ポカポカの登山道
明神岳見晴小屋
明神ヶ岳から金時山と富士山を見る
強羅の街を見下ろす
明神ヶ岳

先週東京でお花見を楽しんでいましたが、今週は箱根外輪山へと行って来ました。もうすっかり春霞の山となっていました。       2004/04/03

 土曜朝の大手町は山へ向かう新鮮な気持ちがしっとりとした雰囲気を代弁するように静まり返っていました。今回は昨年みぞれ混じりの雨に途中で断念した明神ヶ岳から明星ヶ岳へとたどるルートを再度やり直すことにしました。

 小田原から大雄山線に乗り換えるとのんびりした沿線風景の中、ジャージ姿の女子高校生達がバレーボールの試合に出かけて行くのか楽しそうに話しています。大雄山駅からバスで道了尊まで入ると修験道場のようにひっそりとした雰囲気の最乗寺に着きます。境内で水の補給と最後の身繕いを終えると勇躍登山道へ向かいます。

 杉林の中の登山道は比較的快適でズンズンと高度を稼いでくれます。今回はどんなペースで上がったら自分に最も適した歩き方になるのかを考えながら辿って行きます。
 歩幅は狭く、”吐いて吐いて吐いて吸い込む”という具合に呼吸をして、休むときにはタバコ一服か写真を撮るくらいの時間だけにして長すぎる休憩は禁物です。

 そんなやり方で登って行くとガイドブックより短い時間で明神岳見晴小屋に着いていました。前回はここで大休止したのですが今回はすぐに出発です。10分も行くと前回撤退を決めた地点に着きます。今回はポカポカ陽気の中、未だ冬枯れの芝原の斜面を登って行きました。しばらく行くと神明水です。麓で入れた水をすべて捨てて新鮮な水に入れ替えてさらに上を目指します。ガイドブックには水場がここだけのように書かれていますがその後にも2カ所ありますのであまり心配はいりません。

 麓からの標高差約1000mを登り切って明神ヶ岳の山頂に立ってみるとだいぶ以前に登った金時山がこんなに丸い山頂の山だったのかとビックリし、その向こうにちょっぴり霞んで見えている富士山を堪能します。

 しかし立木の少ない山頂では吹き上げる風で暖まった身体が急激に冷えてきます。それでも約20分はその眺めを楽しんできました。

 下山は箱根強羅を目指して尾根道をたどって行きます。途中なだらかなアップダウンを繰り返して行くうち明星ヶ岳に着きますが、ここからは小田原市内が一望できるくらいで、しかも春霞の中相模湾の海岸線も定かではなくちょっぴり残念。明星ヶ岳の山頂より下山途中に出会う大文字の野焼き場から強羅の街を見下ろすとハルウララの中、早雲山ケーブルが可愛らしく行ったり来たりを繰り返してほほえましい気持ちにさせてくれます。ここからは後30分で宮城野橋へと降りることが出来ます。

 ところが、宮城野橋から強羅までのわずかなアスファルト道路の登りが疲れた身体に結構きつい。でも後一息と頑張ります。

 今回は強羅から箱根登山鉄道で塔ノ沢まで下り、”ひめしゃ
らの湯”で汗を流します。何回繰り返しても山の後の温泉&ビールは最高で今日一日を繰り返し思い出しながら東京の街へと戻って行きます。