男体山

今回は先週登った女峰山のお隣”男体山”、先週見せてくれたその姿に,やっぱり登らなきゃと言う気分でやってきました。      2006,06,10

今回は男体山、山好きな人でなくとも華厳の滝や戦場ヶ原とともに日光と言えば男体山と連想する有名な山です。それだけにこれまでポピュラーすぎるかなと敬遠してきた感じがします


 今年は冬も豪雪だったけれど5月の東京も降水量が多く、しまいにはTVのアナウンサーが「もう梅雨なんじゃないか?!」と話しているほどです。しかし6月にはいると週末の天気が降りそうで降らないと言った状況なので、そんな天気予報を見るととたんに”山に行こう”という気分になります。しかも前週の女峰山から見た男体山があまりにも優美な姿でしたので、なんとしても出かけてみなくてはという気にさせてくれました。


 夜明けのいろは坂を登り切り明智平まで来ると右のようにうす桃色の空が今日の好天を告げています。男体山の登山口である中善寺湖畔の二荒山神社ではまだ早すぎて山門が開いていません。駐車場の裏側からそっと境内に入り込み入山受付のある社務所に入山料500円をおいて勇躍登り始めます。


 階段を上がって行くと早速「一合目」という大きな石碑。男体山ではこうした表示で登山者が今どこにいるのか教えてくれます。それがまた励みにもなります。ところで一合目から階段を数段上ったところになんと温泉が噴きだしているのにはびっくり、それも何の利用もされていません。もったいない!もったいない!

 三合目から四合目まではアスファルト道路です。のんびり登るなか、所々で見える中禅寺湖が朝の空気にひっそりと気持ちよさそうです。


 そして男体山は登山道の変化がとてもはっきりしています。5合目まではごく普通の里山のよう、8合目までは岩ゴロ、そして山頂までは赤褐色の火山灰の道です。特に山頂付近の火山灰状の道は女峰山そっくりです。さすがにお隣同士。


 山頂まで上がってみるとまだ9時過ぎだ、ちょっと早すぎるけどここまで約4時間、のんびり上がってもこんな感じ、それでもこの山頂にあるヤマトタケルは何だ?山全体が神社だからしょうがない感じもしますがちょっと興ざめ。それでもここから見える足下の中禅寺湖・戦場ヶ原の向こうの金精峠、日光がなぜ多くの人を引きつける観光地なのかがよく判る感じがします。森・湖沼・山そうした自然のすべてがバランス良く存在しています。


 あたりを写真に収めていると次々と登山者が上がってきます。そうした皆さんが朝日の中気持ちよさそうに四方を見やっています。あそこが燧ヶ岳、向こうが日光白根と楽しそうです。私も女峰山にコンニチハという気分です。

中禅寺湖の向こうに足尾の山々
日光白根山

360度の眺めを楽しんだらもと来た道を下ってゆきます。次々と上ってくる登山者も若者・お年寄り・家族づれとバラエティに富んでいます。
 それでも二荒山神社に近づきもうこれで降りきったなと感じたころ、上り始める登山者にはびっくり、麓の受付では12:00までの入山は許しているようですが山頂までのコースタイムを考えるとちょっと無謀な感じがします。

 私はお昼には駐車場に着き、勇躍温泉へと向かいます。