前回玉砕したフロント右キャリパのOHに再度チャレンジし
ました。 奥側のシール溝はピカールやハイネリー・重曹などで 磨いたのでかなりキレイになっているのですが、 溝の奥の隅に所々汚れか錆かわからないのですが残っていました。 また、このやり方だと磨きたいところだけを集中して磨けるので、 余計なところを削る心配は無いのですが 爪楊枝で擦っているので非常に時間がかかり、 また指が疲れて皮が薄くなってしまいました。 何か良い手は無いかと色々調べたら ワイヤーブラシで擦る技を発見しました。 ダメモトでトライしようと思ってワイヤーブラシを買いに行くと スチール(だったかな?)と真鍮の毛があったので、 柔らかかった真鍮のブラシを買いました。 また、#400と#1000と#2000の耐水ペーパーも 念のために合わせて購入すると全部で313円でした。 ホームセンター万歳!ですね。 仮組みしてあるキャリパーをばらして まだ手を付けていなかった外側キャリパーボディの シール溝に沿わせてワイヤーブラシを動かします。 ブラシを回すようにうまくシール溝のカーブに沿わせて コシコシしていると少しずつ粉が出てきます。 でも、この時に少し強い目に押しつけてやらないと、 溝の縁にワイヤーが当たっているだけで 溝の底には当たっていない状態になりますから しっかり押しつける事が大事です。 また、ブレーキパッドの当り部分の錆も ワイヤーブラシで擦ると あっという間にキレイになりました。 シール溝の底に少し汚れの色が残るくらいで終了し ブレーキクリーナーで洗い流すと 真っ黒なクリーナーが流れていきます。 「これでもかっ!」と言うくらいにクリーナーを吹き付けて 流れるクリーナーが透明になれば終了! ざっとティッシュで拭き取った後は自然乾燥です。 溝がキレイになったので再度ピストンの組み込みです。 まず、オイルシールにラバーグリスを薄く塗ってから溝にはめ、 続いてダストシールにも薄く塗ってはめ込みます。 ピストンにも薄くラバーグリスを塗ってから ピストンをゆっくり押し込むと、 奥までスッと入ってくれました! 以前、リヤキャリパーのOHをした時よりは 少し抵抗感がありましたが、 新品のシールなので、しっかりシールしているということにします。 ピストンを2個ともはめ込んだらキャリパーを組み立てます。 サービスマニュアルにはキャリパボディを分解した写真で OHの手順を説明しているのに キャリパボディを固定するボルトの 締め付けトルクはどこにも載っていません。 他のM10ボルトのトルクを見ると3〜4kgm辺りだったので、 勝手に40Nmに決定して組みました。 ブリードスクリューにホンダ製のキャップを付けてみると ややきつめでしたが問題なく付いて一安心。 これでブリード部分に水が溜まる心配が無くなります。 後はRZVに取り付けるだけですが、 さて無事にエア抜き出来るのでしょうか? リヤキャリパ交換時に玉砕しているのでちょっと心配です。 でも、秘密兵器の「エア抜き注射器」を買ってあるので きっと大丈夫でしょう! 夏休みのお楽しみ!です。 OHが完了したフロント右キャリパです ![]() |