真っ青な空の扇沢は今日も凛とした空気で私たちを出迎えてくれました。今年の夏は以前からあこがれていた後立山連峰・鹿島槍。さあ行くぞ 2004,08,11〜13
例年よりちょっと遅めの夏休み、本当だったら八方尾根から五竜・キレット・鹿島槍・爺ヶ岳と辿るのですがちょっとはしょって柏原新道から鹿島槍を往復することにしました。
1日目は種池山荘までなので扇沢のターミナルで朝定食。今年は猛暑、標高1400mの扇沢でも日差しが暑い。これでは登りが心配だ。
柏原新道は昨年の針木岳山行で経験済み。今年もまぶしいばかりの青空が岩小屋沢岳や赤沢岳の山肌とくっきりとしたコントラストを見せている。
数週間前に新潟で雪渓が崩れたり、落雷の被害が続出したり、ほんとに暑い山は嫌ですね。針ノ木雪渓までやけに小さく心細く見えます。後で聞いたら今年は雪渓の上を歩くことはできないそうです。
それでも整備された柏原新道は3時間とちょっとで尾根まで連れていってくれます。種池山荘前からは立山連峰やゆったりとした蓮華岳が大きく見えます。
種池ラーメンで腹ごしらえを済ませたら、天気が悪くなる前に爺ヶ岳だけでもと出かけてみました。小屋から10分も行かないうちに予想もしなかった大好きな剱岳の姿、思わず「ウォー!!」と歓声。南峰・中央峰と辿る間じゅう目と心は釘付けの状態。
爺ヶ岳からの剱は前回の大日岳とちょうど反対側にあたり、赤ハゲ・白ハゲ・大窓・小窓・小窓の王と見所満載こんな剱に会えるなんて


嬉しい!!2日目も昨日と同じ晴天だ。昨日と同じルートで爺ヶ岳を越えて冷池山荘へ向かいます。左に剱や立山連峰を従えてひんやりとした稜線の登山道を行きます。
そしてこの道は原色の高山植物に彩られた楽しい道でもあります。昨日の疲れなどどこへ行ってしまったのか再び中央峰にあがって周囲の景色を飽かず眺めて過ごします。北には大きくなってきた鹿島槍がその双耳峰をくっきりさせて剱だけが山じゃないよとむくれているようです。
途中一度は下山ルートにと考えた赤岩尾根を見送り、約2時間で冷池山荘に到着。荷物をデポしたら早速鹿島槍山頂を目指します。
こちらも同じゆったりとした稜線歩き、布引岳を過ぎ鹿島槍南峰にたどり着くころには大勢の登山者で山頂はごった返しています。
南峰から北峰へ向かう吊り尾根は結構厳しい上り下りですが、北峰から振り返ると南峰の右肩に剱の姿。前方には足下の小さなキレット小屋から続く五竜岳への尾根道。次回は五竜まで辿ってみよう。
冷池山荘まで戻ってビールでのんびり、多くの登山者が単なる酔っぱらいになる頃です。新築された小屋も快適で液晶TVで高校野球を応援。ワイワイと楽しいひとときです。
最終日は来た道を忠実に引き返して行きます。柏原新道の下りでは女子大ワンゲルのメンバーが懐かしい「レナウン娘」を大きな声で歌っています。こちらもつられて「レ〜ナウン・レナウン娘が」と快調・快調・・・・
最後に大町温泉「薬師の湯」と駅前「がんこそば」の馬刺で列車待ち、次も楽しみですね。
剱岳がお勧め!!