笠ヶ岳
これから目指す西穂高岳方面を見る
焼岳
りんどう平から焼岳を見る
焼岳を降り仰ぐ
ギンリョウソウ
焼岳頂上直下の噴煙

 今年からムーンライト信州としてリニューアルした夜行列車に乗り込んでいつもの通り新島々経由で中ノ湯温泉からのルートを焼岳を目指しました。しかも今回はその後西穂山荘に泊まって、翌日には西穂高岳にも登ろうと計画したました。残念ながら2日目はガスと雨で断念しましたが、それでも一日の行程、ほとんど登りで約8時間と長丁場です。

 梅雨時といってもこの日は青空にも恵まれ、北アルプスはいつも通りのすばらしい色彩を見せてくれています。

 中ノ湯から約1時間半りんどう平までくると、正面に最初の目的地焼岳がそびえ、視線を右に向けると穂高連峰もその姿を見せてくれます。やがて周囲が岩だらけの風景になると火山特有の硫黄の臭いが風に運ばれてきます。

 10時過ぎ山頂にたつと360度の大パノラマが迎えてくれました。間近にはくっきりと端正な姿の笠ヶ岳、双六岳の向こうには黒岳、そしていつも神々しい穂高連峰。小兵焼岳ですがさすがの眺めです。

 ここからは遙か彼方に赤い小さな屋根だけが見える西穂山荘を目指します。それにしても遠いなあと感じながら焼岳頂上直下のガレ場を慎重に降りて行きます。
 

北アルプスの活火山:焼岳は季節やその手軽さで今まで何回か計画したのですが、結局行けずじまいになっていました。そこで今回は西穂高への縦走と絡めてチャレンジしてきました。    2003,7,5〜6

今回ガイドブックでしか見たことのない”ギンリョウソウ”を見つけました。茎・葉・花までも全身白一色の小さな生き物と言った感じでとても不思議な姿でした。

 焼岳小屋から西穂山荘に至る尾根道はアップダウンはあるものの、木の間越しに右側には緑深い大正池を、左側には早くもガスがかかり始めた笠ヶ岳を見ながら歩く快適な尾根道・・・。だと思っていたら足下は笹藪と倒木に悩まされるとんでもないルートで、ここを歩く登山者の少なさを感じさせる所でした。焼岳山頂からはあんなに遠く見えた西穂山荘ですが歩いてみると約3時間で到着早速ビールで明日の西穂行きを想像しながらゆっくりします。
 
 ところが翌日は朝から音を立てて雨が降っています、それでもちょっとだけ独標方向に上がってみましたがガスでなんにも見えず登頂は断念。次回に楽しみを持ち越すことにしてロープウェーで新穂高温泉に下山しました。

< 情報 >

1,”ムーンライト信州”は今年から運行している列車でなんと快速扱い。従って去年までと違って急行券はいりません。それでも翌日に疲れを残さないためにはグリーン車がお勧め。
2,西穂山荘の食事はとっても豪華!!食べきれないくらいでしたし、朝食代わりに頼んだ弁当も内容充実。それでも一番楽しみにしていた西穂ラーメンはなぜか品切れ、替わりに独標ラーメン(¥800)がありました。
3,焼岳小屋から西穂山荘に至る登山道の整備は悪く、足下に要注意!!今回は下生えの根に躓いて膝を強打してしまいました。
4,下山した新穂高温泉バス停前にある”アルペン浴場”は朝9:30から入浴可能ですが、当然のことながら石鹸もシャンプーもありません。