83年にデビューして以来、小山卓治はライブハウス中心としたツアーに集中していた。1年間のその荒削りなライブパフォーマンスの集積は、音楽ファンを音楽の原点---よりシンプルなもの---へ回帰させるきっかけを作ったのである。ライブの話題が駆け巡る中、2ndアルバム「ひまわり」がリリースさせた。前作よりもグレードの高い音のまとまりをみせつつ、よりラフなサウンドを展開している。1980年代を見つめる時、彼は「ある街」を仮定し、その街で生きていく人間たちのドラマを歌っていく。小山卓治が、単に荒々しいシンガーではなく、豊かなインテリジェンスに裏打ちされたクリエイターであることに気づく1枚である。(Note from CD選書より)
*「NG!」そして2nd「ひまわり」は現在SONY RECORDSより"CD選書"として手に入れることが出来ますが、オリジナル版は廃盤になっている様です。