麓の林道から目指す山々を見る
男体山が雲をせき止めている
帝釈山へ向かう尾根道から女峰山を振り返る
遠く日光白根がかすんでいる。
女峰山

週末の天気予報が晴れに変わった。屋久島以来街の人間になってしまっていた私は、なんとか山に入って行きたいと女峰山を目指しました。   2006,06,03

 今シーズンは例年になく多雪で本格的な春の訪れも約一月は遅れているのではないでしょうか?、山行の計画を作るにも残雪を気にしてしまいます。その点、日光山系のこの山はちょうど残雪の多い少ないの境界に当たっているようです。

 この日、男体山と女峰山の鞍部にある志津乗越に車を置いて荒沢沿いの登山道から女峰山を目指します。朝いつものようにちょっとひんやりとした空気を楽しみながら林道を登山口に向かっていると明るく開けた場所からめざす女峰山・帝釈山がシルエットを浮かび上がらせています。「美しい姿だな」と独り言が口をついてきます。

 馬立から荒沢出会まで下り、登りに転じてもそんなに厳しいというわけでもなく着実なペースで登って行けます。途中水場が現れると唐沢の避難小屋はすぐそこです。

 ちなみにこの避難小屋は結構大きく、手入れも行き届いておりgood!ここに泊まっても良いかなと思わせるところでした。この小屋のある前女峰から女峰山の山頂までは結構厳しい登りです。体調のあまり良くなかったこの日の私は足が上がらなくなって苦労しました。

 しかし、それでも山頂からはお隣男体山だけでなく、遠く日光白根・燧ヶ岳・会津駒ヶ岳などまだまだ残雪を身にまとった山々を見ることが出来ました。その中では流れ寄る東からの雲を一身に受け止めている男体山の姿が特に印象的で飽かず眺めていました。

 ここから帝釈山までのルートはザレてはいるものの基本的にこうした眺めを楽しみながらの縦走ルートでルンルン気分です。
 

 しかし、この日の難関は腐った残雪の下山ルートにありました。帝釈山から富士見峠までは西向きの斜面なのか未だ多くの残雪があり、何度も滑り、踏み抜き何年か前に苦労した蓼科山や尾瀬長英新道を思い出してしまいました。

 今年はもう6月だというのにこんなに季節の移り変わりが遅くてはどうなってしまうのだろう。来週尾瀬燧ヶ岳へ行くと言っていたみんなは大丈夫だろうか?早速情報を出す。

 そんな残雪の道も富士見峠まででそこを過ぎるとあっと言う間にかつては車も入ってきたのではないかと思われる林道になってしまいちょっぴり拍子抜けです。

 それでも途中一カ所非常に判りづらく迷ってしまいそうな分岐がありますが(実際私は結果として沢沿いになる道に迷い込み約30分のロス)ここを左に辿って下ること約1時間半出発したゲートに戻ってくることが出来ました。しかし、この林道歩きにはいつもげっそり「あ〜あ疲れた!!」
 
 山の雰囲気を楽しみながら下りてくれば良いのでしょうが、それでもつらいですね。

<< 情報 >>

1,日光宇都宮道路を清滝で下りるとすぐデイリーヤマザキがある。ここが登山口までの最初で最後のコンビニ。

2,車は志津乗越を過ぎてゲートまでの間に何カ所か数台ずつ駐車できるスペースがありました。

3,下山後の温泉は清滝インターを過ぎたところにある日光市市営の温泉「やしおの湯」にしましたが500円でのんびり出来ました。