今年こそ素晴らしい紅葉を見たい!との思いを胸に、ロープウェー&リフトを乗り継ぎ天神峠に向かう。稜線から山裾に穏やかに広がる秋をゆっくりと味わおう。今年は時期も天候もぴったりだ。
晴天の山行は久しぶり。これで足取りが軽ければ言う事はない。日差しを浴びながら、山々を見渡しながら、ザックの大きさを云々しながらご機嫌で双耳峰を目指す。しかしここの石はすべりやすい。
峰の名の語源はトマ(手前)の耳、オキ(奥)の耳だって知ってた?
木道を過ぎ熊穴沢非難小屋近くになると人の多さに驚く。延々と続く人波で思うように進めない。
今回の山行では寒さ対策を考えたが、今日は半袖Tシャツに薄い山シャツでも、もう暑いくらいだ。トマもオキも頂上は登山者でふくれ上がっている。槍の穂先もこれほどではないだろう。
混雑した頂上を避けてオニギリと久しぶりの豚汁。
尾根を少し北に行った所にある“ノゾキ”から一ノ倉沢を見下ろすと下方より張り詰めた声が聞こえる。目をこらせば、はるか岩壁を登るクライマーの姿が、いくつも小さく動いているではないか!!
無謀と冒険?、危険と困難? うーん、難しい問題だ・・・。
谷川岳ロープウェー土合口駅の始発は午前6時。改札口にはすでに行列ができている。腹ごし
らえを済ませ早速乗り込む。天神平までは約10分だ。上るにつれて木々の緑が次第に変化する。今年は晴れたよ、紅葉狩り!
2002・10・5
山々が黄色、オレンジそして緋色に輝く。葉っぱも木の実も燃え立つ“秋”真っ只中。振り返り、見渡し、ゆっくりと楽しんでから西黒尾根へ。いたるところでお弁当を広げる登山者の間を縫うように、いよいよ下りに入る。
ガレ場につまづき、鎖場でしがみつき、大岩を尻で下り、木の根に足を取られ、蛇を追いかけ、転がるように・・・。さすがにこの道は人影もまばらだ。
紅葉は満喫したけれど、登山としては物足りないかな?
えっ、結構足に来ている身にはなんと厳しいお言葉。
次回はどこにしよう。北岳・甲斐駒・朝日岳??
それよりもまず、階段昇降か・・・。