手術前日記

2003年6月2日
輸血用の自己血採血のための最終確認のため病院に行きました。自己血採血する条件としては貧血がないこと、ヘモグロビンで11.0mg/dl以上のようですが、回数、量などについては病院などによって違ってくるようです。私の場合は手術2週間前と1週間前に400mlずつ2回採血し、造血剤を1日おきに注射するとの事です。採血が6/4と6/11。造血剤は4,6,8,11,13,15日の予定。ちなみに造血剤はエポジンという薬剤を使用しますが、高いです。医師である従兄にエポジンは高いとは聞いていましたが、担当医師からも゛高いけど大丈夫゛と確認されると急に心配となり、値段調べて頂いたら1本12000円弱との事でした。自己負担は3割ですから、診察料とか含めると4000円弱。それを6日間。自己血採血は時間もお金もかかりますね〜。
☆自己血採血検討している方は薬剤によって値段も変わりますので、確認してみて下さいね。
2003年6月3日
明日自己血採血なのに、心配な出来事が・・。5/26から始まった生理が止まらない。最近は平均8日間で、2日で終わる予定だったはずなのに、昨日病院から帰宅したらまた血の塊状のものが出て出血始まりました。量も結構多く、未だに続いています。量は少し減ってきたので、何とか明日までには止まって欲しい。ここ数ヶ月は量も、日数も増えてきており、やはりもう限界なのだと改めて感じます。
2003年6月4日
いよいよ自己血採血と術前検査の日。朝9時からの予定でしたが、自己血採血もあるため、14時30分から検査受け、その後採血。
☆検査内容は、血液検査(任意ですがエイズ検査も含まれ自己負担約2000円)・尿検査・心電図・肺機能検査・胸部レントゲン
検査は40分ほどで終わり昼食抜きだったので、軽い昼食を取った後採血のために婦人科外来へ行きました。本来は中央処置室というところで採血するようなのですが、この日は婦人科でとなったとの事。外来が混んでいたので、少し待って16時に呼ばれていよいよ採血です。
途中で体調崩す人もいるので、横で看護師さんが確認するために付ききっりです。片腕で血圧も測り、変動がないか調べながらの採血となります。400mlは初めての経験なのでちょっとドキドキしてしまいました。゛具合が悪かったら言って下さいね゛と何度も言われるとかえって不安になるものです。やっと準備も終わり、針が刺された瞬間に看護師さんの゛あらら、どうしましょう゛という声が。私には全く見えないのですが、どうやら針を刺した瞬間に私の血は元気よく飛び出してしまい、私の服の袖、襟元が血だらけになったみたいです。看護士さんは゛ごめんなさい゛と平謝りでしたが、彼女の過失ではなく私の血が元気良すぎただけなので、気にしないように言いました。それに何か予感がしたのか、その日は赤と白のTシャツだったので、血はあまり目立たないし。採血には大体20分くらいだったでしょうか・・。ハプニングで時間計るのを忘れていました。貧血起こす人もいるので15分くらいそのままベットで横になり、起きあがってみましたが、具合が悪いというより何だか身体か軽くなった気がして、採血する前より調子がいい感じ。ふとベットをみたら、枕やベットの端にも血が飛んでいてびっくり。こんなに元気に飛び出すのは珍しい事だそうですよ。その後、造血剤エポジンの注射で終了。
☆【この日の請求額の内訳は再診料680円、注射料11670円、検査料15460円、レントゲン料3720円で計31530円。自己負担額9460円(注:200床以上の病院)】
フラフラして帰れないのではないかと心配でしたが、大丈夫そうなので地下鉄で帰りました。家に帰っても体調の変化はありませんでした。ただ、帰宅して休んでいる時に親戚から電話があり、従妹のご主人が火災が亡くなったとニュースに出ていたとの連絡があり、それどころではなかったというのもありますが・・。5/21に大好きだった伯母が突然亡くなった後なので、やはりショックです。ただでさえ、手術に対する不安でいっぱいのところに、立て続けに不幸が続くと、ついついもしかして次は自分・・と弱気になってしまう・・。情緒不安定気味。
2003年6月5日
この日は従妹のご主人のお通夜のため、旭川にJRで行ってきました。片道特急で1時間30分程度ですが、やはりこの日は貧血気味で少しフラフラして調子が悪いので車中寝ていました。日帰りするか翌日帰るか迷いましたが、次の日も病院のため日帰りにしました。心情的にはお葬式も出たかったのですが、手術前で体調崩すと後で響くので今回は失礼させて頂きました。生理もやっと今日の朝で終わったみたいなので、無理するのは止めました。術前の大切な時期ですから・・。
2003年6月6日
今日も貧血気味で体調が悪い。400ml取った後のお通夜、日帰りは響いたかもしれません。本日2回目造血剤注射
☆【請求内訳:再診料680円・注射料11670円→自己負担額3710円 】
2003年6月8日
3回目の注射です。今日は日曜日なので整形外科で注射してもらい、会計は後日との事でした。体調は良くなってきましたが、目の下をみるとまだ白くて貧血気味なのではないかと心配。
看護士さんにも薬だけではなく食べ物でも補うように言われていたので、鉄分の含まれているプルーンのジュースやレバーなど取るようにはしているけど、なかなか改善されないみたい。不安・・。
2003年6月11日
2度目の採血と術前の結果報告聞く日。が、採血済んだら帰っていいと言われので結果の事確認したところ、やはり忘れられていたらしく、処置室で至急検査してから婦人科外来に戻ってくるよう指示。で、処置室に行ったのですが、なぜかベットで寝るように指示され、疑問に思いつつ一応従ったところ、血圧計などもあり採血が始まる様子。(?_?)エ? 採血するのか確認したところそうだとの事でしたので、至急検査を先にするように言われている旨を伝え、確認してもらいました。持たされた書類に記載されていたはずなんだけど。とりあえず採血は免れ、血液検査と造血剤の注射をした後、婦人科外来に戻り、結果が出るまで待っていました。20分後くらい呼ばれたところ、危惧していた通りヘモグロビン10.1mg/dlでした。2回目の採血は当然中止となりましたが、先生の話では輸血も必要ないかもしれないので400あれば十分ではないかとの事でしたが、このまま貧血が改善されなければ、手術前に輸血しなくてはいけないと・・。輸血のために自己血採血して貧血になって輸血だなんて・・なんて間抜けな身体。☆=>=>=>(+_+。)早く治さなくては。高い薬も効かないなんて腹立つ〜!でも検査しないでこの状態で400ml取っていたら倒れていたかもしれないし、間違いなく貧血も悪化で術前輸血していた羽目に。怖い〜。総合病院はそれぞれの部署に分かれて流れ作業のようになっているため、連絡がうまくいかない事も多いため、患者自身がしっかりしないと駄目ですね。指示されたことはうろ覚えではなく必ずメモしておき、再確認が必要だと改めて実感。エポジンの注射も今回で終わりとなり、不整脈などで通院している内科で出してもらった鉄剤がまだあるので、それを飲むことにし、入院時にもう一度血液検査して貧血が改善されているか確認することになりました。後不整脈のことを伝えていなかったので、その旨告げたところ、念のために循環器科を受診するように指示されました。いつも通っている近くの診療所では大丈夫かは確認したのですが、手術受ける病院で診断も受けておいた方が安心ではあるので、翌日受診することにしました。
☆【
請求内訳:再診料1360円・注射料23340円・検査料120円→負担額7450円(6/8分も含む)】
2003年6月12日
婦人科の担当医師に紹介書もらい、同じ病院の内科(循環器科)を受診。先週取った心電図も問題はなく、不整脈以外の自覚症状もないし、手術自体も時間のかかる手術ではないので問題はないであろうとの事でした。不整脈ということが最初からわかっていれば対処ができるから心配ないと力強く言って頂けたので、安心できました。貧血になってからここ数日不整脈が少しひどくなっており、心配ではあったので、不安が解消されました。
400mlの採血も中止なったので、今日は夜と友人と食事に出かけ、ストレス発散してきましたが、帰宅してトイレにいくと、茶色の塊が。気のせいと思っていたのですが、その後は少量の出血がありました。お腹も少し痛く生理の兆候と同じ。食事の時にお酒は少しは飲みましたが、生理が早まらないようにと本当に少ししか飲んでいない。朝になったら治まっていると信じて寝ました。
2003年6月13日
夜中に滝のような汗が出て、パジャマがびしょ濡れ。最近は生理が始まる直前にいつも汗が出ますが、2枚も替えなくてはいけないほどの汗はホルモン注射以来のこと。出血もやはり止まっていませんでした。400の採血や親戚の不幸も続き、それにやはり手術に対する不安などもあったのでホルモンのバランスが崩れたのでしょうか?前回の生理は5/26からで完全に終わったのは6/5。18日目で、生理が終わってからまだ1週間くらいしか経っていません。こんなに早まるとは・・それにこのままだと手術日もまだ生理は治まらず出血中です。今貧血状態なのに多量出血して、体力消耗した状態で手術?生理はもう終わったと思っていただけに、またあの生理痛の苦しみを味わうと思ったら・・。せっかく手術を決めたのに思い通りに進まない展開に何だか嫌気がさしてきて、それに自分の中で押さえてきたいろいろな感情が一気に吹き出した感じで、完全に情緒不安となり逃げだしたい気分でした。眠れないまま朝を迎えましたが、出血は続き生理痛のような痛みも始まってきました。始まってしまったものはどうしようもない、こうなれば一日でも早く終わることを祈るしかない。生理用品もほとんど使い切ってしまったので揃えなくてはいけない、入院の準備もまだ終わっていないので、生理痛が本格的になる前に全部すませてしまわなくてはいけないので、落ち込んでいる暇はありません。気分転換もかねて、生理用品の買い出し、美容室に行ってきました。少し気持ちは落ち着いてきましたが、どこにぶつけていいのかわからない怒りを感じ、イライラ感はなかなか治まりません。術前ブルーに生理ブルーのダブルで重症。これではいけないと、溜まっていた怒りを爆発させ、やっと落ち着きました。結局なるようにしかならないのですよね。一応病院にも電話して確認しましたが、出血があっても生理には問題はないとの事でした。私の場合間違いなく輸血ですけどね。輸血用の自分の血を手術前にまた戻すんだろうか・・。恥ずかしい〜。(^◇^;)
2003年6月16日(入院前日)
明日から入院です。結局出血は褐色となりまだ続いていますが、微量で痛みも少し治まり、本格的な生理にはなっていません。が、痛みは生理痛の痛みから右側が捻れるような痛みに変わっています。6/12以来足もむくんでいます。不正出血なのか、これが生理に変わるかわからず、まだ不安ではありますが、もう悩んでも仕方ないのであきらめました。変な時期の出血で悪い病気?と思うこともありますし、手術に対する不安もあります。でも前に進まないと何も始まらないのですよね。痛いのが大嫌いで臆病者の私が手術を決断したのは、私にとっては画期的な出来事です。(大袈裟ですが)生理痛の恐怖・不安から解放されて、前向きに歩けるよう頑張ってきます。子宮全摘なんかに負けないいい女にならないと。!(^^)!
元気になったら、入院・手術の報告・準備するものなど・・お知らせしますね。では頑張ってきます。

つづく・・。


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