西破風山のシャクナゲ
水滴がとてもきれい
どこの山だろう

この日を逃すと2週間山に行けなくなってしまうと焦りながら梅雨入りした6月のこの日、雨の森が美しいと聞いている奥秩父:甲武信岳に行って来ました。2003、6、14&15

山行の前1週間は常に天気予報で週末の天気を気にしながら、仕事&仕事です。今回もずっと雨の予報でしたが「まあ、雨の秩父の森を楽しもう!!」と気持ちを切り替えて週末を待っていました。金曜日になると天気予報が好転し少しは晴れ間も見えるかな?と言える感じになってきました。

 当日、西沢渓谷登山口から見える山の上にはご覧の通り青空と傘雲!気持ちの良い朝日に迎えられて徳ちゃん新道を上り始めます。後で知ったのですがこの登山道は甲武信小屋支配人の山中徳治氏が開いた登山道だそうで、非常に整備が良く快適な登りを楽しめます。

 またこの道は、後1〜2週間遅ければと後悔したくなるほどシャクナゲの群生に恵まれた登山道でした。

 しかし、この日驚いたのは”カモシカマラソン”です。甲武信小屋手前の木賊山山頂で初めて出くわし、その後ランナーが続々続いているこのマラソンはなんと当日4時、秩父:三峰口をスタートし早い人で12時前には甲武信小屋に着いているという、すごいスタミナです。しかもほとんどのランナーがタイツや短パンといったスタイルに小さなザック・・・、
ほんとにこれはスゴイ!!

2日目、雁坂峠に向かって下山です。この日も朝からわき上がってくるガスに周囲の展望が全く利きません。しかしわずかに咲くシャクナゲや針葉樹の葉の上で輝く水滴が幻想的な小さな景色を楽しませてくれます。当初の予定通り雨の奥秩父を楽しんで歩いて行きます。西破風山から雁坂嶺までは本来快適な尾根歩きのはずでしたが、どことも知れぬ山の頂がガスの中に一瞬姿を見せてくれた以外は眺望がなにも無し。

 それでもやっぱり山に来るのは良いものですね!山で1泊し、下界では想像もつかない冷気が身を引き締めてくれたのが最高でした。 

 木賊山を過ぎると目指す甲武信岳がやっとその姿を見せてくれます。その先雁坂峠からの道を合わせるとじきに甲武信小屋です。

 甲武信小屋で昼食を済ませたら雨が降り出す前に甲武信岳をピストンします。山頂に着く頃待ちかまえたように雨が落ちてきました。周囲もガスで全く見えない状況です。一瞬の晴れ間から右の写真のように八ヶ岳がかすかな姿を楽しませてくれました。

 しかし、この後本当に腹の立つことがありました。それは本降りの雨の中、早起きの眠気を甲武信小屋でのうたた寝で過ごしていた私たちに襲いかかってきた大きな酔っぱらいの声でした。
 小屋前のベンチで始まっていた大宴会は”山の会”と称するどこかの団体さん!!なんと消灯時間まで続き本当に大迷惑!山のマナーを守らない人たちとそれを許す小屋の体質に幻滅です。
 

やっと見えた八ヶ岳
ランプの小屋:甲武信小屋
木賊山からみた甲武信岳
傘雲
甲武信岳