ゴールデンウィークはもちろん立山!!昨年に続き今年も行って来ました。ところが今年はどうなっているんだろう列車・雨・風・ガスにたたられた山行になってしまいました。
2005,04,29〜05,02
今回の山行は出足から、アレ・・・??。水道橋駅の改札もホームも人だかり。中央線が送電トラブルで止まっている。あわててタクシーに乗り込んだがとても発車時間に間に合いそうにない。でもムーライト信州って中央線を走るじゃなかったっけ、駆けつけた新宿駅5番ホームにはやっぱり目指す列車の姿もない。えっ、入線もしていないの?!。やっと入ってきても、いつになったら発車するのか・・・。結局1時間あまり遅れて発車する始末です。いつもは20分も停車する途中駅でも山手線並ですぐに発車、ジュースも買えない!
その上指定席は3号車1番、端っこじゃない。エコノミー症候群になっちゃいそう。20分遅れで信濃大町に着くと臨時のバスに乗って扇沢にGO、たどり着くと始発のトロリーバスに飛び乗ることができほっと一息。
しかし、良くないことは続くもので室堂の天気は最悪。雨・濃いガスで視界はたぶん10mもないくらい、連休”雪の大谷”見物をあてにしていた観光客と混じって狭い待合室でちょっと停滞&一杯。
2時間たっても回復の見込みがない。とりあえず外に出て室堂山荘方向に歩いてみよう。でもたっぷりの残雪の中どこを歩いているのかさっぱり判らない。この間読んだ”八甲田山死の彷徨”みたいだ。
これでは今日の目的地一ノ越まで行くのはとても無理、急遽予定を変更して室堂で宿を探すためにミクリガ池温泉方向に出発。ミクリガ池温泉では断られたけど、フロントの方が周囲の山荘に連絡してくれ、ロッジ立山連峰を紹介してくれました。早速もう一度荒天の中に出て行きます。やっとたどり着いてずぶ濡れのゴアを脱ぐと早速暖かい温泉に飛び込み アー!! 冷えた身体がジンジン。
翌日はうってかわった快晴。目指す雄山も眩しい朝日を背にくっきりとした姿。当初一ノ越から登るはずだった雄山を時計と反対周りで目指すため雷鳥沢を登ることに。
いつもと同じでスキーヤーやボーダーに混じって前の人が付けてくれたトレースを踏んで行きます、謝謝。それでも暖かすぎるくらいの気温の中ペースが上がりません。やっとの思いで着いた御前小屋からは大きな剱岳にコンニチハ。
雄大な剱に見とれているとどこからか雷鳥がウィー、ウェー。あたりを探してみると小屋から100m程剱沢よりに下ったハイマツの脇から白い冬毛の雷鳥がチョコチョコ。多くの登山者がカメラを持ってダッシュ。
ところがこの後が問題。ちょっと楽してと思った別山山頂下の巻き道、途中からトレースの無い深い残雪&急斜面、もがきながら・あえぎながら脱出した頃にはクタクタ。真砂岳に着いてその先にそびえる富士の折立を見上げる頃にはもう立山連峰縦走などという意気込みは消え失せ、どこかへエスケープしよう。そうだ内蔵助小屋があるじゃないと今登った斜面を降りて行くと準備に来ていた親父さんから「まだ営業してないよ!まだ早いから室堂まで行けるよ」と言われ、泣く泣く登り返す始末。さっきよりもっと疲れたじゃないか!!
仕方ないので大走りを室堂に向かってシリセードこれが快調ルンルン気分、再びロッジ立山連峰にお世話になることになってしまいました。
小屋のTVの天気予報では明日午後になると天気は下り坂。もうどうでもいいやと言った気分。疲れたから寝る。
さて今日はと、重い腰を上げてとりあえず一ノ越まで行ってみよう。朝の天気は上々だ。こっちのルートも雷鳥沢同様大混雑ボーダーやスノーシューツアーだのみんな元気だね、こっちはヘロヘロだよ。やっとの思いで一ノ越に着くと寒い、吹き抜ける風が半端じゃない。
荷物をデポして雄山を目指そう。それにしても強烈な風、こんな風は富士山以来だ。油断していると煽られて滑落しそうになる、所々でアイゼンを付けて上がって行く、夏道でもガレた道で歩きにくいのに雪の上ではなおさらだ。
ようやく頂上社務所に到着、屋根しか見えない。山頂には以前拝んだ祠、今は風に飛ばされないようしがみつくだけだ。早々に退散、それでも下りは登りより恐怖感が増す、そろそろと足を踏み出して行く。一ノ越を見下ろすとさっきまでの雑踏がどこへ消えたのか置いてきたザックだけがぽつんと見える。
小屋のカップ汁粉で暖まったら今夜のハイライトミクリガ池の温泉目指してスノーシュー&シリセード、途中から雨も降ってきてまたまた濡れてしまった。
それでも酒と温泉は有り難い。内外からいっぺんに暖めてくれる。
<< 情報 >>
1,今回はルート上の多くをスノーシューで歩きました。
2,本文でも触れましたが夜行列車の座席No1は要注意。目の前が壁で足が伸ばせず翌日の登山には不向き。
3,残雪のルートではよほどのベテランでもない限り、先行者のトレースを追い、安易に巻き道には入らない方がベター。
4,ミクリガ池温泉は登山者と観光客が入り交じり、小屋と言うより旅館という雰囲気。おみやげも豊富だし料理のトッピングもできる。でも部屋はとにかく暑い・息苦しい。相部屋では遠慮して窓やドアーも開けにくいので注意。
5,信濃大町駅前「がんこそば・省介」はお勧め、そばはもちろん馬刺もgood。帰りの電車を1時間待つくらいの気分で立ち寄ることをお勧めします。
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