小鷲津山から駿河湾を望む
徳倉山の下り
沼津アルプス

これまで厳冬期に出かけるところと言えば、河津桜見物を兼ねた踊子歩道と決めていました。今年は以前から気になっていました沼津アルプスを歩いてみることにしました。2008/3/2

 沼津にはこれまでも沼津港の新鮮な海の幸を楽しみに来ていました。そんな沼津に「アルプス」と呼ばれる山々があることをいつか山雑誌で見かけ、ちょっと驚いたものです。

 今回山の会のメンバーと合計6名で北行ルートに挑戦です。東京駅を朝6:32の沼津行き各駅停車に乗り込むと約2時間で沼津駅に着くことができます。本来ならこの貴重な時間を寝不足解消に使おうと考えていたのですが、今回同行していただいた元気の良い女性陣に携帯電話の使い方を説明している間に着いてしまいました。

 この日は天気も晴れ上がり、気温の高さを予感させる状態です。駅から伊豆長岡行きのバスに乗り込み多比で下車、バス停前のコンビニでトイレと最終の調達、勇躍大平山に向かって出発しました。

 こうした都市郊外の里山は取り付きまでのアスファルト道路の登りが以外に厳しいものです。僕達一行も次第に勾配を増す舗装道路に苦しいねとあえぎながら登って行きます。バス停から約30分で漸く普通の登山道となります、こちらのほうがなんと歩きやすいことか?!
 
 しかしここからはあっという間に多比口峠に到着、ザックをデポして大平山まで約20分のピストンです。辺りには冬の終わりのせいか花らしいものは見つかりませんがアオキがあざやかな赤い実をつけています。さて大平山からは鷲津山・小鷲津山・志下山・徳倉山・横山・香貫山と辿って行きます。

 今回の山行では残念ながら富士山や南アルプスを見ることができませんでしたが一月前の下見の時には明るい駿河湾の向こうに真っ白な南アルプスが見渡せて最高にのんびりとした里山歩きを楽しませてくれました。

 さて、多比口峠から徳倉山に至る尾根はこのルートの中で大きな岩があったり切り立った崖があったりとちょっとスリルに満ちたところです。そうしたコースを辿り、私達一行はとても暖かな春の陽光の下、徳倉山山頂でランチタイムです。左手にはゆったりとした太平洋が輝いています。大山や幕山など海の見える山は数々ありますが、ここはすぐそこが駿河湾なので最ものんびりとした雰囲気を持っていると思います。

 昼食を終えると残りの山をめざして北へとむかいます。こぢんまりとした小鷲津山、明るい尾根上にある志下山、広々とした徳倉山、激しいアップダウンの末にたどり着く横山、ゆっくり約3時間をかけて歩いてきました。

 展望台のある香貫山まで行くつもりでしたが八重坂峠にたどり着いた時にはすでに3時20分。メンバーの心はすでに海鮮丼にむかっていましたので香貫山は次回の観光旅行の時に持ち越して一躍沼津港に向かってダッシュです。

刺し盛り 
海鮮丼

< 情報 >>
1,沼津アルプスはその標高が約200mから400mと低いのでそのルートがほとんど直登です。従ってアップダウンは決行厳しいものがありますがどの山頂も一頑張りで登り切ることができるものです。それに反し下りはロープにつかまって下るようなところもあり油断はできません。今回は天気に恵まれましたが地面がぬかるんでいるような雨上がりなどは敬遠した方が良さそうです。もちろん足づくろいは登山靴。

2,沼津港のお店は「丸天」がお勧め、ただし昼時は1時間以上の順番待ち。おみやげ物を物色しながら順番を待つべし。

鷲津山と大平山
マグロのテールシチュー