行って来ました北アルプス。山にとりつかれてから2年目の今年あこがれの槍ヶ岳に挑戦!と意気込んでいたのですが、ちょっと不安な足前なので、槍ヶ岳をこの目で見るルートに変更。それでも素晴らしいの一言。来て良かった。来年も絶対行くぞの決意を新たにした3日間でした。

燕岳

燕岳下山中から本格的に雨が降り始める。次々と小屋に入ってくる登山者もずぶ濡れの状態。

この日燕山荘に泊まった人は多分800人を越えているようで夕食も5回の交代制。その都度得意のホルンを披露するご主人のトークも回を重ねるほどに快調になっていきます。

夜になっても外は相変わらず激しい雨、何人かの人達が心配そうに外の気配を窺っては「まだ降ってる」!!それでも喫茶コーナーでは多くの人々が山を話題にビールやコーヒーで楽しそうに過ごしています。

明日の晴天を願って早々に窮屈な寝床に入ります。

月明かりの槍ヶ岳

前夜、新宿駅を出た夜行の急行アルプスは4:50に穂高駅に到着。心配していたほどの混み方でもなく、ちょっと拍子抜けの感じ。しかしタクシーで中房へ着いてみると多くの登山者が準備にわくわくしている様子。

5:50登山者カードに記入した後、早速出発。当初の登りは快調そのもの、合戦小屋までの各ベンチを約30分づつでこなし、名物のスイカも最高にうまい!

10:40に燕山荘に着くとさすがに気温が低く尾根を渡る風もヒンヤリ、天候も怪しくなってきたのであわてて上下ゴアに身を包み、眼前の燕岳を往復。
所々に咲くコマクサに気を取られながら、初めての北アルプスに大感激!!

しかしこの日お目当ての槍ヶ岳はその穂先を雲の中に隠したまま、その姿は明日以降のお楽しみ。

燕山荘前からのご来光

8/5の朝、晴れてる!昨日は見えなかった槍ヶ岳が落ちきれない月を従えてくっきりと姿を見せています。

4:30の朝食を済ませるとご来光を見に小屋の前へ、もう多くの人たちがベストポジションを取ろうとひしめいている。でもこの朝日を見ると都会で働いている毎日がなんなのかな?・・・て

この日は槍・穂高をパノラマショーのように見ながら歩く、北アルプス表銀座尾根縦走。

鷲羽岳・三俣蓮華岳、遠く剣・黒部五郎岳、見どころなんてもんじゃない。もう言葉もいらない、ただひたすら楽しんで歩く。

8:45大天荘着。気持ちよくおなかがすいた。

大天井岳はこのルートの中で最高標高の2922m。槍ヶ岳を正面から見ることが出来る。

ここで槍ヶ岳に向かう喜作新道と別れ、常念岳へと向かう。行き交う登山者もまばらになり静かな雰囲気が一段と高まる。

東天井岳辺りは名前も知らない小さな花が一面に咲いている。花ばかりでなく高山蝶もとても可憐だ。横通岳にはライチョウや野生の猿の姿も小さく見える。

12:00常念小屋着。我慢していた空腹をうどんで満たす。
この日も午後から雲が出て、常念岳は明日にお預け。


大天井岳からの槍ヶ岳

8/6今日は下山だ。朝の常念乗越は2200m付近から下に薄いガスが出て槍ヶ岳の眺めが一層幻想的。
実は中房からずっと一緒だった子供達のパーティーがいたのですが、この朝早立ちで蝶ヶ岳に出かけていきました。負けた!

私たちも昨日断念していた常念岳山頂を極めることからスタート。

常念小屋から山頂までの登りは大きな岩で歩調が取りにくく結構厳しい。それでも6:40には山頂へ着く。槍ばかりでなく穂高連峰の眺めが最高だ。東には雲の上に富士山や北岳・仙丈岳の山頂が見える。

最後の眺めを楽しんだ後、前常念岳経由で三俣に降りる。
ところがこの下りが今回の山行で最も厳しいもので、森林限界に至るまでの巨岩の連なりは、ちょっとした油断もできないほどで、何度もお尻で降りてきました。

これ以上降りると森に入ってしまい眺望も利かなくなってしまうだろうと言う地点で昼食。

ここで三俣から上がってきたオジサンは今年富士山4回というすごい人で秘訣は山で摘んだ熊笹で作る熊笹茶だと言ってちょっと飲ませてくれました。なるほどいける・・・!?

今回参加できなかったメンバーも連れて来年も北アルプスを目指すぞと心に決めながら、東京へ帰ろう。

朝の常念小屋と槍ヶ岳
常念岳
見えない槍ヶ岳
コマクサ
燕岳へ出発
燕山荘
大天井岳山頂にて
高山蝶
お花畑
大天井岳から表銀座コースを俯瞰する
燕岳/大天井岳/常念岳
ちょっとした情報

今回の山行で失敗したこと、感じたことをちょっとご紹介します。

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