入院日記(手術編)

2003年6月19日(木) 手術日
 いよいよ今日は手術。昨日は眠剤でよく寝れました。気持ちは結構落ち着いています。今日の婦人科の手術は二人で私が最初で、9時から麻酔の予定です。今日は1日絶飲絶食ですよ。何も食べれない〜。これが一番辛いかも。もう既にお腹空いています。(×_×)
 6時に起きてすぐ大急ぎでシャワー浴びてきました。しばらく入れないし、万が一ということもあるし?部屋に戻ると゛浣腸をするので処置室へ゛という連絡がありました。昨日7時予定で早まる事もあるとは説明されていましたが、早めにシャワー浴びていて良かった〜。
浣腸ももちろん初めての経験。深く考えたくない・・。恐る恐る処置室へ。ベットに横たわり、液体のようなものを入れられ、看護婦さんから゛そのままトイレに行き、出来るだけ我慢してから出すように゛と言われたけど、我慢なんて無理ですよ〜。
これを我慢できる人がいるのなら、お目にかかりたい!(`_´) 我慢する間もなくすぐ・・。量は゛これでいいのか?゛というくらいで、心配で確認したところ、私の場合昨日下剤が効いていたので、大丈夫との事。良かった〜。浣腸はできれば、もう二度とごめんです。嫌だ〜。
■7:00
術着に着替え。→下着は全部脱ぐ
■7:05
薬(麻酔を効きやすくする)を飲む。私は不整脈があるのでその薬も。水分はあまり取れないのでなるべく少ない量で飲む。今朝は何も食べていないので、お腹が空いてくるし、浣腸のせいでお腹がゴロゴロ。少し眠くなりウトウトしてきた頃に、、小児科病棟の子供の泣き叫ぶ声が響き渡り、また目が覚めてしまった。
■7:50〜
点滴(抗生剤)二本打たれる。だんだん眠くなってくる。気持ちは落ち着いています。薬のせいもあるけど、今更ジタバタしても仕方ない。まな板の豚、いや鯉です。(^_^;)手術は9:30頃に少し延びたとの事。右手に名前と血液型の記載された名札つけられる。ちょっと緊張。母も到着。眠気はあるけど寝れない。
9:25
いよいよ手術室へ。ベットのままエレベーターに乗せられ、下の階(2階)の手術室へ。楽でいい〜。でも手術室の前で母が待っていて゛頑張ってね!゛と私の手を握ってくれた時は涙が出そうでした。(少し出た?)
手術室の様子は眼鏡はずしているので、ぼんやりとしか見えませんが、人が忙しそうに動いている様子は伝わってきます。自分がこれから手術するというのも忘れ、物珍しくてあちこち見回してしまいました。これで視力が良ければ、もっと観察できたのに、残念。
運ばれる途中で、手を消毒している人の後ろ姿がみえましたが、ぼやけてはっきりはみえませんが、その後ろ姿は担当医のA先生だと私には思え、気持ちが落ち着きました。と、いうより、これから手術するという実感もあまりなかったかも。
病棟の看護婦さんから手術室の途中で待っていた麻酔科の先生と看護婦さんに引き継がれ、ベットから手術台に乗せ換えられました。前日看護婦さんから゛手術台は狭いけど大丈夫゛という説明を聞いていましたが、想像以上に狭い!私でギリギリで、私よりより太っている人は大丈夫?と思うくらい。体重77キロだった昔の私だったら危なかったですよ〜。手術台に移ると膝を曲げて顔はお腹を見るような姿勢を取るように指示され、いよいよ麻酔です。(O_O)
その時私はなぜか゛A先生(私の担当医)に私は独身で、これから玉の輿に乗る予定なので傷はきれいに縫って下さいと伝えて下さいね゛と麻酔科の先生に頼んでいました。(;^_^A アセアセ…゛はい、はい゛という声が聞こえる中、口にマスクがあてられ・・・そこで私の記憶は途切れました。(前日の説明では腰に注射した後、マスクのはずだったのですが、うるさくて静かにするために順番が逆になったのか、注射されたのに気づかなかったのか・・不明です)
12:00〜 
何だか喉がむずむずすると思ったと同時に私の名前が呼ばれ、目を開けると麻酔科の先生の顔が。即座に゛もう終わったんですか?何時間かかったんですか?゛と尋ねると、2時間くらいで終わったとの事。癒着の事聞きたかったけど、担当医でないとわからないですよね〜。少しその場で休んだ後、いつのまにか元のベットに移されており、迎えにきた病棟の看護婦さんに引き渡され(荷物みたい)、私は手術室の外へ向かいましたが、出口付近で同室の方が手術室に運ばれてきたベットとすれ違いましたが、彼女はぐっすり寝ている様子でした。無事終わりますように・・。
 手術室の外で、母と、数年前まで私のマンションの隣室に住んでいて今でも親戚以上のおつきあいをして頂いている私のお姉さんみたいな人が待っていてくれました。二人の顔をみて、本当に終わったのだと実感。そのまま病室に戻り、酸素マスクを装着されましたが、手術着はそのままでした。
 病室に着くと、母が真っ先に卵巣は両方とも無事だったと教えてくれました。良かった〜。摘出も仕方ないとは覚悟はしていましたが、本音はやはり残して欲しかった。そして嬉しい事に他の臓器との癒着もなく、輸血もしないで済んだとの事でした。先生から説明を聞いた母の話では筋腫と腺筋腫はひょうたんのように繋がっており、筋腫は10センチくらい腺筋症は7センチ、重さは1300グラム近くあったそうです。(・〇・;)私のお腹の中はずっと妊娠状態のようだった?あのお腹の出っ張りは筋腫だったのかな?無事出産?したから、今度こそお腹はぺったんこに?o(^-^)o ワクワク 母から瓢箪型で綺麗だったと聞いたときに、写真に撮っておいて欲しかったと心底残念に思いました。考えてはいたのですが、何せ母は機械音痴。デジカメなんて無理なので、あきらめてはいたのですが、やはり見たかった〜。
(母は元外科の看護婦で、摘出された物を見ても平気なので、ついつい元お隣の奥様にも綺麗だから見せたいと呼んでしまったそうです。先生は説明しながら、摘出した腫瘍にメスを入れ、そこから血が、、、初めて見る奥様は突然の出来事に、卒倒寸前だったとか。母も後で反省していましたが、身内同然なので、ついつい。申し訳ないことをしてしまいました。でもご本人から、目が点になったというその時の様子聞きながら、その光景が浮かび、思わず吹き出してしまいました。ごめんなさい≦(._.)≧)
 昨日の腎臓のレントゲンに現れていたように、周囲の臓器はずっと圧迫されていたので、いつ癒着しても不思議ではない状態だったのに、卵巣が両方とも無事で、他の臓器と癒着していなかったのは信じられない気持ち。筋腫も自分で自覚するほど大きくなっていましたし、生理以外の痛みもあったので、癒着しているに違いないと覚悟していただけに、 本当に嬉しい〜。感謝。
麻酔がまだ効いているので時々睡魔が襲ってきますが、意識はしっかりしています。手術をしたという実感もあまりなく、病室に戻って開口一番゛お腹が空いた!゛と叫び母達に呆れられました。でも朝から何も食べていないから本当にお腹空くんですよ〜。痛みはほとんどなかったのですが、看護婦さんから゛痛ければ座薬入れますよ゛と言われ、これから痛くなっては困ると思い念のために入れてもらいました。何せ今まで生理痛で本当に痛くて辛い思いしてきたから、薬は早めにが鉄則!
落ち着いてきて、自分の状態を改めて観察すると、手術中に背中から痛み止めの管が入れられており、下半身には尿管、そして口からは酸素マスクという状況でした。尿管は違和感は全くなく、尿管が入れられているという実感もなく、かえって尿意を覚えたときにどうすればいいのだろうと不安になりました。看護婦さんから順調に出ていると言われ、自分では何もしなくてもいいのだとわかり安心。術前、尿管がつらいという体験談をいくつかみていたので、多少の違和感があるものだと覚悟していましたが、本当に何も感じず、寝たきりの身としては楽でいい〜と、密かに喜んでおりました。(^_^; 酸素マスクはただ邪魔なだけで、動くとずれるし、酸素も感じず?なぜつけているのかよくわからない状態でしたので、すぐにはずされました。(もしかして作動していなかった?)
術後しばらくは体温調整ができないのか、本人に自覚はないのですが、母が手足が冷たくなっていると時々さすってくれました。そのうち少し寒気がしてきて、滝のように多量の汗が流れてきて、身体中ものすごい汗。体中の水分が全部出ているようです。本当にすごい汗。熱は37.2〜37.5度の間です。
麻酔の影響で術後4〜5時間はうとうとしていましたが、すぐ目がめてしまい、意識もしっかりしています。母と一緒に付き添ってくれた元お隣の奥様は付き添いの経験があるので、「今話していることもきっと次の日は覚えていないはず」と母に説明していましたが、私はほとんど覚えていました。(私の後に手術した人は麻酔前後のことはほとんど記憶がないようで、翌日目が覚めるまでの事は何もわからないようです。人によって麻酔の効き方にかなりの差があるようです)
尿の出が悪いとの事で、途中で点滴追加されました。多量の汗が出ているので、尿の出が悪くても仕方ない気はするのですが、やはり別問題か・・。(^_^;)
 夕方頃、同室の方の手術終えた先生が様子を見に来てくれ、「1キロ以上は表彰ものだぞ」とひと言。思わず、「痩せるかな〜?」と聞いてしまいましたが、「たぶん筋腫分はな」と応えながら、先生はさっさと去って?しまいました。?1キロなんてすぐ戻ってしまいます。残念。
 夜になっても痛みはほとんど感じません。薬の服用無し。母がいるうちに寝返りに挑戦してみましたが、さすがに痛く、体が思うように動かず、寝返りってどうするんだっけ?と・・。何とかできましたが、でも自分で思ったほど、位置は変わっていないようです。母にほとんど変わっていないと笑われましたが、自分では1回転くらいしたくらいの気分でした。悔しい〜。(x_x)熱も微熱程度なので、母も安心して帰っていきました。汗は相変わらずひどく、術着はびっしょり濡れており、途中で看護婦さんが取り替えてくれました。顔も拭いても拭いても汗だくで、なかなか眠れずにいましたが、見回りにきた看護婦さんがもう薬を飲んでもいい時間だからと、眠剤持ってきてくれました。時計みるともう1時でした。まだ水は飲めないと思い母にコップ出してもらうのを忘れていたので、看護婦さんが詰め所からコップとストローも持ってきてくれました。病棟の看護婦さんはみんな優しくていい人ばかり・・。感謝。≦(._.)≧
久しぶりに飲んだお水は美味しかった〜。1日と数時間ぶり?こんなに水か美味しく感じたのは初めてです。お酒より美味しかったかも?水が飲めることにも幸せ感じてしまいました。(*^_^*)
でも眠剤は効かず、朝までウトウトしながら、手術後初めての夜が過ぎました。




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