夏の気配が感じられるようになって、槍ヶ岳を目指し充分な経験を積んでおこうと八ヶ岳連峰最高峰赤岳に行って来ました。
2002,6,29・30

今回はすっかり暖かくなってきた赤岳です。

 事前に赤岳展望荘を予約しておくと、「美濃戸山荘の駐車場を利用してもいいですよ!」と言ってくれます。ちょっと楽させていただき登山道の一番奥にある駐車場まで入らせていただきました。

 今回のコースは美濃戸山荘から南沢を辿り行者小屋・地蔵尾根を経て赤岳展望荘で一泊し、赤岳・横岳・硫黄岳とたどるポピュラーなものです。
 
 赤岳は八ヶ岳連峰で最も標高が高く2890m、その縦走路はゴツゴツとした岩ばかりのとってもスリリングなコース。特に赤岳から横岳に至る尾根道は所々で登山道が判りにくく、岩をよじ登ってみるととんでもない危険な岩場の上であったりしてスゴスゴと後ずさってみたり・・・・オーオー怖い!!

最初の南沢は名前の通り、沢沿いの広い登り道。
変化に乏しくちょっと苦しい登りでした。
しばらくしてヘリポートを過ぎると行者小屋に到着。小屋の周りには広いスペースが取ってあり、早速オニギリ&ビール。

 ここから見上げる文三郎尾根は所々に赤茶けた鉄階段も見えやたら厳しそう、尻込みしながら地蔵尾根に向かいました。
 しかし、地蔵尾根も文三郎尾根に負けず厳しい登りでさすが八ヶ岳だなと合点してしまいました。

”地蔵ノ頭”までたどり着いてみると左の写真のように赤岳展望荘が見えてきます。
 ここに至るまで振り返るたびに阿弥陀岳がずっとお供をして、後押しをしてくれます。

 天気も出発時からずっと曇り空でしたがいよいよ怪しくなってきそうでしたのでちょっと急いで赤岳頂上をピストン。しかし残念ながら何にも見えないトホホ、小屋に戻って一杯やろう!?

 この日の赤岳展望荘は土曜日だというのにガラガラ。なんと大部屋にはあわせて4人という状態。
 また、寝床もいわゆる封筒型シュラフのようでなかなか快適でした。
 それとこの小屋の最もgoodなのは食事がなんとバイキング形式なのです。ほかではちょっとお目にかかれませんよ。

翌朝夜明けの予感に窓から覗いてみるとびっしりと広がった雲海の向こうから白いご来光が昇りそう、小屋からちょっと上がったところからパチリとしたのが上の写真。ご来光というのは時と所によりこんなに違うのかとビックリ。

 2日目は横岳・硫黄岳という後半戦です。特に横岳周辺は冒頭に触れた通り、とってもデンジャラス。終わってみるととても勇気がついた気がしました。

 今回は硫黄岳から赤岳鉱泉への下山道でこの写真のようにニホンカモシカにバッタリ、その鼻先5mぐらいをさっと通って降りてきました。ちょっと怖かったけどまた愛嬌もあり、これでまた一つ自慢話ができるなとうれしくなってしまいました。

赤岳
南沢を上がる
行者小屋
”地蔵ノ頭”から赤岳を仰ぐ
赤岳頂上小屋付近からのご来光
横岳
硫黄岳で出会ったニホンカモシカ