今回の夏山は参加している山の会”わたぼうし”のO(a)さんが計画してくれた秋田駒ヶ岳と岩手山を巡るプラン。
朝早い新幹線に乗ると盛岡に到着、レンタカーを借り、ランチをいただき、さらにシャトルバスに乗り継ぎ昼前には八合目の小屋に着いてしまう。
しかし暑い!!ちょうどこの日気象庁から「東北地方は梅雨明けしたと思われる。」という発表があったのに・・・。この休憩所まえで既に標高が1300mもあるというのに、じりじりとした日差しが気温をどんどん押し上げているようだ。
さて初日の秋田駒ヶ岳は八合目から登り始め、コースタイムが3時間ちょっとということもあってこのところ登山の足前が不安な私だったが、なんだか楽な気分で登り始める。
登り始めるとかつての噴火口の跡なのか荒涼としたザレ場のような光景の一角を見ることが出来る。その後おだやかで整備の良い登山道を辿ってゆくと多くの高山植物が出迎えてくれ、さらに遠くには田沢湖がかすんで見えてきた。特に美しかったのは田沢湖をバックにしたニッコウキスゲの群落。
やがて傾斜が緩くなり木道が現れてくるとたおやかな稜線に囲まれた阿弥陀池が見え、避難小屋を過ぎ、わずかな登りをこなすと秋田駒ヶ岳山頂だ。山頂からは明日登る予定の岩手山も頂は雲に隠れているがどっしりとした姿を見せてくれる。
その後八合目小屋に戻り、レンタカーを駆って今夜の宿泊地八幡平へと移動、温泉と食事、ちょっぴりのお酒を楽しんだ後正体もなく夢の中に落ちてゆきました。
最終日、山頂でご来光を楽しもうと午前3時30分に出発。一歩小屋を出るとものすごい風だ。Kさんはなんとメガネを飛ばされてしまった。それでも山頂外輪山にでると小屋前以上の烈風が吹きすさんでいる。私以外のメンバーは外輪山の一角で風の様子を見るという。
私は単独で山頂・お鉢巡りを試みる。所々では立ち止まり対風姿勢を取らなくてはならない。一瞬昨年のトムラウシ事故を思い出した。しかし風は生ぬるい。
やっとの思いで山頂に立つと先行者が2人、カメラのシャッターを押してもらったのが右の写真。ピントのブレが風のものすごさを示している。
何とか小屋まで戻り、おかゆの朝食をとった後早々に下山。だいぶ軽くなった荷物のおかげで楽々と下りてきた。