Guillow'sのBf-109

軽量化RCを実現するために重量をどの程度にすればよいか、現状ではあまりしっかりとした目標がありません。
公園で飛ばすことを考えると安全のため80g以下ぐらいにしたいところです。
80g以下ならば過去の実績から言って、1/24スケール機でも十分飛ぶと思います。
概略、RCメカ、モーター、バッテリーを40g程度とすれば機体を40gで作らなければなりません。
これは現在私が作っているスチレンペーパー機の構造ではかなり難しい目標です。

スチレンペーパー以外の軽量構造研究のためバルサ紙貼りの機体を作ってみることにしました。
フリーフライト機を長い間やっていますがバルサ紙貼りの機体を作るのは初めてです。
そこで、組立キットを購入しました。

キットはアメリカGuillow'sのBf-109です。
箱を開けて先ず予想と違って驚いたのは、バルサ材が非常に緻密なものを使用していることです。
こんなに堅くて重いバルサを使えばあまり軽くならないのではと不安になります。
図面を見るとちょうど1/24ぐらいで私のオリジナルBf−109と比較するのに都合が良いと思いました。
アウトラインはBf−109風?といった程度でやたら胴体が長いようです。
パッケージの絵はE型ですが機首の形はどう見てもBかD型にしか見えません。
一瞬、手を加えたい誘惑を覚えましたが出来るだけキットのまま作ってみることにしました。

骨組み完成の写真の状態で20gです。脚はキットではバルサ板になっていましたので0.5ピアノ線に作り替えました。

完成です。私のスチレンペーパー機と比較してみました。Guillow'sのキットは55g、スチレンペーパー機は50gです。
脚の有無、動力ゴムの量を考えれば重量はほとんど同じかスチレンペーパー機がやや軽い結果になりました。
(キットは胴枠の空間が狭く、ゴムがあまり多く入らない)

ディテールを比較するとスチレンペーパー機が金属機の感じを表現するのに向いているのがよくわかります。
また、このスチレンペーパーBf-109Fは以前に作った機体で、かなり傷んでいますが、不時着または墜落回数が100回以上でもいまだに飛行可能であることを考えれば、非常に丈夫といえると思います。

結果としていえるのはバルサ紙貼り構造でも漫然と作ったのでは軽くならないということです。
しかし、さらに軽量化する場合にはバルサ紙貼り構造の方がやはり有望そうに思えます。


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