウィンリィのずーっと無言のプレッシャーとか、こっちまでドキドキしました。
兄弟は聞いても言わないとかいいますが。それは蔑ろにしているワケではなく心配をかけたくないと思っているから…なのが分かっているので、本気で怒らないウィンリィが好きです。
ヒューズのウィンリィお持ち帰りを見ていると、マスタング大佐と連れ立っていた時も、文句は右から左に流して、大佐を引っ張りまわしていたんだろうなーとか思いますよ。
それはサテオキ、上半身裸のエドのへそが可愛いぜ。

エリシアちゃんの誕生パーティ。ヒューズってば外に出る時は派手なのに、家では鶯色のシャツとかえらい地味だな、おい。
ウィンリィに年を教えるエリシアちゃんが、いやもうホントに可愛い〜。パパがメロメロになるのも無理はないよ。
アイキャッチの家族写真も微笑ましいです。しくしくしく。

ヒューズとウィンリィでエルリック兄弟のお話。きっとエドは今頃くしゃみ連発しているに違いない。
ヒューズは男は言葉よりも行動で示す生き物とか言っていますがー。やっぱり言葉にしなきゃ伝わらないコトもあるんだよ。きちんと言わなきゃいけない事もあるんだから甘えるんじゃないっても思うよ。
でも、言葉にすると壊れてしまう、変わってしまうコトもあるから難しいよねえ。
しかしヒューズの声って前からこんなにエロっぽかったっけ? 何だか色気に拍車がかかったようなー。
モテモテなエリシアちゃんを見るヒューズの、すっげー不機嫌そうな顔が笑える。

エリシアちゃんは本当に可愛い。ここまで来ると暴力だな。ぎゅってしがみつかれておねだりされたら、ヒューズじゃなくても何でもいう事きいてあげたくなるね。
妹が出来たみたいなウィンリィは、弟なら二人ばかしいるような気がする。可愛いかどうかはともかく。

アルの爆発。まあ、『身体が大きくていいよな』とか言われたらキレても仕方ないか。
エドの無神経さにあーあって思いつつも、こんな軽口きける位にこれまで頑張ってきたんだなーとも思う。怖くて言えない事を抱えながら、弟に嫌味言えるくらいきちんと向き合ってきたんだもんね。
とは言っても、今のアルにそんな兄の気持ちが分かるはずもなく。自分は創られた存在なのかと思い込みつつあるのに、呼びかけは『兄さん』なのが、切なくて微笑ましかったです。

この場面でエドは『ふざけるな!』と激高してもいいはずだった。だってアルはホントにふざけたコト言ってるんだもの。
でも何も言わずに(恐らく言えずに)、怒る代わりに微笑むエドは哀しかったなあ。溜め込んでるのはお互い様だけれど兄貴だもんね。弟を最後まで守ってやらなきゃだもんね。
そういやマリアさんやブロッシュさんは、アルの中身は空っぽだって知ってるんだろうか。

シリアス一直線だったけど、ウィンリィにスパナで殴られた時のネコ耳アルには和みました。可愛すぎるだろう。首かくかくのアルも、怒りのあまり泣いちゃうウィンリィも愛しすぎる。でもスパナは長すぎるとオモ。
怖くて聞けないと告白する小さいエドも愛しいなあ。アルは痛みを感じる事さえ出来なくなったから、エドは激痛を伴う機械鎧の手術に意地でも耐えたんだろうなー等と思うと、その健気さには涙せずにおれません。たとえ今は傍若無人一直線でも。
でまあ、泣いちゃうエドとか貴重なので眼福とか思っていたりもするんですよ。感動シーンなのに人としてダメすぎる。

実際、自分だって片足取られて死にそうなのに、弟創っちゃえーとか思うワケがなく。
百歩譲って創る事が出来たとしても、右手と引き換えになんてリスク高すぎるだろうに。そこまでして弟という偽者が欲しいとなったら、それはそれで執念じみた愛情に溢れているとも言える。
結局、本物だろうが偽物だろうが、アルはエドに愛されているって事実は変わらないんだなーって今思ったよ。
そんな兄弟の絆に割り込むのは、ウィンリィでも確かに大変だろう。大佐なんてとてもとても…(それでも割り込ませるのがロイエド魂)

屋上の兄弟。
エドが兄貴らしくてホント泣ける。遠景からシーツを目隠しにしての蹴りとか、動きもきれいでした。
『勝った!』宣言が子供っぽすぎて、凛々しすぎてちょっと困る。これだからエドが好きなんだよ惹かれるんだよ。
原作と比べてみると、細部までマンガ通り表現されてるなーて思います。組み手の間に息を切らすエドがあると完璧って感じだ。
ウィンリィに振られたと言った時のエドの反応が、何だかほっとしていたようなのに大笑い。可愛すぎるわ。

言わなきゃ伝わらない事もあるよってコトで、兄弟げんかの末仲直り。痛そうに身体引きずるエドは頑張ったね。
空の青さとそよぐ風のシーンは、原作を補ってあまりあるくらい気持ちの良い風景でした。

ほんわかしたまま終わると思ったら、若かりし日のスカーと爆発大好きキンブリーの登場。
のどかな空気が一変、乾いた熱砂の大気に変わっちゃってびっくりです。そういや、こいつも兄貴大好きな弟くんだったね。
目覚めた時が何だかちょっとカッコよかった。そして無精ヒゲに心揺れました。そうか、これからマスタング大佐の無精ヒゲなシーンも出てくるんだな。楽しみすぎる!
御老人に敬語を使うスカーが可愛い。流れているスカーも可愛いw

寝ぼけたスカーと右腕の入れ墨を拝みつつ以下次回。つーか今日ですorz


アニメはかーなり原作準拠で進んでいるのだけれど、この回は声と動きと色がついて、原作以上の話に仕上げてくれました。大好きなエピソードなのでかなり嬉しい。
とくにウィンリィが年相応に可愛らしくてホント良かったです。怒りながらの泣き顔とか可愛いにもほどがある。女の子が可愛くて好きになれるっていいよなあ。

しっかり者の弟のせいで評価下がり気味のエドですが、やはり兄貴は兄貴で弟を庇護する器なんだと再確認もしました。
というか、朴エドも釘宮アルも、前回のアニメの時より格段に成長したって感じです。前もよかったけれど、今回はさらに良い。さすがプロ。

原作そのままじゃアニメ化する意味ないかなーとかちょっと思っていたけれど、アニメ正直見直した。
削除された箇所もあるし、決して原作そのままではないのだけれど、肝はバカ丁寧なくらいに原作ままに、コマとコマの隙間を埋めていく演出は、やっぱり派手じゃないけど、堅実で丁寧で好きだなあ。オリジナルが入ってきても、世界観を壊さないで鋼の錬金術師としてのエピソードとしてやってくれそうです。
これからもこんな感じで進んで欲しいですな。そして出来ればロイエド的エピソードもちょっとは残しておいてください。

さて来週…じゃない、本日はXデー。1クール経たずに去っていってしまうとは。仕方ない事とはいえ寂しいよ。
大佐の正装まで入るようですが、あの受け受けしさは何とかしたらいいかなーとも思いました。

イシュヴァールのエピソードも入るのかー。ブックインフィギュアBLUEのアレとかやってくれないかなあ。


(2009.6.7初出)


第10話「それぞれの行く先」
粗筋:(アニメ公式サイトより)
病室にて第五研究所の顛末をアームストロングやヒューズたちに話すエドとアル。人柱、賢者の石の錬成陣、そしてウロボロスの入れ墨を持つ者たち・・・しかし謎は深まるばかり。
そこへ突然、大総統キング・ブラッドレイが現れる。彼はエドたちに、軍内部に大総統の自分ですら掴みきれない不穏な存在があること、事態が判明するまで全員行動を慎めと告げる。しかし忠告むなしく、敵の魔の手は意外な人物へと伸びていくのだった…。


明け方まで前回までの感想文書いていたのに、もう次が回って来ましたよ。もう3本なんて溜めるもんか…。
1週づつ地道に確実に…っ! 堅実な歩みって大事ですね。
おかげで、第8話のED後に大佐とヒューズの電話でのやり取りがあったのを忘れていましたよ。とほほ。


早くも来てしまったヒューズ退場の回。時間的には早かったけれど十分存在感を残していきました。どうか安らかにって、奥さんや娘、さらには危なっかしい親友が心配で、おちおち寝ていられないような気がします。
今日は大佐がカッコいいというか可愛いというかで、何だかドキドキしましたよ。……悔しい…っ!

アバンタイトルは、いつもの口上ではなくイシュヴァール戦。
原作が十分に進んだせいもあって、後からのエピソードが先取り出来る余裕がありますな。
スカーのせいで、イシュヴァールの方々は肉弾戦というイメージがあるので、機関銃やらライフルやらぶっ放している姿は違和感があります。
そしてアメストリスの軍服は戦争の景色に似合わないと思った。ナチの将校の制服が、鉄砲玉飛び交う最前線ではいまいちしっくりしないような感じか。

いっちゃった目をした大佐が独白していますがー。マスタング大佐ほど利他的なヤツって珍しいと思う。
ヒューズの葬式後、大佐はホークアイさんに、大総統を狙うのもヒューズの仇を討つのも己の意思とか言っていましたが、大総統の椅子云々は己の欲望から来たものとは思えない。
イシュヴァール戦で守れる分だけ守るとか言っていたけど、回りまわって国を丸ごと守る気マンマンとか強欲すぎるでしょう。しかも年月が経ってもその時の決意を持ち続けるって、しかもその理由が他を守りたいって利他的にもほどがある。
全てを守るなんつーガキ丸出しの青くさい理想論をずーっと抱えておきながら、表面上は自分の事しか考えていない利己的な人間として振舞うとか、マスタング大佐って興味深い人物ですな。
ホント、エドにそっくりだよ。

イシュヴァール戦時の大佐は初々しかったですねえ。ヒューズも髭が生え揃ってなくて若い。二人の背丈とか体格の違いとか、並んで立つとバランスが絶妙ですな。名コンビって感じです。
絶対者として高みにいるキングブラッドレイと目があった時の大佐はヤバいくらいカッコよかったよ。

でまあ、目覚めた現在のロイ・マスタングくん。すっかり擦れちゃって初々しさの欠片もない。だと言うのに、全てを守るなんつー今時子供でも持たないような野望を持ってるんだもんなー。ホント面白いわこいつ。
そういや、いつの間にかセントラル招聘が決まったんですな。サボっていた分残務処理が山盛りとみた。

作戦会議。アームストロング少佐の横に立つヒューズのチビっこさに和まずにはいられません!
エドは意外と絵が上手いよね。エンヴィーなんて特徴をよく掴んでるし、ウロボロスの入れ墨もあの切羽詰った中、よくまあ細部まで見ていたものよ。芸術面で秀でているとも言えるのに、なんで練成したモンは美的感覚がアレでソレなのか謎です。前衛的すぎるのか。
面倒に巻き込まれたくないと耳を塞ぐマリアさんの、非常に現実的な態度に共感しました。マジ触らぬ神に祟りなし。

キングブラッドレイ登場。
原作も進んだ中で見ると、台詞ひとつひとつの裏が見えてしまって複雑な気分ですな。当時は信じていたのに…。何人も信用してはならんとか、なんつーマッチポンプ。『存分に働いてもらう』の裏の意味とかひでえよな。
ブラッドレイに関しては、原作で見せた真実のさらに奥があるようで、原作共々これからが楽しみです。窓から逃げちゃうお茶目な部分とか、奥さんを本当に愛しているらしい部分とか、どうも今ひとつ憎みきれないヤツです。
エドにメロンを渡すブラッドレイを横目で見るヒューズの疑惑に満ちた目が何だか印象的でした。

ブラッドレイと入れ違いにウィンリィ登場。ウィンリィの少女らしい健全なお色気がたまりません!
師匠の所に行くとエドが言った時のアルの震えっぷりが可愛かったねえ。地図を指差す時の『んーとねえ』もすっげー可愛かったよ。強くてしっかりしているけれど、言葉の端々に時々幼さが見えていいわな。釘宮最高!
ラッシュバレーに連れてって連れてって連れてけー!なウィンリィも可愛かったよ。つーか、ウィンリィの方がエドより大分背が高いよね。……背が高い彼女もいいモンだよ、うん。
どんな時でもノロけずにはいられないヒューズは男として素晴らしい。大佐も見習うといいと思うよ。

出勤するヒューズ。これから先を考えると涙なくしては見られない光景。
ヒューズはメロメロだしエリシアちゃんは可愛いのに、音楽はもの哀しいとかひでえよ。うるっときちゃうじゃん。
笑顔で旅立つ子供達の明るい場面でも音楽は哀しくー。にしてもケンカ馬鹿は可哀想だよウィンリィ。当たっているだけに。
自分の半人前っぷりに気がついて、中身も強くなりたいと語る兄弟が愛しいです。エドはちょっと男の顔になってましたね。それを見守るウィンリィの、笑っていてもどことなく寂しげな表情も好きだなあ。
男らしく決意に満ちていたというのに、先の事を思うと顔もどよんとすればBGMまで失速するとか兄貴…。でもウィンリィより随分大きくなっていたよ。よかったね。
辺り一面オレンジ色になる、アニメの夕日の表現がすごく好きです。

運命の中央司令部。
東部も大変なら北も西も大変、そしてシェスカも大変ですよ。
薄暗い書庫での大きな影の表現がすっごく良かったですな。ラストの影が重なる所とか見惚れてしまいました。
そして今回はアイキャッチでも泣かされます。

ヒューズvsラスト
爪が伸びるなんつーデタラメを目の当たりにして肩を貫かれても、ヒューズがちゃんと対応して応戦出来たのは、エドからの事前情報よりも、友人に万国ビックリ人間がいるためかと思われー。
原作では書庫の扉に体当たりして飛び出したって感じでしたが、アニメはドアノブ回して出ていましたね。ラストが死んだ事を確認したのかな。ラストも眉間貫かれて死んだ事は死んだようだし。
所々に血痕残していくヒューズが哀しかったです。

電話交換所のお姉さんが止めていれば死ななくて済んだのかなーとか、ここで気絶していれば違った結果だったのかなーとか、どうしても思っちゃいます。お姉さんはこの時の事を一生悔やむのかなーと思うと、ヒューズも人が悪い。
わざと大規模な騒乱を複数起こすような事が出来るのは、軍を使って騒乱を大きくする事が出来るのはーと考えると、この時点でヒューズは大総統が一枚噛んでいると看破したっぽいですな。だから外線を使ったと。ホント、機転が利きすぎる。

公衆電話
最初にロイって言っちゃうヒューズに、いつもは名前で呼んでいるんだなーと心和んでしまうのですがー。しくしくしく。
マリアさんに化けたエンヴィーがやってきてからヒューズが逝ってしまうまで、イヤになるくらい丁寧に描写されていましたね。特に撃たれた後。最後の言葉が奥さんと娘に当てたものだったり。
グレイシアさんではありえないと十分理解出来なくても、やっぱり躊躇してしまうヒューズは愚かだけれど人間らしくてとても好きです。
親友が殺されるなんて夢にも思っていないで電話に出る大佐も、愚かだけれど愛しいですな。

何も知らない子供達。アップルパイは大好きなので私も食べたいマジで。
身体が戻ったら食べたい物リストって、可愛いというか哀しいというか。ウィンリィに作ってあげると言われて万歳しちゃうアルは愛しすぎるわ。
もうこの世にいない人の事を嬉しそうに話す子供達に切なくなりました。うっとおしいとか嫌そうに言うワリに嬉しそうなエドとかね。
主人公たちが、このまま物語の大事なエピソードを知らないままってえ作りがちょっと面白いです。

ヒューズの葬式。
エリシアちゃんの素朴な疑問と悲痛な叫びが哀しい。思わず涙する少佐殿に泣けました。
ブラッドレイの手が震えているのに意味があると思うのですが、原作でも大佐が追求した後は触れていませんね。これから先明らかに、もしくは想像出来るエピソードが来るといいなと思っています。原作で早くカムバックしてくれ閣下。
アニメの最初の方で、ヒューズが大佐に言った『次に来る時は准将くらいになっておけよ』は、二階級特進で准将になったヒューズにかかっていたんだな。皮肉な話だコト。

オールバック大佐が原作に輪をかけて童顔で、何だか困っちゃいますよ。はっきり言って似合わないけど、似合わない所が絶妙に可愛いよ。哀しい場面なのに思わず萌えてしまうではないか。
『雨だよ』な台詞の言い方はイメージ違うのだけれど、これはこれでよし。同じ台詞でも、思った通りで萌えたり、自分とイメージ違って新たな萌えをもらったり出来て楽しいです。
付き従うホークアイさんとお似合いすぎて和みますが、それより何より彼女の生足に目が行きます。目の保養ー。

葬式後にさっそくヒューズの死の真相を調べる大佐。
所々にヒューズが生きていた証みたいに血痕が残ったままってーのが生々しい。立ち入り禁止に見張りつきと、いかにもちゃんと捜査してますってえポーズが、これまた生々しい。
そして私のアームストロング少佐登場。この時の大佐と少佐殿の会話が好きすぎる。軍人として命令を遵守しつつ必要な事は伝える少佐殿の頭の回転の早さと賢さには惚れ惚れします。好きだー!
少佐の事をお人好しと称していた大佐ですが、自身もかなりのお人好しだと思うよ。じゃなかったら、エドに国家錬金術師の道なんて示さないもんな。自分の事は見えにくいものですね。

自分の事は見えにくいと言えば、大佐は己が利他的な事に気がついていないっぽい。傍から見てるとバカみたいに一直線でお人好しに見えるのにねえ。
大総統の椅子もヒューズの仇討も一個人の意志とか言っていますが、大総統の椅子は己の欲望というより、他を見過ごしに出来ない、皆を守りたいという青くさい願い。欲しいのは金でも権力でもなく他の幸せだもんね。どこのお子様かって感じだわ。公のために我が身を削っているんだもの。公私に分ける意味がない。
そんな大佐が自分自身の欲望を表したのが、ヒューズの仇を討つ事。そう考えると原作の暴走っぷりを見て逆に安心します。人のためだけに生きるって、他の人の喜びが自身の喜びだとしても、やっぱり何処か歪んでるものね。
ま、大佐は自分のコトを利己的な人間とか思ってそうですが。知らぬは本人ばかりなり。

ぽつんと立つヒューズの墓石と、何も知らない子供達と、決意を秘めた大佐に等しく注ぐオレンジ色の夕焼けの風景を見ながら幕です。


前回も原作を上手くまとめたなーと思いましたが、今回も30分でよくぞここまで詰め込んできれいにまとめたなと感心しました。
第五研究所倒壊後から、ヒューズの死に葬式、大佐の付いてくるか発言まで詰め込んでいるのに、急ぎ足と感じさせない充実感。原作付きアニメとしては文句のない出来ではないでしょうか。
今アニメはウィンリィの描き方がいいなあ。素直に可愛いと思うし好きになれます。
前回と今回は、総じて素晴らしいと思います。アニメスタッフも声優さんものって来た感じ。これから先がますます楽しみですな。

さて来週はラッシュバレー。
ウィンリィのハイテンションぶりが楽しみ。パニーニャとの追いかけっこが壮絶そうなのも楽しみ。
町中でパンツ一丁になるエドは、さて見られるでしょうか。


(2009.6.7初出)