日光白根山に紅葉を見に行くのはこれで2回目、ところが紅葉のはずがなんと今シーズン初めての雪に見舞われてしまいました。
2003,10,4
寒い!!とても寝ていられない。紅葉シーズンの混雑を早めの到着でかわそうと早々に出発し、菅沼駐車場で午前2時過ぎから仮眠をとっていたのですが、あまりの寒さに一向に眠れそうにありません。これは迂闊でしたこの季節こんなに寒くなるなんて・・・。それもそのはずこの夜白根山の山頂付近では雪になっていたのです。
それでも1時間半ぐらいはウトウトしたでしょうか、これ以上寒さをこらえていてもしょうがないと思い5時過ぎには動きだし、セブンイレブンの牛丼弁当で腹ごしらえを済ませ、番茶で身体を暖めてから6時には歩き始めました。
前回も冷たい雨にたたられた日光白根山ですが、今回は天気予報もそこそこ、綺麗な紅葉を期待して登り始めました。しかし、弥陀が池に着く頃木々の葉先はご覧のように真っ白です。このときは朝露が凍り付いたのだろうくらいにしか思っていなかったのですが、実は雪だったのです。
弥陀が池から10分も行かないうちに地面にもうっすらとしまった雪が積もっていました。ナナカマドの赤い実も雪の中で鮮やかさを増しているようです。このころになると鼻の頭の感覚が無くなってきました。唇にリップクリームをつけても硬い氷にキスをしているようです。
頂上が近づいてくると岩に積もった雪に恐怖心が増してきます。もし足を滑らせたらどうなるのだろう?!雑誌の記事で読んだ遭難事故のことが頭をよぎります。慎重に慎重にそっと歩みを進めて行きます。しかし空模様は回復傾向にあると見えだんだん青空の面積が広がって行きます。そして頂上に立てば前回なにも見ることの出来なかった周囲の眺望が今回はしっかり見えています。五色沼・菅沼・中禅寺湖・男体山。ここまで頑張ってきた甲斐があります。
凍えるような山頂を逃げるように降りて、避難小屋でおにぎりを即席みそ汁で雑炊仕立てにし、腹ごしらえを済ませると五色沼・弥陀が池経由で下山です。途中五色沼の周辺だけはもっと天気の良いときに見たら素晴らしかったであろうと思われる紅葉に囲まれ、弥陀が池からは何度も白根山を振り返りながら帰ってきました。
コースとしては実働5時間あまりでしたが、慎重に歩いたせいか6時間かかってしまいました。このところ北アルプス縦走をこなしてきたせいか体感的には非常に楽に感じられ12時には駐車場に戻り早速いつもの温泉に直行です。
いつの日か最高の紅葉を見にもう一度来てみたいものです。