踊子歩道

例年になく暖かな春を迎え、例年なら満開のはずの河津さくらを求めて踊子歩道を辿ってみました。この時期ならではののんびりとしたこの道が大好きです。河津の桜にはちょっと遅かったけどあぜ道には小さな美人達が競い合っていました。2007,03,03〜04

この時期ならではののんびりとした陽光の中、春の息吹を感じに伊豆の踊子歩道を辿ることにしました。本来「踊子歩道」というのは浄連の滝からスタートし湯ヶ野までしっかり歩いても約8時間はかかるコースです。

 今回は約2年前からお世話になっている山の会の皆さんやそのお友達と総勢14名という大人数でのハイキングですので、少しはしょって水生地下というバス停から旧天城街道に入り、前半は天城隧道から林道をゆっくりと歩き、国道を越えた後に少しは山道的になったコースを辿り、いくつかの滝を見物しながら湯ヶ野温泉まで歩く予定にしました。

 この日天候は薄曇り、暖冬の影響かちっとも寒くありません。天城隧道の入り口にいつもならぶら下がっているツララも全くありませんし、冬の間は使用不可となっている入り口前のトイレも使用可能な状態です。

 前半の林道歩きはブラブラと歩きながら会の皆さんと楽しくおしゃべりです。天城隧道や寒天橋と言った歌に出てくる名所に出会うたびにちょっぴり立ち止まってキョロキョロ・・・

 その後再び国道を横切ると道幅もずっと狭まり少しは山道らしくなって来ました。沢音が近づいてワサビ田が見えてくると平滑の滝です。時間も12時を過ぎ河原でランチタイムとします。

 再び歩き始める。真夏であればきっと心地良い日陰を作ってくれているだろう立派な杉並木の中を通り抜けると河津七滝の始まりです。大きな柱状節理に囲まれた釜滝に始まり、えび滝・蛇滝・カニ滝など大小様々な滝を見ながら降りて行きます。この辺りに来ると普段は登山者なのに今日は単なる観光客です。

 学生と踊子のブロンズ像のある初景滝まで下りてくると後はひたすら綺麗な石畳の道です。しかしここでついにポツポツと雨が落ち始め、同行者達にも疲れが見え始めてきたので予定を切り上げ大滝バス停より湯ヶ野までバスでエスケープすることにしました。

 このルートを歩くとちょうど良いところにあるのが国民宿舎かわづ。今日もここでゆっくりすることにします。
 

2日目、昨夜の飲み過ぎでボッとした頭に活を入れて河津さくら祭り会場までの道のりをスタートです。

 今年の河津桜は暖冬のために盛りを過ぎてしまったと聞いてちょっぴりがっくりしていただのだけれど、伊豆の田畑に咲いた春の花々が「桜ばかりが花じゃないよ!」と言わんばかりに可憐な姿を見せてくれたのには大興奮。特にサヤエンドウの赤紫の花はとてもあざやかなドレスを身にまとった少女のようでこんな綺麗な花が・・・とウットリ。

 途中の土手ではのびきったツクシが春の大空にすっくと立ち上がり、遅咲きの桜もピンクの色濃くあざやかにその姿を見せてくれていました。