ちょっと肌寒い日が続いている中、寝釈迦で有名な足尾山系袈裟丸山へトレーニングのつもりで行って来ました。2005,05,14
北関東自動車道:伊勢崎インターから約1時間、登山口である塔ノ沢に着いた時には降っているようなやんでいるような雨。あたり一面が煙ったようなどんよりとした雰囲気。
袈裟丸山は鉱毒で名をはせた足尾銅山の南にあり、ガイドブックには寝釈迦があるということでよく紹介されているようです。
空を見上げながら登ろうか、やめてしまおうかと悩んでいましたがとりあえず本降りになるまでに行けるところまで行ってみようとスタートしました。
初めはゆったりとした登りで、塔ノ沢を辿るように高度を上げて行くと1時間で寝釈迦までたどり着きます。雨に濡れた大きな岩にしがみつくように登って行くと岩の上にノッペリと彫られた釈迦像がありました。どのガイドブックでも同じアングルで撮られた写真が載っていますが、なるほど狭い岩の上ではここからでないとカメラを構えることが出来ないなと納得してしまいます。
この後も右に左に何度も沢を渡りながら登って行くと、沢の源流部に小さな避難小屋がありました。ここから賽の河原はすぐ、上がってみると「ワァ!!」と声に出してしまいそうなヤシオツツジに迎えられ、その向こうに明るくなってきた空をバックに袈裟丸山が見えていました。
さっきまで今日の山は一人かなと思っていたのですが賽の河原からはこのツツジを楽しみに来た登山者があちこちで感嘆の声を上げ、結構にぎやかになってきました。このころから天気は回復して小丸山に着く頃には青空。そして暑くなってきました。
小丸山から袈裟丸直下の避難小屋までは小さなアップダウンのある稜線、ツツジの中をルンルンで歩きます。しかし避難小屋を過ぎると何だと言いたくなるような笹のヤブゴキ。他の登山者がいなかったらルートも判然としません。
頂上直下の登りだけはちょっと厳しいけどたどり着いてみると開けた山頂には3組のご夫婦。にぎやかにおしゃべりしています。吹き上げてくるガスのためあたりは全然見えないけど、標高差1000mを登ってきた満足感で気持ちよく空腹になってきました。
その後次々といくつものパーティーが登ってきて騒がしくなった山頂を後にツツジを楽しみながら降りて行きます。
下山後、わたらせ渓谷鉄道水沼駅で温泉をいただき、酔っぱらったおじさん達の演歌を聴きながらのんびり。山帰りだとこんなカラオケも苦にならないのは心がおおらかになっているからかも知れません。
そして・・・今日はにぎやかな一日だったな・・・zzz