レブチア同様、やや小降りですが満開の花が咲くのが特徴です。外見や花の形が宝山等とよく似ていることもあって昔はレブチア属に分類されていたようです。レブチア属との違いは蕾の出方にあります。いずれもアレオーレの上、すぐ脇に蕾が出るのですが、レブチア属では紫色のニキビのようなものが現れるのに対し、アイロステラ属では先ず綿毛のようなものが現れ、続いてニキビのような点が見え始めます。蕾が膨らんでからもレブチア属とアイロステラ属では異なっており、前者は蕾に綿毛や刺が全く付いていないのに対し、後者は蕾の根本に綿毛が付いています。 とはいえ、性質や栽培法などは変わりませんので、一般的には殆ど気にすることはないと思います。 |
とある本にレブチア属に分類されてましたので5月(1999年)までレブチア属のページに掲載していましたが、蕾の付き方が下段の瑠璃鳥とよく似ていること、アイロステラ属に分類してある本もありましたのでこちらに移しました。 サボテンではやや珍しいパステル調のオレンジ色の花を付けます。個々の花は3~4日開花します。花数それほど多くはありませんが、花期は長く、真夏の間は休眠しますが、春から秋にかけて次々と花を咲かせます。小指の頭程度の大きさの子供にも蕾が付いてますので、かなり小さな時(直径3cmくらい)から花を付けるようです。 白い刺が株全体を覆うように生え、花との対比が美しいのが特徴です。またその刺ですが、素手で触っても痛くないほどの柔らかな刺をしています。植え替えの時など素手で取り扱えますので、大変有り難いところです。 根本から子吹きして群生株となりますが、それ程大きな株は見かけません。恐らく直径15cm程度まででは?と思います。下段の瑠璃鳥とは異なり、玉状ではなく筒状に育ちます。体自体も柔らかいため、真っ直ぐには伸びずに、最初はピンとしてますが、徐々にだらりと垂れ下がる形で成長します。
柔らかい刺、柔らかい体、と大変優しい感じのサボテンですが、結構性質は丈夫で、夏場の直射日光も平気です。耐寒性もあり、冬の寒さに対しても我が家では-2℃でも大丈夫でした。とはいえ、氷点下が予想されるようであれば、屋内に取り込む等した方が安全であることは確かですが。
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このサボテンは晩春から夏にかけて次々と蕾を出して花を咲かせるのですが、蕾の出方に波があるようで、一斉に花を咲かせ、その花が終わると一週間くらい日をおいてまた一斉に花を咲かせる、といった具合です。ですから、花が咲くときはいつも満開の花が観られるのが特徴です。 右下の写真は蕾が出始めた時のものですが、ご覧のように大きさがほぼ揃っていて、一斉に咲くことが予感できます。同じ大きさの丸っこい蕾が沢山現れますので、まるで茶色の胡椒の粒を振りかけたような感じです。 このサボテンもムスクラ同様、小さな子供にも蕾が付きますので、恐らく直径3cmくらいから花を付けると思います。 その他の特徴としては、この株はどんどん子吹きをして群生株になります。満開の花を付けた直径30cmくらいの株を見たことがあります。
さて、性質ですが、寒さには強いようで、我が家では冬場は戸外のに設備で大丈夫です。-2℃でも大丈夫でした。ただ、冬の休眠期は株が一回り小さくなり、“大丈夫かな?”と少し心配になるかも知れませんが、休眠期に大きさが一回り、二回り小さくなることはよくあることです。どうぞご心配なく。 |
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