今年になってやっと冬タイヤを購入したので早速上高地と乗鞍高原をスノーシューで歩こうと出かけてきました。2008,02,09〜11
去年は一度も訪れることができなかった上高地に厳冬期入ることができるなんて心浮き立つようです。実は上高地大好き人間なのですが、何故かここに入ってくるのは変な覚悟が必要な感じがしています。
しかし今回は釜トンネルを抜けて小梨平までのスノーシューハイクを楽しんで来ました。ご存じ上高地の入り口ですがいままであの大正池でさえまともに歩いたことはありません。幸いなことに天気予報は悪くありません。
ご存じの通り上高地には大正池・田代池・かっぱ橋と言った誰でも知っているような観光地が揃っていますが真冬の時期にそうした景勝地を見ようとするのはよほどの物好きなのでしょう。この日も上高地周辺で出会った登山者はざっと20名程度それでも結構にぎわっているなという印象です。
中には小梨平でテン泊をしようというのでしょう大きなザックを背負った人たちも見受けられます。
朝7時頃沢渡からタクシーで釜トンネル入り口まで入り、そこからはザックにスノーシューをくくりつけて上高地の奥へと向かって行きます。
途中大正池の手前まではツボ足で歩くことができます。トンネルを抜けた辺りからは普段バスが走っている舗装道路を辿って行きますが天気もどんよりとしている割には所々にうっすらと青い空も見えます。しばらく行った所で振り返ると焼岳が暗く明るく姿を変化させています。
気温が何度あるのか判りませんが足下には姿を変えない雪の結晶ばかりです。大正池の畔からはスノーシューをはいてその先へと進んで行きます。
行く手には見慣れた穂高連峰が暗い曇天の空を突き刺しています。梓川沿いに上流に向かって夏の散策道を辿って行きます。9時過ぎには重たげな空から雪が落ちてきました。それでもそんな雰囲気が何故か冬の上高地らしさを深めてくれます。田代橋の手前まで行くとケラが枯れ木を穿つ特有な音が聞こえてきました。その姿を捜してみるとほんの5m先の枝先にあまりに無警戒な姿を見せてくれました。
梓川の流れる音しか聞こえない中をさらに上流へと向かいます。やがて見慣れたホテル達が姿を見せてくれます。両岸には数人の登山者が同じようにスノーシューで歩いています。途中から何一つとして踏み後のない梓川岸をザクザクと歩いて行きます。
やがてかっぱ橋が見えてくる頃には辺りもすっかり冬の空です。しばらく夏の雑踏を思い出しながら雰囲気を楽しみます。ハイシーズンであれば人にじゃまされずシャッターを押すことさえままならないかっぱ橋も独り占めで記念撮影です
さてちょっぴり身体も冷えてきたので小梨平で暖かいラーメンのランチタイムです。冬のアウトドアーではラーメンが最高に美味しいですね。
帰り道は往き辿ったのとは反対の左岸を散策しながら釜トンネルにと引き返しました。静かに舞い落ちる雪の中で音のない世界を楽しんできました。