今年も、あの朝焼けが見たくて蝶ヶ岳へと行って来ました。今回は3連休中ということもあって小屋の混雑を避ける意味で初めてのテント泊をしてみました。 2003,9,14/15
ご存じの通り蝶ヶ岳は槍・穂高連峰を眼前にしたすばらしい朝焼けを楽しめる最高の山です。常念岳の南にあるこの山は昨年も同じルートで登って大感激!誰にもお勧めしたくなる所です。
去年はルンルンだった上高地から横尾へ至る道も今年は肩にくい込む荷物で結構苦しい。本当は剣沢で初体験となるはずだったテント泊なのですが今回に持ち越してしまいました。いつもは15Lの小さなザックで楽な山行を心がけていましたが、さすがにテント泊ともなるとそれなりの大きさになってしまいます。
それでも朝早くまだ一般観光客のいないルートを辿って行くとやっぱりウキウキしてきます。そんな気分も横尾まで、ここからの登りは等高線を直角に横切るような直登ルート。ゆっくりとしたペースをキープして行きます。
標高は2677mとさほどではない蝶ヶ岳ですが森林限界を抜けるまでは結構厳しい。一旦尾根道に出たら荷物を分岐点にデポして蝶槍を往復します。
蝶槍まで行くとご覧のように半身に雲をまとった常念岳が間近に迫ってきます。そんな雰囲気を堪能したら槍穂高の絶景を右手に見ながら蝶ヶ岳ヒュッテに向かって今来た道を戻って行きます。
予想の通り小屋はごった返すと言う表現がピッタリくる状態。それでもテン場はのんびりムード。早速設営を終えゆっくり身体を休めます。夜には急激に下がってきた気温に震えながら満天の星空と天の川を楽しみました。
そして待望の夜明け、昨年同様天気に恵まれ幻想的なご来光を迎えました。右の写真はテン場の向こうに登りくる朝日の予感を写したものです。綺麗な色に撮れたでしょう?!
西を見るとモルゲンロートがくっきりとしたラインを槍ヶ岳や穂高連峰の山腹に見せてくれました。遠くには槍ヶ岳山荘の明かりがチラチラ輝いています。
下山は昨年その可憐さにビックリした”妖精の池”を見るために長塀尾根を下ります。長い徳沢までの下りを終えるとそこはのんびりした雰囲気の”氷壁の宿”徳沢園。その前に広がるテン場は明るい日差しにあふれた別世界、幕営だけ楽しむのも良いかなという気持ちにさせてくれます。
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