スチレンペーパー機の主翼は極めてシンプルで,基本的には中央に桁を1本入れて前縁と後縁を接着すれば材料のコシで翼型ができる,というものです。
1.中央部フレームの工作
- 中央部フレームは翼の取付角度の維持、前後胴体をつなぐ強度部材,サーボの取付部材などの働きがあります。
- 丸穴の開いた部材はt0.6,リブはt1の航空ベニアで他はバルサ製です。
- 赤い棒状の部分は、衝撃で翼が外れるようにするためのビニルパイプで,中にφ1のピアノ線が通してあります。
- 黒いパイプはφ4のカーボンパイプで翼の上半角を固定します。
- 2枚のリブの外側は主翼に接着します。
- 翼厚は根元で5.5%,先端で6%です。翼型は写真のようなカマボコ型(下面が直線)です。上半角は下面で0度,上面でやや下半角が付く程度としました。
2.翼の組立
- 今回はエルロンのヒンジを取り付けるため桁を2本にしました。
- 前縁はシャープに成形するためバルサ材を接着します。組立を容易にするため前縁材を貼る部分にもバルサ材を入れます。
- 尾翼は桁が1本入り,φ3の竹ヒゴを回転軸として接着します。
- 後縁の内側はくさび形にヤスっておきます。
3.上面の貼付
- 上面を貼り付けます。
- 翼のねじれ等を確認するため左右は同時に組み立てます。
- バルサの前縁材を削ってスチレンンペーパーとの段差をなくします。
4.サーボの取付
- サーボをフレームに取り付けます。右側がエルロン用,左側がエレベータ用です。
- エルロンサーボの動きは翼の付け根からφ0.8のピアノ線の回転運動に変換し,翼の中を通ってエルロンまで伝えられます。
- エルロンのヒンジはポテトチップスのパッケージのフィルムです。
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