零戦7

 もっと馬力が欲しいと思っているところに、川口電動RC飛行機愛好会(http://203.174.72.112/dendourc/) のTさんから、小型電動RC用の強力モーターを教えていただきました。それはSTLジャパン製の「誉21」です。このモーターは小型強力で、1/24超小型のRCスケール機を飛ばすことが出来るそうです。(すでに零戦とヘルキャットのキットが発売されています) 「誉21」は300gまでの機体を引っ張ることが出来るそうです。そこで私の零戦に、この「誉21」を搭載してみることにしました。
 早速、モーターとギヤダウンユニットのセットを購入しました。(6800円)

届いた「誉21」は組立キットになっていました。誉モーターのサイズはPOT-01とまったく同じです。しかしコンデンサーはモーターに内蔵されています。(優れている!) 180mmのプロペラが2個、シャフトも2本と壊しそうなパーツは予備が入っています。組立は、レジンのフレームを瞬間接着剤で組み、ベアリングを通してシャフトを取り付け、ギヤを打ち込んでモーターを輪ゴムで固定すれば完了です。空冷エンジンの零戦ではモーターユニットが丸見えになるため、白いレジンの部分を超合金風に塗装しました。

組み上がった誉21を他のモーターと並べてみました。左からユニオンモデルRCP-54(43g、1000円)、STLジャパン誉21(30g、6800円)、POTENSKY POT01(24g、2600円、プロペラは標準品でない)です。誉21のサイズはとても小さく、多分1/24スピットファイアの機首に収めることが出来るでしょう。これで値段がもう少し安ければ言うことありません。

誉21は一旦、航空ベニアのベースに取り付けてから零戦の構造材にネジ止めしました。バッテリー(キーエンス7.2V-120mAh)はスポンジに包んで操縦席(白い部分)の前に押し込みます。

モーターが軽くなったお蔭で全備重量は195gになりました。7.2Vバッテリーで回してみるとなかなか引きが強いようで、期待感が増します。

飛ばしてみました。
パワー全開で手投げしました。やや下降姿勢で手を離れ、前回の時はこのまま上昇出来ずに着地してしまいましたが、今回はエレベータに反応して上昇を始めました。しかし飛行速度はかなり低く、失速を心配して急上昇は避けました。エルロンの反応も良いようなので一番心配だった旋回をしてみることにしました。エルロンで左に傾けてからエレベーターのUPと意識しながらの操作です。零戦はちゃんと左旋回を始めました。今度は右へ。きれいに右旋回して機首がこちらに向いた瞬間、急に左右の感覚に自信が無くなりました。機体が右へ揺れた時、修正舵を右に打ってしまい、中高度だったためそのまま落としてしまいました。プロペラシャフトが曲がり、エレベータサーボが外れたため、飛行の続行は不可能になりました。後で調べてみると、曲がったと思ったシャフトはプロペラを止めているM2のネジが曲がっただけでした。大事なシャフトより容易に交換できるネジが先に曲がるような強度設定は優れた設計だと思いました。
 

そんな訳で飛行中の写真を撮ることは出来ませんでした。RCは機体が出来てもそれを自由に飛ばすことが出来なければ趣味が完結しませんね。飛行技術の習得、こちらのハードルも何とか越えなければ・・。


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